3DCGソフトウェア「Maya」や「3ds Max」等を提供するAutodeskが、建築・デザイン向けのVRプラットフォームを提供するThe Wildを買収しました。VentureBeatによれば、買収条件や金額は明かされていません。
VRでの共同作業やデザインレビューを支援
The Wildが提供するプラットフォームは、バーチャル空間上で、複数人かつリアルタイムでの設計やデザインが可能です。2019年にはVRヘッドセット「Meta Quest」向けにも提供されており、主要なVRヘッドセット間のクロスプラットフォームにも対応しています。The Wildによれば、同社の技術は世界中で700社以上に利用されているとのこと。
Autodeskは2019年、InsiteVRと共同でマルチユーザーに対応したVRデザインレビューツールをリリースするなど、建築業界へのVRの活用を実施しています。今回のThe Wildの買収も、VR/ARのニーズが高まる建築業界に対応するための動きと思われます。
AutodeskのCEO Andrew Anagnost氏は、「The Wild の買収は、プロジェクトの複雑さから、設計、建設、運営を行うチームの地理的多様性まで、建築業界で起きている急速な変化を反映しています」とコメントしています。
(参考)The Wild、VentureBeat