ブラジルのゲームスタジオARVORE Immersive Experiencesの新作VRゲーム「YUKI」が発表されました。2021年前半にSteamのほか、PlayStation VR、Oculus Quest(Oculus Quest 2)で発売予定とのことです。
「YUKI」はアニメキャラクター「YUKI」のフィギュアを手にした少年が思い描いた空想世界を舞台に展開されるVRシューティングゲーム。プレイヤーは「YUKI」本人となり、熾烈な空中戦に挑みます。任天堂の「スターフォックス」を思い起こさせる懐かしい手触り、遊ぶたびステージの構造が自動生成されるローグライク由来のシステムを融合させた作りが特徴。世界観とキャラクターも日本のアニメを強く意識したもので、日本のプレイヤーにも親しみやすいものになっています。
開発のARVORE Immersive ExperiencesはVRアドベンチャーゲーム「Pixel Ripped」シリーズで知られるスタジオ。本作は2019年、VRアーケードプラットフォーム「SpringboardVR」向けに発売された「YUKI スーパーメカ」の家庭用ヘッドセット移植版に当たり、オリジナルのアーケード版を踏襲しつつ、世界観や演出面全般を大幅にパワーアップさせたものになる模様です。
ARVOREのCEO、Ricardo Justus氏によれば、昔ながらのゲームジャンルをVR化する実験を幾つか行い、その末に3D及び弾幕シューティングとVRの親和性が確かめられたことから始まったプロジェクトとのこと。Pixel Rippedシリーズにも一部、3Dシューティングをオマージュした戦闘シーンがありましたが、それをより突き詰めたゲームになることがトレイラーでは紹介されており、今後の詳細発表が期待されます。
なお、Pixel Rippedシリーズは「1989」、「1995」の2作共に日本国内でも販売されましたが、本作も同様に展開されるのかについては執筆時点で不明。こちらも今後の発表が期待されます。