2022年12月31日(土)に開催されたNHK「第73回紅白歌合戦」にて、映画「ONE PIECE FILM RED」の登場キャラクター「ウタ」が紅組の歌手として出演しました。史上初のアニメキャラの紅白出場とパフォーマンスが、大きな話題となっています。
ウタは「第73回紅白歌合戦」の後半戦のトップバッターとして登場。代表曲「新時代」を披露しました。出演の様子は、YouTubeチャンネル「NHK MUSIC」にてダイジェスト版が公開されています。
注目すべきは、ウタの3Dモデルが現実の紅白歌合戦会場に、リアルタイムで出現していたことでしょう。生放送中の現地ステージで、ウタはまるで生身のアーティストのように歌い踊り、クライマックスでは多数の出演者とともにステージに立ちました。よく見ると、ウタの影がステージの上に表示されていることもわかります。
紅白歌合戦への出演直後には、YouTubeにウタのアフタートーク動画も公開。大舞台を終えた感想を語りつつ、今後の活動も予感させるコメントを残しました。
「ONE PIECE FILM RED」のウタは、映画上映に先駆け、まるでVTuberのように動画配信を行うショート動画を公開していました。3DCGモデル制作を手掛けたのは、VTuber・キズナアイさんを輩出したActiv8株式会社です。
映画上映開始後も、クライマックスを迎える「ONE PIECE」本編のプロモーションとして起用されており、今回の紅白歌合戦のようにウタの3Dモデルが現実に現れて動く「AR(拡張現実)」的な動画も公開されています。
また、ウタは紅白歌合戦以外にも、2022年は「FNS歌謡祭」や「年間ミュージックアワード2022」など、様々な音楽特番に出演していました。一連の特別出演は「UTA TV LIVE TOUR」と称され、映画を飛び出した活躍を見せていました。
技術的な面はもちろん、「史上初のアニメキャラの出場」として、ウタが紅白歌合戦で見せたパフォーマンスはとても大きなできごとと言えるでしょう。「新時代」によって幕を開けた2023年。ウタをはじめとした「バーチャルアーティスト」のさらなる飛躍に期待です。
©尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会