VRの普及とともに、注目を集めているのが360度全天周のコンテンツです。これまでの「場を切り取る」撮影とは全く異なる「雰囲気をそのまま伝える」360度撮影。それをたった1台のカメラで可能にしてしまう360度カメラがリコーやサムスンなどから複数登場しつつあります。
この記事では、公開されている360度カメラのスペック情報をまとめてみました。
表から分かるように、他4機種と比較してもGear 360のコストパフォーマンスが相当高いことが分かります。
360度カメラの比較 – 価格, 発売日および仕様
Samsung Gear 360 | Nikon keyMission 360 | Ricoh Theta S | Kodak SP360 | LG 360 Cam | |
Price | 不明 | 不明 | 349ドル | 399ドル | 200ドル |
レンズ数 | 2 | 2 | 7群9枚 | 2 | |
レンズスペック | f2.0 Fisheye | f2.0 Fisheye | f2.8 | ||
センサー | CMOS 15MP | 12MP | 8MP | 13MP | |
ビデオフォーマット | H.265 MP4 | h.264 MP4 | h.264 MP4 | ||
解像度 / フレームレート | 360° – 3840×1920 @30fps 180° – 2560×1440 @30fps |
3840×2160 | 1080p @30fps Max 25 mins per video |
2880×2880 @30fps 2048×2048 @30fps 1440×1440 @60fps/30fps 1072×1072 @60fps/30fps 3840×2160 @30fps 1920×1080 @60fps/30fps 1280×720 @60fps/30fps 848×480 @60fps |
2K |
静止画フォーマット | .jpg | .jpg | .jpg | ||
静止画解像度 | 360° – 7776×3888 (30MP) 180° – 3072×1728 (5MP) |
8M: 2880×2880(1:1) 4M: 2304×1728(4:3) 2M: 1920×1080(16:9) |
|||
モード | 動画, 画像, タイムラプス動画, ループ動画 | 動画, 画像 | 動画, エンドレス録画, タイムラプス録画, 高速録画, 静止画, 連写 | 動画, 画像 | |
ストレージ | MicroSD – Max 128GB | 8GB Internal | microSD/microSDHC/microSDXC Max 128GB | MicroSD + 4GB Internal | |
バッテリー | 1350mAh | 不明 (1充電あたり画像250枚) | 1250mAh | 1200 mAh | |
マイクロホン | 2 | 2 | 2 | 3 | |
互換性 | 2015/2016 Galaxy, Note 5, & PC | Android, iOS & Windows PC | Android, iOS, Windows PC, & Mac | LG G5, Android | |
耐久性 | 防塵, 防滴 | 防塵, 防滴, 防水 | 防水(オプション) | 防塵, 防滴, 耐衝撃, 耐低温 | |
接続 | Wifi, BT, NFC | Wifi, BT, NFC | Wifi | Wifi | Wifi, BT |
寸法 | 6.7cm 球体 | 44×130×23mm | 48×50×52.5mm | 98.5×43.4×29.8mm | |
重量(バッテリー込) | 153g | 125g | 102g | 97g |
追加の情報が判明次第、今後も記事に追記していきます。
スペックだけでは判断できない360度カメラの良し悪し
なお、360度カメラを比較する際に気をつけたいことがあります。それはスペックでは分からない「スティッチ」の精度。360度カメラには、複数のレンズが搭載されており、スマートフォンやPCには同時撮影された写真・動画が360度に貼りあわせて送られてきます(機種によってはスマートフォンやPCでこの処理を行う可能性もあります)。この複数の写真・映像を貼り合わせることを「スティッチ」と呼ばれており、カメラの腕の見せどころです。
360度が見えるといっても、途中で溝のような歪みが見えてしまったら、せっかくの360度のコンテンツが台無しです。時には人など、写したかったものがスティッチの甘さのせいでうまく映らないことも…。
今回比較した各カメラも、スティッチの精度はかなりバラバラです。既に市販されているRICOH THETA SとSP360はスティッチがわからないほど精度が高く仕上がっています。一方サムスンのGear 360は発表と同時に公開された映像を見る限りは、まだかなりスティッチが目立つ仕上がりになっています。
スティッチは各カメラ用のソフトウェアでも精度の向上が見込めます。まだ実機を確認できないものも多く、今後も注目したいところです。
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(参考)
Samsung Gear 360 Camera: Release Date, Price and Specs(英語)
http://vrscout.com/news/samsung-gear-360-camera-release-date-price-specs/
PIXPRO – マスプロ電工
http://www.maspro.co.jp/products/pixpro/sp360-4k/index.html