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話題 2022.01.26

VR体験用の車輪ブーツ「Ekto One」が登場 どれだけ歩いても部屋の壁に激突しない

アメリカのEKTO VRが「VIVE トラッカー」を取り付けて使用する車輪ブーツ「Ekto One」を発表しました。靴裏の車輪が、VRで遊ぶ着用者の立ち位置を自動的に補正します。

「Ekto One」は、カーボン繊維素材で作られています。ブーツには「VIVE トラッカー」が、それぞれ2個取り付けられており、ユーザーの位置をリアルタイムでトラッキング。脚を動かす際の“元の位置”を把握して、靴底の車輪が作動。その場で歩いても車輪が元の位置にまで戻してくれます。

公開された動画からは、着用者が歩いてもほとんどポジションが変わらず、停止後には始めの場所に戻る様子が確認できます。またVR酔いも軽減できるそうです。

「Ekto One」について、EKTO VRの創設者兼CEO、Brad Factor氏は、海外メディアDigital Trendsのインタビューに対して、以下のようにコメントしています。

デモ体験を体験したユーザーからは、部屋の中で歩くことについて、多くから肯定的、一部の人からはとても肯定的な反応を頂きました。(デモの利用者からはブーツが)「作動しているの?」「部屋の壁に近づいてるの?」(といった反応がありました)。自分自身の立ち位置を認識できていないのです。これは、彼らが部屋に自分がいることを確信できないほど、深く没入していることを示しています。

開発のEKTO VRは、ウェアラブルテクノロジーを主に手掛けている企業です。「Ekto One」は、2022年前半にパートナー向けのベータプログラムを開始する計画で、産業向けアプリでのみ動作します。ベータ版の価格は、約15,000ドルから約20,000ドル(約170万円〜約230万円)になる予定。 Factor氏は、スケールボリュームの拡大とともに、将来的に1,000ドル(約11万円)程度まで価格を下げることを構想していると説明しています。

(参考)VRScout

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