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活用事例 2023.08.30

薬学教育にVR×生成AI 富士フイルム系とイマクリエイト共同研究

富士フイルムシステムサービスとイマクリエイトが、VR技術と生成AIを活用した共同研究を開始しました。富士フイルムシステムサービスが提供中の「薬学事前学習VRトレーニングサービス」に、会話トレーニング機能を搭載する予定です。


(出所:イマクリエイト)

2019年に創業したイマクリエイトは、「するVR」をキーワードに「体の動き」をバーチャル化する技術・サービスを提供しています。製造業向け学習コンテンツ「ナップ溶接トレーニング」は、「XR CREATIVE AWARD 2021 最優秀賞受賞」で最優秀賞に選ばれるなど、業界内でも評価されています。

富士フイルムシステムサービスは、各種業界へ文書・画像管理ソリューションを提供する企業です。2022年12月から同社等と共同で、薬学部生臨床準備教育のための学習コンテンツを開発・提供しています。

薬学部生向けのVR教育コンテンツ、生成AIと組み合わせ

「薬学事前学習VRトレーニングサービス」を受講した学生は、「計量調剤」「調剤薬監査」などの専門技術をVR空間で学べます。教員が学生を個別に指導する負担を減らしながら、より効率的に学習の機会を得られるようにする狙いがあります。


(出所:富士フイルムシステムサービス)

本共同研究では、「薬学事前学習VRトレーニングサービス」に、OpenAIの「ChatGPT」を用いた会話トレーニングの搭載を目指します。公開されたイメージ動画によれば、ユーザーは患者属性を音声で指定したり、質問に応じた患者の回答を生成・表示できます。音声入力の内容はテキスト化され、その場で本人がふり返ることもできます。


(新機能のプロトタイプ。出所:イマクリエイト)

両社は2023年10月に新機能を本サービスに搭載し、全国の薬科大学・薬学部向けに提供予定としています。またその後も、看護師のフィジカルアセスメントや医師・薬剤師間の疑義照会など、さまざまな現場向けの学習コンテンツを研究・開発する見通しです。

(参考)イマクリエイト富士フイルムシステムサービス


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