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業界動向 2020.07.15

中国Goertek、VR/ARデバイスを年350万台規模へ増産

ウェアラブルデバイス等の製造を行う中国のGoertek(ゴアテック)は、VR/ARデバイスの生産数を年間で350万台まで増加させる方針を示しました。

クアルコムとも提携の製造メーカー

Goertekは、精密部品からAI、ロボティクス、ウェアラブルデバイスまで幅広い分野を手掛ける中国メーカーです。広く一般に知られるVR/AR企業ではありませんが、部品製造やリファレンスデザイン開発等で大きな役目を果たしています。

例えばイギリスのスタートアップWaveOpticsと提携し、WaveOpticsが委託したARグラス用のレンズ生産を行っています。また半導体メーカーのQualcomm(クアルコム)にも開発協力。AR/VRデバイス専用のチップセット“XR1”をベースとした、VRヘッドセットのリファレンスモデルを送り出しました。

約10億元をVR/AR関連生産に投資

今回の増産計画は、中国メディアYivianが報じたものです。リポートによれば、Goertekは転換社債で40億元(約613億円)を調達。その4分の1を、VR/AR生産能力の増強に充てるとしています。

具体的には、VR/ARデバイスの生産数を年間で350万台、「精密光学レンズとモジュール製品」の生産数を年間で500万まで押し上げたいということです。


(第2項目にて、約11億元(約169億円)を”AR/VR及び関連光学モジュール”に投じるとしている)

同社の増産計画が、特定のどのヘッドセットに関するものかは不明です。多くのデバイスメーカーは正確な出荷台数を公表していませんが、下記のデータからも、300万台超という数字が強気であるとは言えそうです。

(参考)Road to VR
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