KDDI株式会社とサッカーJリーグの株式会社名古屋グランパスエイトは8月28日、第5世代移動通信システム(5G)やXR(VR/AR/MR)、IoTの活用により観戦体験の向上を共に図るための戦略的イノベーションパートナーシップを締結しました。
発表によれば、両社は今回「より楽しく、スマートな」観戦の実現に向けてパートナーシップを締結。体験価値の最大化を図るとしています。
KDDIはスポーツへのXR導入をかねてから推進
両社による取り組みとしては、試合開始までの空いた時間にXRを活用して選手とのコミュニケーションを図ってもらったり、自由視点カメラを用いた観戦体験が観客に向けて提供される予定です。
KDDIはかねてから、プロ野球の試合中に球場の自由視点映像を5G回線を使ってリアルタイムにタブレットに配信して新たな観戦スタイルの提供に取り組んできたほか、サッカー日本代表の試合でもサービスの一環として「ARサッカー観戦」を提供。XRのスポーツ分野での実用化に向けた取り組みを進めてきました。
また名古屋グランパスは、豊田スタジアムでWi-Fiサービスを提供してきました。
NTTドコモ・ソフトバンクなど通信各社もXR活用を推進
VRを用いたスポーツ観戦については、他の主要な通信会社も進めています。NTTドコモは、東京ソラマチにある未来体験空間「PLAY 5G 明日をあそべ」にて卓球やバレーのVR観戦の展示を行っています。
また、ソフトバンクもスマートフォン向けVRプラットフォームアプリ「LiVR(ライブイアール)」の提供を開始しており、福岡ソフトバンクホークスの公式戦全64試合をVR映像でライブ配信するといった取り組みを進めています。
5Gの実用化に伴い、より大きな容量のデータのより早い伝送の実現に向けて進んでおり、今回の両社の提携は、XRも活用した新たなスタイルでのスポーツ観戦の実現を後押ししそうです。
(参考)KDDI株式会社・株式会社名古屋グランパスエイト プレスリリース