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話題 2024.01.23

その場から進んでいないのに歩けている……!? ディズニーがマット型の歩行デバイス「HoloTile」を公開

ディズニーは、同社が研究する地面設置型のVR歩行デバイス「HoloTile」の紹介映像を公開しました。「HoloTile」はマットのような形をしており、その場から進まずに歩き続ける“無限の歩行”を実現します。

今回発表された「HoloTile」は、ディズニーのリサーチフェローで、Walt Disney Imagineering Research & Developmentに所属するLanny Smoot氏が手掛けるプロジェクトです。

公開された映像からは「HoloTile」の上を歩き、“その場から動かず歩行する”様子を見ることができます。動画を見る限り、複数人での使用や椅子を動かすといった動作にも対応しているようです。またMeta Quest Proを装着して歩き回る姿も確認できます。

Smoot氏によると、「HoloTile」は劇場のステージといった場所への設置も想定しているとのこと。「パフォーマーは、新しい形の動きやダンスを取り入れることが可能で、小道具などを動かすことにも使えます」と同氏は説明しています。

これまでのウォークスルー型のVRコンテンツは、現実の空間の広さに表現を縛られることがあり、様々な企業が、この“ギャップ”を埋めるためのプロジェクトに取り組んでいます。例えば、ルームランナー型VR用歩行デバイス「KAT」は、筐体の台座の上をすり足するようにして歩行するタイプとなっており、(技術は異なるものの)今回のディズニーのものと類似したアイデアと言えそうです。

ただし「KAT」のようなデバイスは没入感を大きく高める一方で、筐体の設置スペースなどに課題を抱えています。床に設置するだけで使用できる「HoloTile」は、この問題の解決に繋がる機器と言えそうです。

1月現在、「HoloTile」はプロトタイプの段階。ディズニーが今後、同デバイスや技術をどのように活用していくのか。続報を楽しみに待ちたいところです。

(参考)Road to VR

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