南カリフォルニア大学(USC)の研究チームは、ARで3Dモデルを表示することで、論文やプレゼンテーション資料などの理解を促進するスマートフォン向けアプリ「Schol-AR」をリリースしました。
ポケモンGOと同じソフトを使用
「Schol-AR」はUSCのアシスタント・プロフェッサー、Tyler Ard氏が開発しました。「Schol-AR」はスマートフォンのカメラを活用して動作し、アプリに対応したオブジェクトを認識すると、3DモデルをARで表示します。
すでに対応している雑誌も
「Schol-AR」の活用はすでにスタートしています。科学雑誌「NeuroImage」の10月号は、表紙が同アプリに対応する形でリリースされました。「NeuroImage」10月号の表紙には、USCの教授Danny Wang氏とチームが研究している“レンズ核線条体動脈”の画像が掲載されています。「Schol-AR」を表紙に使用することで動脈はARで表示され、アプリの使用者は拡大縮小、回転などの操作を通じて、レンズ核線条体動脈に関する理解を深めることができます。
コンパニオンアプリもリリース予定
USCは「Schol-AR」のコンパニオンアプリ、「Schol-AR Creator」のリリースを計画しています。「Schol-AR Creator」は、「Schol-AR」向け3D(AR)モデルの各資料への埋め込みを自由に可能にするアプリ。研究者の使用が想定されています。
(参考)Tech Xplore