イギリスで開催されたロンドンファッションウィークで、MRデバイスMagic Leap Oneを使い、現実とバーチャルな表現が合わさったMRキャット・ウォークが披露されました。
5G通信も活用
2月15日から19日に開催されたロンドンファッションは、トップモデル、レノン・ギャラガーが出演する、セントラル・セント・マーチンズ(ロンドン芸術大学の中のカレッジの一つ)のファッションショーです。
Magic Leap(マジックリープ)の空間コンピューティング技術はショーの冒頭で披露されました。このデモでは、通信会社Threeが手がける第5世代移動通信方式(5G)のネットワークを活用し、大容量のデータも遅延なく通信可能になります。
今回のコレクションは、80年代のアーケードゲームや博覧会からイメージしたもの。このアイコニックなテーマを、Magic Leapと5G通信を用いて観客の前に生き生きと表現します。
現実とバーチャルが共に作用
ショーのMR効果ディレクターは、「Magic Leapによって、現実の世界とインタラクション可能なデジタル効果を作り出すことができます」「多くの人がこれまで経験したことのないもので、とてもワクワクします(中略)私にとって最高のMRとは、現実とバーチャルな世界双方に注目しているもの、現実とバーチャルが一緒に作用し、幻想を作り出すものです」と語りました。
今回セントラル・セント・マーチンズが用いるデータ通信は、恒久的な一般向け5G通信の導入としてはイギリスで初の事例となります。今後は学生の、AR/VR、クラウドコンピューティング等を活用した新しい創作活動に活かされていく予定です。
またこの世界初のMRランウェイは、2019年3月からThreeのOxford Circus店で体験できるとのこと。
Magic Leapは、過去にもファストファッションブランドH&Mのファッションショーで使われた事例があります。また、企業やサービスのイメージ作りとしては、ニュージーランド航空がパートナーシップを締結し、空間コンピューティング・ゲームを企画しています。
(参考)VRScout
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