FIA(Fashion Innovation Agency)は、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの大学院生による卒業制作コレクションを用いたファッションショーを、ARで配信しました。
今回のショーでは、実在する人間の映像をARへと変換し、スマートフォンなどのデバイスを通して、ユーザーの現実空間に映し出すHoloMeと提携することによって実施。これによりユーザーは、スマートフォンを持っていれば、世界中どこからでも、好きな場所を背景に、ファッションショーを視聴することが可能となりました。
スマートフォンがあればどこでも視聴可能
例えば、夜景がきれいな公園の前や、観光客でにぎわう昼間の市場、レンガの壁が連なる路地裏など、世界のどこからでもショーの視聴が可能で、作品をまとったモデルたちは、画面の外から歩いてきて正面でポーズを決め、また画面の外へ歩いていくというように目の前でファッションショーを楽しむことができます。
このファッションショーの撮影は、モデルがランウェイを歩く様子を、緑のスクリーンの前で行われました。また、リアルタイムでも、ロンドンのウェストミンスターにあるクイーン・エリザベス2ビルディングにてファッションショーが開催され、リアルでもデジタルでも楽しめるショーが行われました。
FIAの最高責任者であるMatthew Drinkwater氏は今回のプロジェクトについて次のように語っています。
ファッションを体験し消費していく方法は変化していくでしょう。私たちは今、その変化の始まりにいます。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションが、その時代の最先端にあることをとても嬉しく思っています。
また、同大学の別カレッジとなるセントラル・セント・マーチンズのファッションショーでも、MRデバイスのMagic Leap Oneを使ったMRキャットウォークが披露されているなど、ファッションショーでのAR/MRを導入していくことがトレンドになりつつあるようです。
(参考)Forbes