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話題 2022.01.08

メタ社の年末バーチャルライブは課題あり? 海外メディアが辛口評価の記事を投稿

2021年末、メタ社はVR映像プラットフォーム「Horizon Venues」で、有名スターが複数出演するバーチャルコンサートを配信しました。しかし海外メディアFuturismが、そのライブに対して辛口の評価を投稿しています。

Futurismによれば、今回のバーチャルライブには、ラッパーのヤング・サグやDJのデイヴィッド・ゲッタ、EDMデュオのThe Chainsmokersといった豪華メンツが参加しているにも関わらず、音楽雑誌や新聞、SNSなどでほとんど話題になっていないと指摘。Facebookに投稿されたライブの動画の視聴数も伸びていないと語っています。

その理由として、メタ社のバーチャルライブのコンテンツが、単に180度映像や2D映像を利用しただけで、完全に3Dのコンテンツが無かったことにあるのではないかと分析し、「メタは野心的な目標を掲げているが、メタバースを成功させ、新しいユーザーを引き込むには、無料コンサートよりも多くのことが必要になりそうだ」とコメントしています。

また「たとえThe Chainsmokersの大ファンであっても、自宅でVRヘッドセットを装着して一人でコンサートを見るのは、多くの人が大晦日の過ごし方として望んでいることではない」とも解説されています。

Fortniteのバーチャルライブ以上の盛り上がりは生まれるのか?

今回この記事を制作したFuturismの見方は、精確な視聴データを反映させたものではないため、そのまま受け止めるには注意が必要と言えます。しかし海外メディアが今回の年末バーチャルライブに対して「VRならではの価値のあるライブが成立していない」といった指摘をしているのは注目すべき部分でしょう。

Futurismは成功したバーチャルライブの一例として、Fortniteでのトラヴィス・スコットのライブを挙げています。このライブはたしかに20億円以上の売上を出したことが発表されていることから大きな成功を収めたライブと言えるでしょう。日本でも米津玄師さんのライブが大きな話題となったことから、Fortnite自体が満足度の高いバーチャルライブを提供できるプラットフォームに成長していると言えるかもしれません。

メタ社は日本国内でもキズナアイさんのバーチャルライブを行ったりと、バーチャルライブを実施すること自体には積極的です。今後、バーチャルであることを活かした新たなスタイルのライブを提供できるようになるのか、期待したいところです。

(参考)Futurism


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