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ゲーム・アプリ 2021.01.17

今週の気になるVRゲームニュースまとめ(1月10日~1月16日)

「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今週は2021年1月10日~1月16日間の関連ニュースが対象です。

目次

1. 衝撃の宇宙人誘拐体験VRゲーム「Alien Abduction Experience」
2. 戦慄の巨大カマキリ直接対決VRゲーム「YABAI MANTIS VR」
3. 劇場型VRアニメ「Hikeshi-Fireman-」Steamで販売開始
4. バイオショックシリーズの前身「System Shock 2」の復刻版が全編VRに対応?
5. 謎に包まれた新作VRゲーム「Snow Drift」は2021年内発売?
6. 「Apex Construct」などで知られるFastTravel Gamesが複数の新作VRゲームを開発中
7. PSVR版「FORM」、「TwilightPath」のパッケージ版販売が告知

衝撃の宇宙人誘拐体験VRゲーム「Alien Abduction Experience」

ある日、上空に空飛ぶ円盤が出現。機体が発する光に飲まれた主人公の少女は宇宙人に拉致され、不思議な世界へと送り込まれてしまう。果たして、彼女の命運は?そして、宇宙人の目的とは?

そんな宇宙人による誘拐の一部始終を丸ごと体験できる新作VRゲーム「Alien Abduction Experience」がSteamで販売予定となっています。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)。日本語を始めとする14言語に対応しています。

Steamストアページいわく没入型VRドラマを謳う作品で、プレイヤーは主人公のアメリカ西部の農場に住まう少女となり、彼女の視点で宇宙人による拉致の全過程を体験し、彼らの背後に隠された現実的且つ不思議な世界を探索していきます。

世界観は「エクセター事件」、「ミシガン州・ヒルズデイル大学事件」などのUFO関連の事件・話題が続発した1960年代アメリカをモデルにしており、宇宙人の容姿、彼らが持ち得る科学技術などは、当時の考察を元にした設定になっているとのこと。宇宙空間、月面などを巡るフライトも楽しめるほか、グラフィックにも相当な力が注がれており、VRとの組み合わせによる驚異的な没入感を味わえるとのことです。なお、キーボードとマウス操作には非対応で、プレイに当たっては各種ヘッドセットのコントローラが必須となります。

Steamストアページには2020年12月30日発売と記されていますが、2021年が明けて以降も「近日発売」のままで、執筆時点でも製品版発売に至っていません。延期したかに関しても開発のxinghuanyouxiからの発表が無いため不明。今後の動向が注目されます。

戦慄の巨大カマキリ直接対決VRゲーム「YABAI MANTIS VR」

巨大なカマキリとの戦慄の一騎打ちが楽しめるVRゲーム「YABAI MANTIS VR」の早期アクセス版が2020年12月24日より、Steamで販売中です。価格は税込880円。対応ヘッドセットはOculus Rift(Rift S)のみ。言語は日本語、英語をサポートしています。

プレイヤーは主人公の博士となり、VRによってリアルに映し出された巨大カマキリに正面から挑み、フィールド内にランダム配置される武器を活用し、ねじ伏せることに挑みます。武器、アイテムは40種類以上。ただし、全てが頼りになるものとは限らないため、取捨選択が重要。回復系のものも存在せず、銃火器も用意されていないとのことで、どう足掻いても直接対決に持ち込む形になります。クリアに要する時間は約15分程度ですが、難易度は高めで、”100万回やられても、負けない”精神が試されてくるようです。

Steamストアページいわく、本作は”あらゆる意味で実験的なゲーム”で、プレイヤーからの声、コミュニティでの楽しみ方を見ながらゲームの方向性、必要な追加要素を検討してより良い作品へと磨き上げる目的で早期アクセス版としての発売を決定した模様。早期アクセス期間はおよそ数ヶ月から半年程度を予定。シンプルなゲームですが、変わったゲームに挑みたい方、己の強さを試してみたい方、そして父親が地上最強生物である方(※Steamストアページより引用)には注目のVRゲームです。

ソフトウェア概要

タイトル

YABAI MANTIS VR

発売・開発元

辰巳電子工業株式会社

対応ヘッドセット

Oculus Rift(Rift S)

プレイ人数

1人

価格(税込)

880円(Steam

劇場型VRアニメ「Hikeshi-Fireman-」Steamで販売開始

Studio Seven制作のVRアニメ「Hikeshi-Fireman-」が2021年1月9日、Steamで販売開始となりました。価格は税込410円。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)です。言語は日本語、英語、中国語(簡体字)の3つをサポートしています。また、無料の体験版も公開されています。

「Hikeshi-Fireman-」は江戸時代の花形職業である火消し、現代で例える所の消防隊員の「雪之丞」と元恋人の「おりょう」の切なくも温かい物語を描いた劇場型VRアニメ。韓国・富川(プチョン)で開催される「富川国際アニメーションフェスティバル」ノミネート作品で、江戸小噺にVRならではの没入感とアニメ特有の表現を融合させた独特の試みを最大の特色としています。

制作及び販売を担当するStudio SevenはCGデザイナー兼ジェネラリストのナナ(小田ナナ)氏の個人スタジオ。同氏のnoteでは、本作の制作中に当たって考えたことなどをまとめた記事も掲載中です。

ソフトウェア概要

タイトル

Hikeshi-Fireman-

発売・制作

Studio Seven

対応ヘッドセット

Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)

価格(税込)

410円(Steam

バイオショックシリーズの前身「System Shock 2」の復刻版が全編VRに対応?

アメリカのゲーム開発会社Nightdive Studiosが製作中の一人称視点のアクションRPG「System Shock 2」の復刻版「System Shock 2 Enhanced Edition」。そんな同作のVR対応作業が進行中であることが、Nightdive Studiosの公式Twitterにて発表されました。

Twitterに投稿された動画ではVavle Indexのコントローラを直接動かして装備したレンチを振り、窓ガラスを破壊したり、敵との戦闘を展開する模様が紹介されています。短い動画のため、それ以上の情報はありませんが、最終的に全編VR対応を果たすのか否か、今後のNightdive Studiosからの発表が期待されます。

「System Shock 2」は1999年、Windows、Mac、Linux向けに発売された一人称視点のアクションRPG。1994年発売の「System Shock」(MS-DOS/Mac OS)の続編で、プレイヤーは軍事宇宙船内に乗り込んだひとりの兵士となり、地球外生命体によって支配された船内で生き残りをかけた戦いに身を投じていきます。サバイバル要素に焦点を当てたゲームシステム、音声記録を介して描かれていくストーリー手法で高く評価され、前作も含めてFPSの歴史に名を残す傑作として語り継がれています。


(「バイオショック」シリーズ、画像は初代「バイオショック」のリマスター版)

開発はIrrational Games。後に日本でも好評を博した一人称視点のアクションRPG「BioShock(バイオショック)」シリーズを生み出したスタジオで、同シリーズの前身(先祖)に当たる作品としても知られます。

2015年にはNightdive Studiosが本作の版権を獲得。2021年現在、本作「System Shock 2 Enhanced Edition」のほか、初代「System Shock」のリメイク版、シリーズ最新作「System Shock 3」の開発が進行中です。

なお、「System Shock 2 Enhanced Edition」の提供プラットフォーム、販売ストアは不明となっていますが、今回のVR対応の発表とValve Indexのコントローラを使用した様子から、Steamでの販売は確実と思われます。

(参考)Nightdive Studios公式TwitterUploadVRVRFocus

謎に包まれた新作VRゲーム「Snow Drift」は2021年内発売?

2019年開催の「Oculus Connect 6」で発表されるも、以後、長きに渡って情報が途絶えたままになっているOculus Quest向けサバイバルゲーム「Snow Drift」。そんな同作が2021年内に発売されるかもしれない、と米メディアUploadVRが報じました。

これはTwitterユーザーでVRファンのGamingScienceTeacher氏が、同作を開発しているアメリカのゲーム開発会社PerilousOrbitのチームメンバー、Richard Kidd氏に問い合わせたもの。それによりますと、新型コロナウィルスの感染拡大の影響こそあれどゲームの開発は現在も進められており、2021年内の発売を目標にしているとのことです。

ただし、開発のPerilous Orbitからの公式発表はない(※Twitterも2018年から更新が止まっている)ため、真偽は不明。Richard Kidd氏はInstagramに姿を見せているものの、「Snow Drift」に関する言及はなく、今後の動向が注視されています。

「Snow Drift」は極寒の地を舞台にしたVRサバイバルゲーム。火を起こして暖を取りつつ、自らに襲い来る狼、熊と言った野生動物を手持ちの武器で撃退しながら、1日でも長く生き延びることを目指します。2021年現時点で「Oculus Connect 6」当時における数秒程度の映像以外、情報が存在しないタイトルで、UploadVRはOculus Quest史上最も謎に包まれたゲームと称しています。

(参考)UploadVR

「Apex Construct」などで知られるFastTravel Gamesが複数の新作VRゲームを開発中

VRアクションアドベンチャー「Apex Construct」などで知られるスウェーデンのVRゲーム開発スタジオFast Travel Gamesが現在、複数のVR専用タイトルを開発中であることを明らかにしました。

これは同スタジオの最高マーケティング責任者(CMO)のAndreas Juliusson氏が自らのTwitterで明かしたもので、いわく「(複数のVR専用ゲーム開発中とツイートすることは)気分がよい」とのこと。タイトル本数などの詳細は伏せているものの、既に同スタジオは新作VRホラー「Wraith: The Oblivion – Afterlife」を開発中であり、2021年の早い時期に発売されることが発表されています。残る新作は「Wraith: The Oblivion – Afterlife」発売間もなく明かされるのか、今後のスタジオの動向が注目されます。

現在、Fast Travel Gamesが開発中の「Wraith: The Oblivion – Afterlife」は、根強い人気を誇るテーブルトークRPG(TRPG)「ワールド・オブ・ダークネス(World of Darkness)」シリーズのひとつ「Wraith: The Oblivion」を原作としたVRホラーゲーム。現実空間の狭間でさまよう亡霊レイスとなり、カリフォルニア州バークレーの豪邸を探索し、様々な怪奇現象を切り抜けながら、自らを死に追いやった原因を探っていきます。対応ヘッドセットはValve Index、Oculus Quest/Quest2、PlayStation VRなど。Steamストアページによれば日本語にも対応するとのことです。

(参考)UploadVR

PSVR版「FORM」、「TwilightPath」のパッケージ版販売が告知

独立系ゲームスタジオCharm Games開発のVRパズルゲーム「FORM(邦題:フォーム)」、「TwilightPath(邦題:トワイライト・パス)」の2タイトルを1本にまとめたPlayStation VR(PSVR)パッケージ版の発売が発表されました。欧州で2021年3月に発売予定です。

販売は「Creed: Rise to Glory」、「Budget Cuts」、「ダウン・ザ・ラビットホール」などのパッケージ版にも携わったPerp Games。今回のパッケージ版販売はPerp Gamesとの協力を得て実現したもので、Charm GamesのスタジオディレクターAlan Jernigan氏は「PSVRユーザーの皆様にこのパッケージ版をお届けできることに興奮しています」と、今回の発表と同時にコメントを寄せています。
Perp GamesのマネージングディレクターRob Edwards氏もCharm Gamesのゲームデザイン手法のユニークさ、高い創造性を絶賛するコメントを寄せており、「今回、この2つの美しいゲームを1つにまとめてお届けることを光栄に思います」と結んでいます。

収録2作の内のひとつ「FORM」は、異次元世界を舞台に繰り広げられる不思議なVR立体パズルゲーム。グローバルテクノロジー界の大企業「マインドフル・ラボ」に在籍する物理学者デヴィン・イーライ博士となり、謎の構造体「オベリスク」によって導かれた異世界で様々なパズルに挑戦していきます。PSVR版は2020年4月7日に海外、日本では4月9日に発売されました。

もうひとつの「Twilight Path」はファンタジー世界を旅するVRパズルゲーム。現世と死後の世界の狭間に存在する世界「トワイライト」を舞台に、プレイヤーはいたずら好きな精霊たちや神々たちと巡り逢いながら、元いた現実世界へと戻るために様々なパズルを解き明かしていきます。「千と千尋の神隠し」、「もののけ姫」、「ネバーエンディングストーリー」などの名作映画に着想を得た幻想的な世界観が最大の特色。PSVR版は2020年10月27日海外、国内共にほぼ同時期に発売されました。

(参考)VRFocus


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