“人の眼レベルの超高解像度VR”目指す Varjoが7億円超の資金調達

人の眼が現実を捉える解像度と同程度の超高解像度のVRを実現するために研究しているフィンランドのVRスタートアップ、Varjo Technologiesは、Tekesから670万ドル(日本円約7.5億円)の資金調達を行いました。

Varjoは、新たな開発パートナーとして、20世紀フォックス、エアバス、アウディ、BMW、テクニカラーなどを挙げており、プロトタイプのベータ版を2018年第1四半期にパートナーに向けて出荷するとしています。このような技術の実現により、より現実を見るのと同じような品質のVR体験が可能になることが期待されます。

超高解像度を実現する2枚のディスプレイ

同社が開発を進めているVRヘッドセットのディスプレイには、各目に対してディスプレイを2つ実装します。1080×1200の解像度を持つコンテクストディスプレイと1920×1080の解像度を持つマイクロディスプレイを組み合わせています。

ヘッドセットには目の動きを追跡するアイトラッキング機能が搭載されており、マイクロディスプレイの映像が目に連動して動くことでOculus RiftやHTC Viveといった固定ディスプレイのVRヘッドセットよりも高い解像度で人間に知覚されます。

位置トラッキングはアルファ版のプロトタイプではSteam VR Lighthouseを使用してトラッキングを行っています。

VarjoはNVIDIAとAMDと協力し、「パートナーに最高のVR / XR体験を提供する」 としています。プロトタイプには、ゲーム開発エンジンであるUnreal EngineとUnityの両方のプラグインが同梱されており、コンテンツ作成が可能です。

2018年末に発売予定か

今回の発表は、ヘルシンキで行われたスタートアップ向けの会議Slush 2017で行われたパブリック・テクノロジー・デモンストレーションで行われました。Varjoのブースにはイギリスからウィリアム王子やケンブリッジ公爵も訪れたとのこと。

Varjo Technologies社の創業者であるUrho Konttori氏は、「わずか数ヶ月で、コンセプトを実証済みの技術として、プロトタイプに組み込んだチームを誇りに思っています。世界をリードするパートナーと共に、我々は現在、この技術を完成させ、2018年末までに画期的な革新的なVR / XRヘッドセットを発売する予定です。」と述べています。

(参考)
Varjo Secures $6.7M Investment, First Batch of “Human Eye-Resolution” VR Prototypes Shipping to Partners Soon/ROADTOVR(英語)
https://www.roadtovr.com/varjo-secures-6m-investment-first-batch-human-eye-resolution-prototypes-shipping-partners-soon/

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この記事を書いた人

  • VRやAR、画像処理、ロボットビジョンについて研究している学生。VR、ARコンテンツに触れるだけではなく、自分でコンテンツを制作しVR、ARの面白さ、楽しさを広める活動をしている。

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