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業界動向 2023.09.15

「にじさんじ」のANYCOLORが2023年第1四半期決算を発表。ユニット好調で増収増益

9月14日、ANYCOLOR株式会社は2024年度4月期の第1四半期決算を発表しました。前年同期比で売上高・営業利益・純利益いずれも増加しています。同社は成長要因として、既存VTuberの新規ユニットやグッズ販売、広告タイアップなどを挙げました。

順調な経営成績

9月14日、VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLORが2024年4月期(2023年5月から2024年4月)の決算短信、および決算説明資料を発表。売上高は89億4,763万円(前年同期比+50.9%)、営業利益は40億4,400万円(同+90.5%)、純利益は27億9,700万円(同+139.8%)と、前年同期と比べて大幅増となりました。

ANYCOLORは決算説明資料で、業績予想は「順調な進捗状況」としたほか、所属VTuberはJP/EN合わせて156名(前期比±0)、ANYCOLOR ID数は101万6千アカウント(前期比+8万2千)と増加傾向にあるとしています。

「コマース」「プロモーション」が売上牽引

同社は業績好調の理由として、既存VTuberユニット「ChroNoiR」「ROF-MAO」や、昨年デビュー組のユニット「VOLTACTION」など、ユニットプロデュースの効果が出始めているとしています。

「にじさんじ」事業をビジネス領域別にみると、ユニット展開の影響で「コマース領域」が48億6,100万円(前年同期比+214.5%)と大幅増となったほか、「プロモーション領域」も13億2,800万円(同+163.5%)と成長を牽引しています。

NIJISANJI ENは国内ファンの消費鈍化で軟調

一方、「NIJISANJI EN」事業は、売上高が13億6,400万円(前年同期比-16.3%)と減少しました。その理由として同社は、今四半期に大型コマース施策がなかったこと、日本人ファンが国内VTuberに移ったことなどを挙げています。

同社は初の試みとして、今年6月に「NIJISANJI EN」の新規デビュー3名を「にじさんじ」と同じ世界線で活躍するヒーローとするなど、今後も継続的な新規デビューと既存VTuberプロデュースの体制拡充を進める計画です。

また、インドネシア、韓国、中国など「その他」地域でも大型イベントへ積極的に出展し、ファン層の拡大に取り組むとしています。

(参考)ANYCOLOR


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