HTC Vive、14万台を“大幅”に超える出荷 利益も出ている

HTCの最新の収支報告および、関係者へのインタビューによりViveの販売台数は元々報じられていた14万台を”大幅”に超え、販売を通じて利益も出ていることがわかりました。

14万台という数字は「使わない方がいい」

HTCは現在、スマートフォン事業の混乱から財政難に陥っています。こうした状況で比較的新しいVR事業によって立て直し、成長していきたいと考えています。3Qの投資家への収支報告によると、Viveはコンシューマー、エンタープライズ向けの両方で販売が好調です。

アナリストや投資家はHTCの力強い復活を期待していて、Viveの販売数とQ3の収支報告の詳細に注目しましたが、他の競合他社と同様に、販売数は当初公表していませんでした。しかし、中国のVR関連メディア「87870.com」から14万台という販売数が公表され、他のメディアもその数字を報じました。

この件について、HTCのSmartphone and Connected Devices部門のプレジデントであるChia-Lin Chang氏は、Arete Researchでアナリストからの質問に答える形で以下のように述べています。

「私も「reports about the 140,000 unit sales figure」を読んで確認のため、会長のCher Wang氏と話しました。Cher氏は「私は、この14万台という数字がどのように出てきたのか知りません。」と話話していて、私も同意見でした。販売台数はその数字より大幅に多いです。しかし、その数字をあなた方に話すことはできないし、14万台という数字は使わないことを勧めます。」

このやりとりによって、実際の販売台数はレポートされた台数よりも多いですが、HTCとして本当の販売台数については開示しない方針であることがわかりました。Chang氏は以下のように理由を説明します。

「HTCから見れば、競合他社の売上高を把握することは関心がありますが、逆に他社から見ればHTCの売り上げを把握したいと思っているはずです。だから、正確な数字は決して開示しないのです。それが長期的なHTCの利益や株主の保護につながるからです。」

以前はHTC Viveのインストール数の目安として、バンドルされたViveゲームのSteamSpyの所有するデータを元にしていましたが、Chang氏が「その数をはるかに超える」と言った意味を考えると、この算出方法には欠陥があるのかもしれません。現時点では、『Tilt Brush』のデータは、Viveに常に同梱されている唯一のアプリであり、この方法による最適な指標です。

現在のインストール数は14.3万台(±10,030)と推定されますが、Viveのビジネスエディションの企業への販売数を考慮していない可能性があり、そのほかにもTilt BrushをインストールしていないHTC Viveユーザーがいるかもしれません(アプリのインストールは購入者自身が行うため)。

「つまり、私たちが伝えたいのは、Q3の収支報告におけるViveの販売結果は非常にうれしいもので、Q4の販売状況も好調であるということです。そして幸せなクリスマスのショッピングシーズンになることを願っています。」

利益も出ているとの見解

Chang氏はVR市場の状況を”競馬場の時代”と呼んでいます。「これは適切な言い回しではない。」と認めていますが、会社のビジネスとして「何かがとても早く拡大し始めるエキサイティングな時代だ」と述べました。Chang氏はもう一つ、HTCは、Vive1台ごとに利益を出しているという興味深い話をしました。

800ドルの製品が利益を上げることは明白に思えるかもしれませんが、Oculusが600ドルでRiftを売ることで利益はないと言った過去の話を皮肉っているわけではありません。双方のヘッドセットは似たような構成や要件がありOculus Riftは200ドルのTouchコントローラーも入れるとシステム価格はほぼ同じです。

会社がヘッドセットのコストについて外部に述べるのは難しく、詳細な説明はありませんでした。ただし、何点か推測できることはあります。第一に、HTCはOculusと比較すると、自社でViveを生産しているため、製造と販売に関してより効率的に行うことができます。また、当初はユニット当たりの利益は出ていなかったかもしれませんが、製造プロセスが改善されるにつれて収益を達成できるようになったかもしれません。

Oculusもまた、赤字で販売し続けることはできないと思われますが、両社のコストに関する考え方が違う可能性もあります。

もちろん、800ドルは特にアーリーアダプター向けの販売段階にある製品の場合、高額な商品という位置づけになっています。VRをより広めていくためには、安くしていくことが絶対必要です。

Chang氏は以下のように述べました。「私たちは、販売価格を将来的に下げていく方法を考えています。これはHTCの長期的な戦略となります。」

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(参考)

 HTC Confirms Each Vive is Sold at Profit, “Much More” Than 140,000 Units in Sales – (英語)

http://www.roadtovr.com/htc-vive-sold-at-profit-sales-figures-data-units-more-than-140000/

※Mogura VRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。

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  • あつぽん

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