4月19日、Snapは「Snap Partner Summit 2023」を開催し、法人向けARソリューション「ARES(Augmented Reality Enterprise Services)」の新機能である「ARミラー」を発表しました。またAR技術を基盤としたコカ・コーラとの提携も明らかにしています。
AR試着などの機能を自社サイトに
「ARES」はSnapが提供する法人向けARソリューションです。企業は「ARES」を利用することで、自社が所有、運営する販売チャネルに、同社のAR技術を簡単に組み込めるようになります。
Snapは3月に「ARES」の第一弾サービスとして「Shopping Suite」をリリースしています。これは「3Dビューアー」「AR試着」「Fit Finder」などのSnapchatの機能を、自社のアプリやウェブサイトにて直接提供できるサービス。同社は「GoodrやPrincess Polly、Gobi Cashmereなど、すでに300社以上が導入している」と明らかにしています。
AR体験を店内で提供する「ARミラー」
今回発表された「ARES」の新機能「ARミラー」は、SnapのAR体験を店内で提供する端末サービスです。顧客は販売店やイベント会場に設置されたデバイス画面を通して、商品を「AR試着」したり、コンテンツ作成や共有体験を楽しんだり、商品のより詳しい解説を確認できます。
(出所:「Snap Partner Summit 2023」動画よりスクショ撮影)
同社によると、小売ブランドのナイキ(Nike)では「ARミラー」をニューヨークの店舗で導入した実績があり、Men’s Wearhouseでは現在も店舗に「ARミラー」を設置しているとのことです。
コカ・コーラと提携しAR自販機を開発
Snapはコカ・コーラとの提携も発表しました。両社は「自動販売機、アプリ、ウェブサイトにおいて、人々のコーラブランドへの関わり方を進化させるARエコシステムを構築する」という長期的なビジョンを掲げています。
提携後初の施策として、AR技術を搭載したコカ・コーラの自動販売機のプロトタイプを発表しました。この自動販売機は、ハンドジェスチャーのみで購入までの操作が可能とのことです。
(参考)プレスリリース(1)、プレスリリース(2)