ソニーが27インチ型の空間再現ディスプレイ『ELF-SR2』を6月12日に発売します。画面は現行型の約1.7倍で表現性能も向上。業務用アプリ検索サイトも開設するとのことです。
（出所：ソニー）
ソニー株式会社が27インチ型の空間再現ディスプレイ『ELF-SR2』を6月12日に発売すると公表しました（オープン価格）。業務用アプリ検索サイト「空間再現ディスプレイ アプリセレクト」も開設し、「活用方法や実用事例を紹介」するとしています。5月13日から東京（銀座）、札幌、名古屋、大阪、福岡天神のソニーストアで展示されるとのことです。
「ELF-SR2」とは
実在感のある立体映像（3DCG）を裸眼で見られる3DCG制作・表示用ディスプレイです。「独自の高速ビジョンセンサーと視線認識技術により、画面を見る人の瞳の位置情報を把握し、立体映像をリアルタイムに生成して左右の目に届ける」ことができます。
ソニーによると、テレビ・ゲーム向けディスプレイ開発で培った技術を応用し、2K映像のアップコンバート機能や、偽色（色モアレ）補正やクロストーク（*1）を低減する処理を追加。より「実在感のある高精細な立体映像表現」が可能となったとしています。
*1：両目の映像が混交し、二重に見えてしまう現象。
今回の大型化で「視線認識精度および追従性能が向上」し、「原寸大表示が可能になる分野」も広がったほか、「スタンド部分が着脱でき、展示用什器などへのはめ込みが可能」となるなど、建築、医療、工業デザイン、店頭展示などでの活用が想定されています。「発泡スチロール素材ゼロの個装パッケージ」が採用されています。
発売時点では3DCGデータ、点群データ、DICOMデータなどを表示するサードパーティアプリを利用できます。開発者向けサイトで配布予定の専用SDKは、主要なゲームエンジン（Unity、Unreal Engine）に対応するほか、定番・標準規格（OpenGL、Direct X11/12、OpenXR）にも対応予定としています。
出所：ソニー
