デルの新型PCの実力とは?新製品説明会をレポート

デル株式会社は6月9日、コンシューマー向け新PCの説明会を開催しました。当日はコンシューマー事業の新製品について説明がなされたほか、AMDのアジア太平洋地域のコンシューマー担当ディレクターも登壇、発表が行われました。

最初に登壇した渡邊義成氏はDELL常務執行役員でビジネス&コンシューマー事業統括本部長です。渡邊氏はあいさつののち、「この発表会では3つの機種、New Inspiron 27 7000 フレームレスデスクトップ、New Inspiron 24 5000 フレームレスデスクトップ、そしてNew Inspironゲーミングデスクトップを紹介」することを告げました。
 
つづいてレイモンド・ワー氏による新製品の紹介がはじまりました。ワー氏は台北を拠点にDELLの全世界のコンシューマーおよびスモールビジネス向け事業を率いる、シニア・バイプレジデント兼ジェネラル・マネージャーです。

「みなさまこんにちは。本日はご来場いただきましてまことにありがとうございます。皆様の中にはDELLの業績が気になっている方もいらっしゃると思いますので、2017年の第一四半期の数字をこちらにまとめました」

イノベーションをユーザーに提供するDELL

グローバル全体でのPCの出荷は960万台。昨年からの伸び率は6.2%。市場全体での伸び率0.8%を大幅に上回っており、非常に勢いのある第一四半期になっています。2016年のコンシューマーPCでの成長を振り返ってみても、市場全体ではマイナス10%だったのに対して、DELLはプラス1.9%の伸びでした。

「マーケットが伸び悩むなか、DELLはなぜ成長できたのでしょうか。それはもっともすぐれたイノベーションをお客様に提供することにフォーカスしているからです」とワー氏は言います。

DELLテクノロジーという新会社への投資は45億ドル。その投資のかなりの割合をPCに割いているとのことです。
 

Inspiron15 GamingはCOMPUTEX 2017でゴールドアワードを受賞しています。

ワー氏の話題は新シリーズを開発した経緯に移ります。

「我々の調査によって、デスクトップPCを主体として仕事をしている人は11億人にのぼること、そしてユーザーがPCを買い換えるのは、パフォーマンスがもっと欲しいからということが分かっています」とワー氏。

しかしデスクトップPCはデュアルコア(コア2つ)やクアッドコア(コア4つ)が主流で、イノベーションはしばらく停滞していました。

「DELL社においてもっとパフォーマンスを出せる製品の開発を考えていた頃、ちょうどいいタイミングでAMDさんから話があり、今までのコア数を上回るものを出せると言われました。AMDさんの新しいプロセッサの方向性と弊社のやりたいことが一致していたのです」。そして両社のパートナーシップによってInspiron新シリーズが開発されるに至ったとのことです。
 
ところでPCゲーミングの市場規模は年間20億ドルという驚異的なペースで伸びています。VR市場を見るなら、2020年までのアクティブVRユーザーは2億1600万人に到達するという予想もあります。ワー氏は「VRのパフォーマンスを最大限に活かすためにはPC側のパフォーマンスも求められます」と言います。

隅々まで配慮が行き届いた設計の、New Inspiron 27 7000


「ここで紹介したいのがInspiron 27 7000です」

製品の特徴としてはフレームレスディスプレイを搭載したこと。フレームレスディスプレイはノートパソコンXPS 13 2-in-1で提供しており、それをデスクトップの環境でも採用して欲しいという声に応えての登場です。

フレームレスディスプレイは従来のものと比べると没入感が高まっています。また、デスクトップのCPUは業界で初めての8コアAMD Ryzenプロセッサーを搭載。グラフィックスにはAMD Polaris RX500シリーズの最新のものを搭載しているとのことです。
「これだけのパワーが詰まった製品ですので、VRもすぐに快適な状態で楽しんでいただけます。着目していただきたいのはVR用のポートの配置で、ケーブルなどが引っかからないように、すっきりと最適な設計となっています」とワー氏は語ります。

なお、現在発売されている「New Inspiron 27 7000」の4モデルに関しては、GPUは全て「Radeon RX560」搭載となっており、VR対応とはいえない構成となっていますが、VR対応とされる上位モデルにはRadeon RX 580が搭載され、7月発売予定とのことです。

New Inspiron 24 5000 フレームレスデスクトップ

ワー氏によると、New Inspiron 24 5000フレームレスデスクトップには最新の第7世代AMDプロセッサーを採用しているとのことです。「Inspiron 27 7000ほどではありませんが、小型でありながら十分なパフォーマンスを得られますし、こちらもユーザーの希望に応え、ビデオ視聴が快適になるようフレームレスディスプレイを採用しています」とワー氏。

こちらの機種の特徴には、「SmartByte」があるとのことです。ビデオを見る際に思考が途切れることなくスムーズに見ることができるよう、SmartByteはビデオ・ストリーミング・トラフィックを最優先にして、それ以外のネットワークは邪魔にならないように最適化します。 

こちらも現在4モデルが発売中。AMD内蔵グラフィックスまたはAMD Radeon RX560搭載となっており、VR向けではありません。

ゲーマーのために開発されたNew Inspironゲーミングデスクトップ


 
ワー氏は「ゲーマーが重要視することは大きく分けて3つある」と言います。

ひとつはゲーミングPCの筐体に入れられるコンポーネントの種類。ひとつはコンポーネントを効率的に冷却する冷却機。そして最後のひとつは自分でアップグレードできるか。「この3つの要素を満たすために開発されたのがゲーミングデスクトップです」と自信をのぞかせるワー氏。

ゲームグラフィクスはAMD RadeonとNVIDIA GeForceを選べるようになっており、冷却機にはフィン式シャーシと高性能な水冷オプション。そしてCPUはAMDのRyzenプロセッサー。SenseMi XFRのテクノロジーが採用されており、ゲームをプレイしている時のオーバークロックにも対応しているとのこと。

こちらはRadeon RX 570またはGeForce GTX 1060が搭載。ハイエンドな体験は難しいと思われるもののVR対応としてアピールされていました。
 
「CPUの事は専門家に聞きましょう」と、ワー氏はここでAMD社のピーター・チェンバー氏と交代しました。

Ryzenはゲームをする人のためにある


チェンバー氏は「初めまして。今日はAMDを代表してここにいます」と自己紹介し、New Inspiron PCのCPU、Ryzenの紹介をはじめました。


「RyzenはユーザーがPCをアップデートし、パフォーマンスをあげることを可能にするために開発しました」とチェンバー氏。開発は1枚の紙にアイディアを書き込むというところから始め、4年前で200万人時を費やしたと言います。

「そしてRyzenによってPC業界に再びイノベーションとパフォーマンスを持ち込むことに成功しました」。このプロダクトを発売した時には、ユーザーは夜中に列を作って買い求めたとのことです。

さて、現在はeスポーツが爆発的に広がり、今までにない数の人がゲームをするようになっています。チェンバー氏によると「調査の結果、ゲームをする人たちはプレイしながらストリーム配信をしたいということがわかりました。

Ryzen7はゲームのパフォーマンスを落とすことなく、それを可能にしました」とのことです。ゲーマーだけでなく、「パフォーマンスの高さからコンテンツクリエーターにも非常にフィットする」とチャンバー氏は続けます。


グラフィックには最新のテクノロジーを搭載したRadeon RXシリーズを提供しています。テクノロジーのひとつはRadeon Chill。ゲームのパフォーマンスを落とさないで、同時にエネルギー消費を抑えることができるそうです。

「またInspiron 27の素晴らしいスクリーンをサポートするために、AMDはHDRを提供いたしました。フレームレスの機種においては優れたグラフィックを提供できるようになりました」とチェンバー氏。
 
「AMDはこれからもDELL社とともにイノベーションとパフォーマンスをコンシューマーの皆様に提供してまいります。コンシューマーの皆様にはその製品を存分に楽しんでもらいたいと思っております」とチェンバー氏は抱負を語り話を終えました。
 
発表会の最後には「夏のボーナスセール」キャンペーンが紹介され、閉幕となりました。店頭にて8コアのPCの実力を確かめてもいいかもしれません。

この記事を書いた人

Mogura VR編集部では、インターン・ライター・編集者を募集しています!
現在、インターンの募集も積極的に行っております。応募はこちら!

応募ページへ

そのほかの業務については、詳しくは募集ページをご覧ください。

募集ページへ