エイベックスは、次世代アニメ制作ツール「AniCast Maker」(アニキャストメーカー)を用い、フルリモートで制作したオリジナルアニメ「彼女は歌う、だから僕は。」を初公開しました。
本作は、エイベックス・テクノロジーズ株式会社とエイベックス・ピクチャーズ株式会社が共同で制作した、約7分のオリジナルアニメ作品です。これまで研究開発プロジェクトを推進してきた「AniCast Maker」を用いることで、従来よりも少人数、低コストかつ短時間でのアニメ制作を実現したとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=9OCSMKSQYE0
監督にはPC ゲームブランド「minori」にて原作、監督、プロデューサーを務めた酒井伸和氏を迎え、メインスタッフは6名、制作期間は約2ヶ月という、短期間かつ少人数で制作。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により作品づくりが停滞している環境下でも、フルリモートでのアニメ制作に成功したことを明かしています。
https://www.youtube.com/watch?v=prg4NU41bxQ
「AniCast Maker」は、VR空間上に自由にキャラクターやカメラマンを配置し、それらのアバターの中に入って演技をすると、アニメーションを制作できるツールです。
エイベックス・テクノロジーズでは「AniCast Maker」の商用化に向けて、本ツールを制作した株式会社エクシヴィと合弁会社を設立することを基本合意しています。
なお、9月2日(水)から4日(金)に開催される「CEDEC2020」に酒井監督が登壇し、本作品の事例や制作過程で得られたノウハウ、 新たなアニメ制作手法などを紹介する予定です。
・セッション名:「AniCast Maker を用いた、ライブセッション式アニメーション制作技法〜リモートワークによる制作事例 〜」