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メタバース 2023.12.14

ANA公式のメタバースアプリ「ANA GranWhale」を試してみた ゲーム感覚で旅行を体験

ANA(全日本空輸)のメタバースアプリANA GranWhaleがスマートフォン向けにリリースされました。

「ANA GranWhale」では、ANAがオススメする旅先を360度空間で体験できるアプリです。プレイヤーはワールドトラベラー(アバター)を作成し、V-ガイドによる「V-TRIP(バーチャル旅行空間)」や「Skyモール」でのショッピングが楽しめます。発表当初は、「ファイナルファンタジーXV」を手掛けたJP GAMES株式会社の田畑端氏がプロデューサーに就任したことも大きな話題となりました。

ショッピングではアプリで使えるデジタルアイテムの他、手元に実物が届くEC商品を購入可能。ゲーム中「グランチップ」を集めることで、ANAのマイルが貯まる「マイルガチャ」を引くこともできます。

メタバースで旅行体験をしてみた

実際に「ANA GranWhale」を体験してみました。

まずはアバター作りからスタート。プリセットを選んでカスタマイズするか、カメラで自撮りするとそれをベースにアバターを作ってくれます。(とはいえ……似ているのかな……?)

メタバース全体の雰囲気は一昔前のMMOを彷彿とさせ、なんだか懐かしいような感じに。ロビーは他プレイヤーの往来もあり、にぎやかな印象です。移動時には、立ち乗りスクーターでスーッと走れるのも特徴的です。ただしV-TRIP以外のエリアは、挙動が重く感じられました。

説明をしてくれるアテンダントは選択可能。なかなか、サイバーパンクな見た目ですね。

早速V-ガイドに話しかけ、バーチャル旅行を開始します。選んだエリアは瀬戸内のしまなみ海道です。移動先は実写を元にした360度空間となっており、アバターで移動したりぐるぐると見渡したりできます。マップには国交省の提供する「PLATEAU」の3D都市モデルを利用しているため、旅先の景色のクオリティは高いです。

エリアを見て回るだけではなく、ANAによるガイドテキストがあるのも大きな特徴。観光地の情報を聞けるので、これが実際に足を運ぶきっかけに繋がるかもしれません。また、途中ではフォトスポットで写真を撮ったり、ルーレットのミニゲームもあります。

ロケーションを巡りミッションを達成すれば、アイテム購入や新たな旅先を巡れるゲーム内通過をゲット。

V-TRIPは北海道から沖縄まで、思った以上に国内の旅先が充実しています。中には歴史学者・磯田道史氏による解説などもあり、勉強になりました。一方で、海外の旅行スポットについては、これからの充実に期待したいところ。

「Skyモール」ではMIZUNOや伊藤園など実在する企業の店舗があり、アプリ内で着られるデジタルファッションなどが用意されています。また、ECショップとしても利用でき、実際にリアルで販売されている商品も購入できます。

体験して見る限り、「旅行」というコンセプトを打ち出しており、他のメタバースとは違った印象を受ける「ANA GranWhale」。操作感や機能など、まだ荒削りところはありますが、「旅行に行くユーザーを増やすこと」を目的としているメタバースであることは伝わってきます。まずは、ゲーム感覚で遊んでみて、旅行先の参考にする使い方が良いかもしれません。

アプリの配信先はこちら。
・iOS:https://apps.apple.com/jp/app/id1669676907
・Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ana.granwhale.app

(参考)プレスリリース


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