バーチャルタレント事業を運営するActiv8株式会社は、約10億円の資金調達を実施しました。今回の調達により、「5G時代のVRライブシステム」をはじめとするxR(※VR/AR/MRの総称)コンテンツ事業、海外事業展開を加速させることを目指します。
Activ8は、「生きる世界の選択肢を増やす」をビジョンに掲げ、バーチャルタレントのプロデュースやコンテンツ開発、運用事業を行っています。バーチャルタレント支援プロジェクト「upd8」では、バーチャルタレント「キズナアイ」をはじめとする数多くのバーチャルタレント・VTuberが所属しています。
5G時代の新たなVRシステムを開発
Activ8が開発するVRライブシステム「Spectacle(仮称)」は、マルチデバイス対応のVRコンテンツ提供を目指しています。ハイエンドグラフィックをリアルタイムで視聴可能なVRライブに加え、VRと同時にYouTube等オンライン動画プラットフォームへ配信。音楽ライブの体験価値を、映像品質担保や、インタラクション機能を有することで、5G時代ならではの高いユーザー体験を提供します。
(Activ8のVRライブシステムを用いて制作されたVRコンテンツ)
Activ8は、「バーチャルタレントがこれまで以上に自身の魅力を発揮できるようなパフォーマンス空間の構築や、ファンとのコミュニケーションを深められる場の提供を目指す」とコメントしています。
映像処理機器の開発企業と業務提携
この調達は、株式会社小学館、株式会社Too、株式会社ホリプロなどを引受先とした第三者割当増資によるもの。さらに資金調達に際し、Activ8は株式会社Tooと業務提携も発表しました。Tooは映像分野における画像処理機器の開発などを手がけており、「バーチャルタレント事業におけるシステムソリューションの推進を目指す」とのこと。
株式会社Tooでは、CG・映像分野におけるソフトウエア、画像処理機器、制作支援サービスをはじめ、アナログ・デジタル問わずクリエイター向け製品の開発・製造・販売を行っています。本提携では、バーチャルタレント事業における機材ならびにシステムとサービスの提供や、バーチャルタレントとのコラボレーション商品の開発などを行います。