6月21日、Appleは「Apple Vision Pro」対応の「visionOS SDK」をリリースしました。
(出所:Apple。以下、画像の引用元は同じ)
空間コンピューティング実装のためのSDK
この度、発表された「visionOS SDK」は、「Apple Vision Pro」が掲げる”空間コンピューティング”を実行するための、visionOS開発キットです。「Apple Vision Pro」対応のアプリ開発に必要なフレームワークやツールがパッケージングされています。Appleは、本SDKのリリースを6月末と案内していましたが、予定より少し前倒しされた格好です。
本SDKでは、Apple対応アプリ開発ツール「Xcode」がアップデートされ、新しい開発ツールである「Simulator」と「Reality Composer Pro」が搭載されています。
「Simulator」を使うと、アプリが「Apple Vision Pro」でどのようにレンダリングされ、動作するかを確認できます。事実上の「Apple Vision Pro」ソフトウェア版といえます。
「Reality Composer Pro」は、visionOS対応アプリの3Dモデルをプレビューできるツール。3Dモデルに含まれる音声、質感などを確認・修正できます。なお「Reality Composer Pro」を使用せずとも、「Unity」でvisionOS対応アプリを作成することもできます。
デバイス発売前に開発ツールが続々と
6月6日に発表された「Apple Vision Pro」は、2024年前半に米国発売、2024年後半には米国以外の国・地域でも発売される予定です。
「Apple Vision Pro」では、既存のiOSやiPadOSを用いたアプリが起動可能です。そのためAppleは、既存のアプリを”空間コンピューティング”対応アプリへとアップデートさせるための開発ツールを続々とリリースしています。
(参考)Road to VR
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