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業界動向 2018.10.23

Oculus共同創業者がまた一人Facebookを去る

パルマー・ラッキー氏とともにOculus社を設立した共同創業者のブレンダン・アイリブ氏が、Facebookを去ることを明らかにしました。

2016年までCEOを務める

アイリブ氏は「Civilization Ⅳ」などに携わったゲームプログラマーでもあり、当時はOculus VRという社名だったOculus社の創業メンバーです。2014年3月にFacebook社に買収された後もCEOを続けてきましたが、2016年12月にハードウェア部門のトップへと、事実上降格と見られる人事異動がありました。

そして10月22日、自身のフェイスブックアカウントで完全にFacebook(Oculus)を離れると公表しました。アイリブ氏はOculusでの仕事やCEOのマーク・ザッカーバーグ氏に感謝の言葉を述べており、円満な退職であるとうかがわせています。

すべての人に感謝を

以下はアイリブ氏の投稿からの抜粋です。

我々が2012年7月にOculusを創業してから多くのことがありました。私は、これほどのことを達成できるとも、ここまで進むことができるとも、想像すらできませんでした。そしてこの素晴らしい6年間を終え、私はここを去ります。

私は、他のメンバーと共に成し遂げてきたことを強く誇りに思い、感謝しています。我々の研究開発チームは、史上最も偉大なものの1つでした。Oculus RiftとTouchを世に送り出し、本物のVRへの最初の道筋を示して全く新しい産業を作ったのです。予測すらできない方法で世界を変える、革命をスタートさせました。

(中略)

OculusとFacebookで多くの才能ある人達と仕事をできたことは、私のキャリアに最も変革をもたらすものでした。誰かが不満や感謝を口にするときには、”チームの努力”だと言っていました。Oculusの成功は、ひとえにこのずば抜けたチームの努力の賜物です。

私は素晴らしい旅路をともにした、全ての人に心から感謝を伝えたいです。特にチームを、そしてVR/ARの未来を信じてくれえた(CEOの)マークに。

私にとって、今回が20年間で初めてとなる本当の意味での休息です。再充電し、自分と向き合って創造性を養います。次のステージを迎えることにワクワクしています。


(Oculus CEOのマーク・ザッカーバーグ氏(左)とブレンダン・アイリブ氏(右))

退職理由についての噂も

なおアイリブ氏の退職を巡っては、メディアTech CrunchがOculus Rift2の開発中止と関係すると報じていますが真偽の程は不明です。またFacebookはこの噂を否定しています。

同氏は今後のキャリアについて明らかにしていません。

Oculus Riftの発明者でもあり、同じ共同創設者のパルマー・ラッキー氏は2017年3月に同社を去っています。Oculus社の買収前のメンバーは、もう一人の共同創設者、ネイト・ミッチェル氏が残っているほか、同社の開発を加速させた伝説的なプログラマー、ジョン・カーマック氏、チーフサイエンティストのマイケル・エイブラッシュ氏が中心的な役割を続けています。

(参考)Road to VR
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