中国のVRヘッドセットメーカーであるPimaxは、200度の視野(FOV)をもち、片目辺り3840×2160の解像度を持つ8K対応のVRヘッドセットPimax 8KのKickstarterを準備中です。
同社はPimax 8Kに使用することができるアクセサリーを紹介した、ティザームービーを公開しました。
次世代のモジュール
動画内では、次世代のクリップオンモジュールとして、ワイヤレストランスミッタ、メガネフレーム、冷却ファン、オーディオとヘッドストラップが一体化されたヘッドバンドなどが含まれていることが分かります。
また、ねじ止めで位置をトラッキングするためのインサイドアウト・ハンドトラッキングのモジュールを取り付けるシーンが含まれています。
こちらを取り付けることで、ハンドトラッキングを可能にしており、動画ではLeap Motionを使ったハンドトラッキングが行われています。
それ以外にもアイトラッキングモジュールや“香り”モジュールを取り付けることが可能になっています。しかし、日本のスタートアップ企業であるVAQSOが開発している香りモジュールと比べて、「香りカートリッジ」が含まれていないように見えるため、どのように匂いを発生させるのか、詳細は不明です。
動画の最後ではPC向けヘッドセットであるHTC Viveと重量の比較を行っています。結果では、HTC Viveよりも軽いとしています。しかし、こちらの状態ではモジュールがついた状態ではないため、実際にはモジュールを付けることによってHTC Viveよりも重くなる可能性があります。
ValveのLighthouseに対応
Pimaxは、Valve社のLighthouseを使った位置追跡機能を搭載しており、HTC Vive以外では初めてのLighthouse対応ヘッドセットとなっています。HTC ViveのモーションコントローラーとOculus Touchコントローラーを融合させたようなハンドコントローラーもパッケージに入る予定とのことです。
8KVRヘッドセットの仕様
現在公開されている仕様は次のようになっています。
視野(FOV) |
200° |
解像度 |
3840×2160 ×2 |
遅延 |
15ms |
リフレッシュレート |
75/90 Hz / eye |
要求プロセッサ |
GTX980/1080 or AMD R9 Nano以上 |
インターフェイス |
DisplayPort 1.4,USB3.0 |
対応モード |
着席VR、立ちVR、ルームスケール |
対応プラットフォーム |
PiHome/Steam VR/Oculus Home |
オーディオ |
3.5mm オーディオジャック×2 |
この8K VRヘッドセットは「Kickstarter」でリリースされる予定でしたが、現在は該当ページにアクセスすることができなくなっており、いつ再公開されるかは未定となっています。
(参考)
Pimax Teases ‘Next Generation’ Accessories for Its 8K VR Headset/ROADTOVR(英語)
https://www.roadtovr.com/pimax-teases-next-generation-accessories-8k-vr-headset/