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医療・福祉 2018.05.08

VRゴーグルをつけて歯科治療、子供の痛みと不安を和らげる

見慣れない機械に囲まれ、耳に響く器具の音。大人にとっても、歯科治療は不安な体験です。子供にとってはなおのこと。子供は言葉でのコミュニケーションが難しく、複数のスタッフが身体を押さえつけなくてはならないこともあります。本人にも、治療する側にもつらい体験です。

この課題を解決すべく、株式会社BiPSEEは、歯の治療中に患者が装着するVRサービス「BiPSEE歯科VR」を開発しました。ゴーグルで視界が遮断され、動画に集中することで痛みと不安を和らげます。現在「BiPSEE歯科VR」のブラッシュアップに協力するパートナー歯科医院を募集中です。

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VRに集中して正しい姿勢もキープ

「BiPSEE歯科VR」開発のきっかけは、小さな子供の歯科治療をトラウマにしたくない、という歯科医師の思いでした。ゴーグルで視界が遮断され、動画に集中することで患者の痛みと不安を和らげます。また正しい姿勢から頭を動かすと動画が消えるという「姿勢誘導技術(特許出願中)」により、治療に最適な姿勢を保つこともできます。

開発のポイントは3点です。
・単に動画を見ることで気を紛らわせるのではなく、姿勢誘導技術を用いて、無理なく正しい姿勢をキープできるようにする。

・歯科治療が可能になる3歳の子供も使えるよう、斜視のリスクが懸念される3Dではなく安全な2Dの動画を用いる。

・スタンプ機能(画面上にイラストやメッセージを表示する機能)を活用し、治療中のコミュニケーションをサポートする。  

子供、保護者から高い評価

β版を使ったパイロットスタディでは、子供からも保護者からも高い評価を得ました。

また試験的に大人の治療にも歯科VRを導入したところ、緊張感が和らぐという評価を受けています。
 

BiPSEE歯科VRは、2018年7月に本格的なサービス提供開始を予定しています。今回募集するパートナー歯科医院と協力して使い方やニーズの検証を進め、一層使いやすいサービスへと進化させる方針です。

(参考)株式会社BiPSEEプレスリリース


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