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プロモ・マーケティング 2018.05.18

VR映像を見ると「実際に行きたくなる」 ドコモの観光支援VR、市が活用

VRを使うと、行ったことのない場所、写真などではイメージがわかない場所でも、そこにいるかのようにリアルに体験することができます。このため、VRや360度動画を観光支援に使う取り組みが様々な地方自治体で進められています。

山口県の美祢市観光協会では、株式会社NTTドコモのサービス「みんなのVR」を使って、観光のPR活動を行っています。

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観光PRの課題

美祢市観光協会は、管轄エリアに特別天然記念物である秋吉台や秋芳洞など、著名な観光スポットを有しています。

しかしこれらの自然景観は、印刷したチラシや2Dの情報では魅力が伝わりにくいという課題がありました。さらに、外国人観光客誘致に向けた多言語対応のコンテンツも制作を考えていましたが、費用が大きくなることから制作をためらっていたとのこと。この解決策として導入したのが、「みんなのVR」です。

「みんなのVR」とは


「みんなのVR」は、法人や自治体が簡単にVR施策を企画・運営し、一般のユーザーに広く体験を共有できるパッケージサービスです。

「みんなのVR」ではVR機器をタブレットで操作し、ヘッドセットをつけたユーザーに映像を見せることができます。VRで見ている映像はタブレットやモニターにも映し出せるため、体験している人だけでなく周囲の人も同じ映像を見ることが可能です。

また搭載されている機能を利用することで、ヘッドセットをつけたユーザーが視点を合わせて見たいコンテンツを選ぶこともできます。イベントや展示会での集客や、観光客誘致のPRなどでの活用を想定しています。

「みんなのVR」導入効果

美祢市観光協会は「みんなのVR」を導入し、自然景観を360度カメラですべて撮影したコンテンツをイベントなどで公開しました。これにより「写真では伝わらない美祢市の魅力をダイナミックな映像でアピールできるようになった」とのこと。また臨場感のある映像を活用することで、多言語のコンテンツを作らずともイベントブースに集まる人が増えた、としています。

https://www.youtube.com/watch?v=ELe4EmTpkbQ

当初は「VR映像を見せると(映像に満足してしまい)実際に訪れる観光客が減ってしまうのではないか」と懸念していたとのこと。しかし実際には映像を見ることで、現地に行って見てみたい、という思いが湧くことが分かり、導入を決定しています。

操作は観光協会のスタッフがタブレットを使って行うため、誰でも体験が可能。また、あらかじめ動画コンテンツをダウンロードしてから使用するため、ネット環境に影響されず、海外のイベントでも安心して利用できます。

VR映像をタブレットとモニターにも映し出すことで、イベントブースの前を通った人がモニターの映像に興味を示すことも。観光協会は「集客力が格段に向上した実感がある」と語っています。

美祢市観光協会では、今後も動画コンテンツを徐々に増やし、充実を図るとしています。

(参考)NTTドコモ


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