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Vision Pro 2024.05.23

作業用アプリ「Immersed」のApple Vision Pro版が登場。最大5枚のディスプレイを表示可能 実際に試してみた

バーチャルデスクトップ環境を構築できるアプリ「Immersed」のApple Vision Pro版がリリースされました。最大5枚の仮想モニターをApple Vision Pro内に表示して、リモートワークなどが行えるアプリです。

「Immersed」は、VR/MR空間上にワークスペースを用意できる無料のアプリです。アプリを起動することで、複数のバーチャルスクリーンを表示させられ、PCの作業をそのままバーチャル空間で行なえます。PCはWindows/Mac/Linuxに対応。Meta Quest版やPICO 4版も配信されています。

Apple Vision Proには、標準で仮想モニターを表示する機能が搭載されていますが、“展開”できるのは1枚のみで、対応デバイスもMac系に限定されています。「Immersed」を使用することで、より自由度の高いモニター配置と作業が可能になります

「Immersed」は、物理モニターをミラーリングしたモニター1枚に加えて、追加の4枚の仮想モニターを設置できます。3枚目までは無料設置できますが、残る2枚(4枚目から)を使用したい場合は、有料版(50ドル/約7,500円)を購入する必要があります。

Apple Vison Pro版「Immersed」をテストした米メディアUploadVRによると、現段階ではモニター配置の精度に改善の余地があり、visionOSやiPadOSアプリを一緒に実行できないといった課題もあるとのこと。それでも、5枚の仮想モニターを一度に表示できるのは非常に便利であると同メディアは評しています。

実際に試してみた

MoguLive編集部でも試してみました。「Immersed」の公式サイトからアプリをダウンロードし、アカウント情報を入力。その後、Apple Vision Pro側のアプリに表示されたユーザーネームとコードを入力すれば、接続できます。注意点としては、同じWi-Fi環境を利用していなければ接続できないこと、現実でデュアルモニターを利用していると正しく同期されないケースがあることです。その条件が整っていれば、デスクトップPCとノートPCのどちらでも問題なく利用できました。


(表示されたのがこちらの画面、スクリーンショットでは文字が粗めですが、Vision Pro側では鮮明に映っています)

同期が完了すると、PC側のデスクトップ画面とGoogleが表示されました。このまま、ドキュメントを開いて、PCのキーボードで文字を打てば、Apple Vision Proを装着した状態で作業できます。画面は拡大したり、カーブを付けたりでき、動画を大画面で楽しむときなどに便利そうです。

長く使用していると、接続が切れてしまうことが時折ありますが、すぐに復帰できるので、そこまでストレスではありません。文字などもくっきり見えて、キーボードを打つ際のラグも短い印象です。ただし、画面を見ながら文字を打つまでは少し慣れが必要に感じました。日本上陸の際には試してみてください。

※日本国内におけるApple Vision Proの使用に際しては、総務省へ「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」に基づく届出申請を行っています。

(参考)UploadVR

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