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企業動向 2023.09.20

仕事用のVR/ARヘッドセット「Visor」が予約開始。500ドルからで2024年出荷予定

Immersedは、VR/ARヘッドセット「Visor」の予約を開始しました。主に生産性向上を目的としたデバイスです。製品は片目あたり2.5Kの「Visor 2.5K」と「Visor 4K」の2種類で、価格は「Visor 2.5K」が499.99ドル(約74,000円、2023年9月20日時点)、「Visor 4K」が749.99ドル(約111,000円)。出荷時期は2024年を予定しています。


(「Visor 4K」。出所:Immersed)

生産性向上ツールを使うためのPC接続型VR/ARデバイス

「Visor」は、Immersed社が開発する、PC接続型のVR/ARヘッドセットです。主にImmersed社のVR生産性向上ツール「Immersed」を使用するためのデバイスであり、「Meta Quest 3」のような、VRゲームやエンターテインメントにも使用できる汎用的なVR/ARヘッドセットとは異なります。


(コントローラーは付属せず、Appleの「Vision Pro」のように、アイトラッキングとハンドトラッキングで操作する。出所:Immersed)

「Visor 2.5K」では片目あたり2.5K、「Visor 4K」では片目あたり4KのマイクロOLEDを採用。視野角は約100度です。ヘッドセットに搭載されたHDカメラにより、外の風景をディスプレイに表示する「カラーパススルー」機能を有します。このカラーパススルー機能を「Immersed」と組み合わせることで、現実の風景の上に、最大5枚までディスプレイ表示が可能です。


(「Visor」で「Immersed」を使用している際のイメージ。最大5枚までディスプレイを表示ができる。出所:Immersed)

Visorの使用にはPC接続が必須で、有線または無線で接続できます。Visorには無線LANモジュールを搭載したバッテリーパックが付属し、このモジュールを通してPCと無線で接続します。バッテリーパックにはUSB Type-Cポートが別途搭載されており、PCと有線で接続することで、より高解像度・低遅延でのVR/AR体験が可能です。

また、Visorは製造に際して、ユーザーの顔のスキャンデータを使用し、ユーザーに合ったサイズのデバイスを製造します。メガネとの併用は不可となっており、視力矯正が必要な場合は、マグネット式のインサートレンズを注文する必要があります。

Immersedは、公式Webサイトで「Visor 2.5K」「Visor 4K」、25,000台限定で6カ月早く出荷される「Visor 4K Founders Edition」の予約を開始しています。予約をキャンセルした場合、通常は返金が行われます。ただし、上述の顔のスキャンを行った後は、予約注文者に合わせてIPD調整済みのデバイスの製造がスタートするため、一部の例外を除いて返金は不可能になります。

Immersed「Visor」スペック

価格 Visor 2.5K……499.99ドル
Visor 4K……749.99ドル
Visor 4K Founders Edition……1249.99ドル
ディスプレイ解像度 Visor 2.5K……片目あたり2.5K
Visor 4K……片目あたり4K
(※詳細な数値は未発表)
パネル マイクロOLED
視野角 100度
(※対角か水平かについては未発表)
対応OS Windows、macOS、Linux
(※対応バージョンは未発表)
接続方法 有線または無線
トラッキング 6DoF
付属品 ・遮光パーツ
・長時間使用向けのヘッドストラップ
・メガネの「ツル」パーツ
・バッテリーパック
備考 ・Visor 4K Founders Editionのみ、以下の特典が付属。

  • Immersedの生涯サブスクリプション
  • Immersed本社でVisorを先行体験できる権利
  • 限定バーチャルラウンジを利用できる権利

(参考)Immersed


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