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VTuber 2024.01.18

「神椿代々木決戦」は、どのようなインパクトを与えたのか? 現場を体感したファンのVTuberが語る

1月13・14日の2日開催されたKAMITSUBAKI STUDIO主催のバーチャル音楽イベント「神椿代々木決戦2024 IN 代々木第一体育館」。アーティストやクリエイターの多数出演という話題性をはじめ、凝りに凝らされたバーチャル演出の豪華さ、物語の世界に入り込んでしまかったかのようなライブのストーリー性、何より花譜をはじめとしたV.W.Pの圧巻のパフォーマンスが大きな反響を生んだ。

さらに、舞台上で明かされた新たなプロジェクトの発表など、多くのファンに大きなインパクトを与えた印象だ。今記事では、当日代々木第一体育館でライブを体感した、花譜とV.W.PのファンであるVTuberのレオン・ゼロミヤさんに、当日の模様を語ってもらった(聞き手:MoguLive編集部)。

――今回のイベントに参加する前はどのような心持ちでいましたか?

花譜ちゃんは1年半ぶり、V.W.Pは2年弱ぶりのリアルでのワンマンライブだったのでめちゃめちゃ楽しみにしていました! 両者とも前回も現地参戦だったのですが、今回もますますパワーアップしているだろうなという期待でいっぱいでした。

花譜ちゃんにとってはカンザキイオリさん卒業後の初ワンマンなので、新しい面を見せてくれるのではという期待があり、V.W.Pは理芽ちゃんが留学から帰ってきて初の5人全員揃っての声出しOKのリアルワンマンだったので「もう絶対盛り上がってやるぞ!」の気持ちで挑みました。

毎回ライブで驚かせてくる神椿スタジオならではかもしれないですが、日が近づくごとに「今回は一体どうなっちゃうんだろう??」というソワソワした気持ちも高まっていきましたね。

あと「こんなにヤバいワンマンライブを2日連続で浴びたあと自分は大丈夫か」という意味わからない心配もしてました(笑)。それくらいワクワクしてました!

――開演前、代々木第一体育館に集まったファンの方々は、どのような様子でしたか?

まず会場の代々木第一体育館が本当〜に大きくて、でも朝からたくさんのファンが集まっていて、「ここにいる人達はみんな花譜ちゃんやV.W.Pが好きな人達なんだ!」という高揚感がありました。

みなさん思い思いの形で過ごしながら開演前からすごく楽しそうでしたね! 見ていると朝から結構な量のグッズを買っていく人が多かったですし、コラボフードも大盛況で長蛇の列ができてました。

1人参戦の方も多かったですが、お友達にライブの予想内容を熱く語ってたり、おそらくSNSで集まったファン同士で記念写真を撮ったり、自作グッズを交換したり。高い熱量とこの場所ならではの連帯感を味わえました。

僕は1人で他の方が大量にカバンにつけているグッズを見ながら「あの頃から推してる人だな……」とか「あの時のあのイベント楽しかったな……」とかとか考えちゃって勝手に一体感に浸ってたりしました(笑)。

――まず1日目「VWP現象2」の全体について、素直な感想はいかがでしたか?

いや〜とても楽しかったです! アクセル全開で盛り上がれる最高のライブでした!!

みんなで一緒に踊ったり声で応えたり、聴き入ったり、笑ったり泣いたりしながらずっと感情が昂ってる、純粋に「音楽って楽しい!すごい!」と感じる体験でした。

目の前で歌っている5人のパフォーマンスに圧倒されっぱなしで! 曲ごとに美しさだったり激しさだったり、表現されてるものは違うんですが、この5人にしかできない音楽が体にダイレクトに響いてきて、いろんな感情のボルテージが上がりっぱなしでした。

それに加えて、ここでしか見られない他アーティストとのヴァーサス、V.I.P &VALISとの豪華コラボ、それぞれの大事な曲で辿るSINKAの過程、5人の成長した姿と新衣装、怒涛の新曲ラッシュ、そしてメンバーもファンも泣いてしまったMCと、4時間(衝撃)の大ボリュームでV.W.Pや神椿成分を摂取できる、とてもパワーをもらえる時間でした!

5人とも何度もファンを煽ってくれて、そのおかげで最初からノリノリになれたし、「いつも聴いてる曲なのにライブだとまた全然違う! こんなに楽しいんだ!」という感動がありましたね。

結成当初からライブは見ていましたが、5人のパフォーマンスもさらに伸び伸びとしていて、カッコいい姿をたくさん見せてくれて。でもMC中はファンとの微笑ましいやりとりがあったりといつも通りで。やっぱり声を出して気持ちを伝えられるっていいなって思いました。何回叫んだかわからないです(笑)。

――特に印象に残った演目はありましたか?

全部印象に残りすぎてて選べないですが、強いて選ぶならまず『共鳴』! メンバー全員へファンから直接「ベイビーアイラビュー」を叫ぶ夢が叶いました!! コール&レスポンスが楽しいノリノリの曲で1曲目からテンションMAXだったと思います。この曲以外にも全体を通して幸祜ちゃんの煽りが上手すぎましたね。

『定命』で春猿火ちゃんにガンガンに盛り上げてもらいながら「V.W.P!!」って叫ぶのも楽しかったです。『再会』では一気に歌声に引き込まれ、特にヰ世界情緒ちゃんのラスサビには震えました。

色違い衣装で雰囲気をガラッと変えて披露された、理芽ちゃん中心の『的』シリーズの歌リレーも良かった! V.W.Pは5人の組み合わせで全然違う世界を見せてくれるのが魅力ですし、どの曲も理芽ちゃんらしいちょっとした不穏さ(?)が混じってるのが好きです。

あとヴァーサス企画! 5人それぞれが他アーティストと楽曲を披露してくれましたが、掛け合わせ方でメンバーの魅力が倍増していて、お客さんたちもコラボ相手に熱い声援を送っていました。

幸祜ちゃんとCIELちゃんの可憐なカッコよさに沸き、理芽ちゃんとGuianoさんの軽やかさにノリノリで踊り、ヰ世界情緒ちゃんとVALISのアイドルっぷりに叫び、春猿火ちゃんと梓川さんの熱さに揺さぶられ、最後は花譜ちゃんとAlbemuthの幻想的な世界に連れて行かれました。

特に情緒VALISの可愛らしさが天元突破していたし、全員めっちゃ踊るので、こんなにも目を増殖したいと思った瞬間は初めてでした。

そしてV.I.PとVALISと登場した新曲『機械の声』まさか同じライブ内でこんなにも目を増殖したいと思った瞬間が更新されるとは思いませんでした。冷静に考えて自分の声のAIと「機械の歌」について歌うってヤバくないですか!? 本人とAI、10人それぞれの良さがかけ合わさりながらAIについて考えさせられる歌詞を聞かされ、さらにVALISのキレキレのダンスを見せられる。ここがグランドフィナーレかと思いました。2曲連続かつ長尺の曲だったと思いますがVALISの体力はどうなってるんでしょうか……。

さらに後半のSINKAライブの歌リレー。5人ともここへ辿り着くまでにソロライブに挑んだわけですが、それぞれの物語に寄り添ったり内面を曝け出したりしている曲を歌っていてなんかもう……5人全員が好きだなと。終盤のMCでも言っていましたが楽しいことは一瞬で辛いことの方がたくさんある、それでもみんなに支えられながら日々頑張っているというような……各曲に込められた想いやメンバーの成長を感じてしまってもうダメでしたね。感情が。あと配信ライブでしか見れていなかった新衣装もステージで見れて感無量でした。

そして終盤の新衣装『八咫烏』と新曲たち!
新衣装、カッコよいし可愛いし最高でしたね!『花魁鳥』もミステリアスでしたが、さらに各メンバーの今のイメージに合わせつつ洗練され、攻撃力が上がった感があり新鮮でした!!

最後の方はもう「終わらないでほしい!!」という気持ちになってしまうくらい楽しくて。特に新曲『同盟』は「バーチャルウィッチフェノメノン!!」のコール(音程高くて叫ぶの難しかった(笑))や、みんなで踊るサビの振付が楽しくてライブの醍醐味が詰め込まれた時間でしたし、新曲『切札』も強さや疾走感が溢れていてアガりましたし、個人的にはライブ会場で聴く『感情』のカタルシスが凄かったです! 全曲最高でした!!

――今回のステージは、バーチャルの演出やリアルアーティストの登場など、さまざまな趣向が凝らされていた印象です。そういった演出面での感想はいかがでしょうか?

まずステージにメンバーが立っている時の立体感がすごかったですね! アリーナ席で見ていたのですが、最初にメンバーが出てきた時は「本当に出てきた!?」感がありました。現実の空間の照明と全く違和感なくメンバーたちが照らされていて、空間の奥行きもあって、本当にずっと目の前にいるような印象でした。

特にステージの上の段に立っている時の5人はさらに実在感がありました!「もうそこに立ってるよね?」と思えるレベルで。VR上のリアルアーティストのライブで同じような手法を目にしたことがありましたが、現実空間のバーチャルアーティストでもこんなに存在感がつくれるのだなと思いました。

そして相変わらず映像のクオリティがとんでもない! 複数枚の巨大ディスプレイに映し出されると、やっぱり迫力が違いますね。リリックのデザインやモーションも毎回カッコいいですし、CGの3D映像もなんかもう綺麗すぎて、それ含めての素晴らしい音楽体験だったなと。ライブ後にTwitterでクリエイターさんたちが担当箇所を投稿してくれるんですが、どれも本当に丁寧に作られていてすごいんですよね……。

あと今回はリアル側の演出もかなりパワーアップしていたと思います! 照明もさることながら、まさかの炎やシャボン玉、スモークや銀テープ発射もあって、ライブとして華やかでした。

ちなみに炎はアリーナ席でも熱かったです! バンドメンバーの方々はよくあの炎に耐えながら演奏できるな……と思っていました(笑)。

リアルアーティストとの掛け合いも息ぴったりで行われていて、ステージの上下で分かれつつも向き合って歌うところなんかは一体感がありました。あとディスコパートにもダンサーさんが登場されましたね! ダンスも加わったことでより視覚的に楽しめるようになっていました。「不可解参(狂)」の時はちょっと何が起こってるのかよくわからなくて、不安と興奮(?)の中で踊ってましたが、今回はある程度余裕を持ってディスコパートを踊り楽しめました!!

――1日目で周囲の観客が特に盛り上がっていたところはどこでしょうか?

全部盛り上がってましたが、やっぱり1番最初の『共鳴』の「待ってました!」感は凄かったと思います。ファンの待ち望んでいた瞬間だったのかなと。そこからメンバーも煽ってくれて、前半はどんどん盛り上げラッシュになっていきました。

ヴァーサス企画、VALISやV.I.P登場など、ライブならではのスペシャルコラボの時も盛り上がりましたね!『機械の声』とかは盛りだくさんすぎて、登場時の会場全体のテンションが凄かった印象です。

終盤はやっぱり『同盟』などの掛け合いが楽しい曲が特に盛り上がっていたかと思います。V.W.Pのメンバーが振付を教えてくれたのでみんなで真似して一体感がありましたし、ライブならではの楽しみ方がある曲はさらに印象に残りましたね。

盛り上がりではないかもしれないですが、最後の方のMCは本当に温かかったです!!V.W.Pメンバーが感謝を伝える場面で感極まって泣き出してしまって、客席からみんなで「頑張れ〜!!」とひたすらエールを送っていました。そのMCも本当に、この子達を応援してきて良かった……と思えるメッセージで、泣けましたね……みんな本当に優しくて真摯でまっすぐなんですよね……。そして幸祜ちゃんの噛み椿に待ってましたとばかりに会場が沸きました(笑)。

泣いたり笑ったり感情が忙しいライブでしたが、5人のこれからも見守っていけることが本当に嬉しかったです。

――2日目「花譜 4th ONE-MAN LIVE『怪歌】」について、感想はいかがでしたか?

不可解シリーズが終わり、カンザキイオリさんが卒業し、花譜ちゃんが20歳になったというタイミングで、花譜ちゃんのこれまでも大切にしながらこれからについてを提示してくれたライブだったなと思います!

「楽しかった!」とかも、もちろんあるんですが、それだけでは言い表せない感情もあって、率直な感想から言えば「忘れられないライブ」になりました……!

花譜ちゃんの歌声にはライブ中ずっと心を震わされっぱなしでしたし、楽曲の幅も広がった分、花譜ちゃんの新しい面や表現、臆せず挑戦する姿もたくさん見せてもらえました。没入感がすごいと言ったらいいんですかね! 物語の世界にどっぷり浸かれる……を通り越して、強制的に別世界に連れていかれるくらいの引き込まれ方でした。それと同時にライブ中「何が起きてしまうんだろう?」という落ち着かない気持ちも自分の中にはずっとあった気がします!

アルバム『狂想』の曲群から始まり、ライブ然として盛り上がったところで新衣装のお披露、他アーティストとの貴重な生コラボ、これまでの花譜ちゃん曲を堪能できるディスコパート、花譜ちゃん自身がデザインした可愛らしいMAD TV衣装でポップな曲が披露されたと思いきや、バーチャルヒューマン花譜ちゃんで一気に異空間に引き込まれ、新しい特殊歌唱形態に進化したあとはこれまでとは、また違う面を見せてくれる怒涛の新曲ラッシュ、VALISやGuianoさんも加わり会場が盛り上がったところで終盤の廻花ちゃんとしての分岐と衝撃。振り返ってみると花譜ちゃんの成長と開花を辿るような構成でしたね……「現象II」とはまた違う意味の感情のジェットコースターでした!!

――特に印象に残った演目はどれでしょうか?

まず序盤の『青春の温度』『未観測』『それを世界と言うんだね』は、特にペンライトを振ったり間奏でみんなで歌ったり手拍子したりするのが、めちゃくちゃ楽しくて!「これこれ!ライブ始まった!!」感があって良かったです。一転して『邂逅』はより力強くなった花譜ちゃんの歌声に泣かされましたね……カンザキさんとの曲はやっぱり思い入れがあります。

新衣装の『雷鳥』は冬国っぽくてもこもこしてて「可愛い〜!!」って叫んでました。そこからのコラボパートは本当に豪華で、花譜ちゃんのいろんな面を魅せてくれて、満足度が高かったです!

佐倉綾音さんとの『あさひ』は生で聴くと、ハーモニーの美しさや祈りの力強さがすごくて聴き入ってしまいましたし、Mori Calliopeさんとの『しゅげーハイ!!!』は意外な選曲と思いきや、Calliopeさんの英語ラップと楽しそうに歌う花譜ちゃんと一緒にノリノリで楽しめました。KTちゃんとの組み合わせも意外でしたが『ギミギミ逃避行』が、等身大の女の子らしさや自由な感じが、2人にぴったりはまっていて、煽りに合わせて会場も盛り上がりましたね!

ディスコパートの後に『廻れ!!MAD TV』内で、花譜ちゃんがデザインした衣装が3D化されてお披露目となってましたが、本当に可愛すぎて頭の中「!?!?」ってなりましたし、その後の展開が怒涛すぎて終演後「あれってもしかして幻覚だったのかな……?」ってなりました。AI可不ちゃんとの『トウキョウ・シャンディ・ランデヴ』は待ち望んでた曲すぎて会場のみんなで踊りました!!

そしてVirtual Being花譜ちゃんパート!! 実写の人間に近い姿のバーチャルヒューマン体の花譜ちゃんがラバースーツで上空から登場し、巨大なケーブルに繋がれたまま中に浮いてディスプレイいっぱいの巨大な姿で歌い出した瞬間は衝撃でした。

会場のお客さんたちも登場時はワー! みたいな感じだったのが、巨大な姿で歌い始めた時は「えっ……??」とどよめきの声が起こっていましたね(笑)。そのあとも唖然としつつペンライトを振っていた人が多かった気がします。

この姿で長谷川白紙さんと『雷に蕾』を、MONDO GROSSO 大沢伸一さんと『わたしの声』を披露するの、天才の采配すぎる。

個人的にはこのパートはめちゃめちゃ心に刺さりました……! もはや畏怖を感じるレベルというか、あの時間だけ完全に花譜ちゃんという存在が得体の知れないものに感じられたし、完全に空間が飲み込まれていて恐ろしさすら感じて。

でも微笑みながら指揮したり優しく歌ったりする花譜ちゃんには美しさや神々しさも感じる。特に花譜ちゃんが画面に近づいて不思議そうに会場を眺めている瞬間とか何が起こるかわからなくてゾクッとしましたね。

ステージ上で演奏するおふたりのパフォーマンスもすごくて、だんだん戸惑いの後に音楽に身を任せる人達が出てきて。でもこういう訳のわからなさとか次どうなるかわからないドキドキとか、そういうのも含めて神椿スタジオの表現が好きなので、正直「どういうこと??」ってなってた人もあの場にはいたと思うんですが、僕個人としてはとても楽しかったですし、途中から心の中で「いいぞいいぞ!」と叫んでいました(笑)。

そして新しい特殊歌唱形態の『扇鳩』!! 金鶏とはまた雰囲気が変わり、美しくて神秘的な雰囲気で、大人になった花譜ちゃんならではの衣装だと思いました(でも三つ編みおさげは可愛い)。

そこからの新曲ラッシュタイムは凄まじかったですね!! 曲ごとにこれまでと違う花譜ちゃんの新しい面を魅せてくれて、不思議な別世界に連れ出して行ってくれるような、そんな時間でした!

特に『スイマー』は映像や会場に飛ぶシャボン玉とも相まって本当に幻想的な曲でしたね……美しかった……。あと『ゲシュタルト』は音の遊び方が面白くて、VALISのダンスや花譜ちゃんの動きも可愛くて、ペンライト振るのが楽しかったです!!

――中でも衝撃だったのは「廻花」の発表だったと思います。現場でどのように感じましたか?

廻花ちゃんが姿を現してくれた時の衝撃は忘れられないですね……!

映像の中で「深化 Alternative は9段階ある」的な説明を唐突に見せられて「なんか神椿が始まったぞ……?」感は会場にあったのですが(僕は「多くない!?」と口からこぼれました)、その後5段階目として「現実の身体にバーチャルインターフェースを実装」の説明が出ると「つまり? どうなるの??」と会場がさらにざわつきました。この瞬間「それってまさか……」と頭をよぎった人は僕以外にもいると思います。

でもステージ上にリアルな廻花ちゃんの姿が登場した瞬間、会場にいた人達は「えええっ!?」と声を出して驚いていましたし、ハッキリと僕の周りでもどよめきが起こっていました。僕もいざ目の前にするともうびっくりしてしまって、呆然とステージを眺めてましたね。

空間と映像の使い方がすごくて、本当にステージに生身の人間が立っているような存在感だったんですよ。実際はディスプレイに映し出された映像だったんですが、「そこにいる」感がすごかった……!

みんなが驚いて何も言えなくなっている瞬間が確かにありましたが、そのあと会場からは徐々に拍手が湧き上がっていました。

いろんな意味の込められた拍手だったかもしれないですが、少なくとも自分としては「なんと言っていいかどう呼ぶべきかもわからない」「でも姿を現してくれたことに対して『見ているよ』『大丈夫だよ』って伝えなきゃ!!」という気持ちで拍手しましたし、他の方の拍手にもどこか温かさを感じていました。

ステージ上で廻花ちゃんが歌い出した瞬間、もう歌に惹き込まれていたと思います。歌うと、動くと、本当に花譜ちゃんなんだと実感しました.…..! 序盤は会場もポカンとしていたけど、だんだんステージを見て受け止めながらペンライトを振り出していました。

なるべく会場で体感した時のことを残そうとしてるので、配信アーカイブをまだ観てないのですが、正直この後の記憶は脳がキャパオーバーしていたのか、かなり混乱しています!!ステージ上や会場内ディスプレイに映る廻花ちゃんの姿を見つめて、これまでとは違う廻花ちゃんがつくった曲を、よく知っている歌声で聴いて、やっぱり心振るわされて、とにかくペンライトを振って……ってもうすごい処理しきれない状況で!!

曲もまた、カンザキさん曲や花譜ちゃんの曲とも違う、オリジンの持っていた葛藤や寂しさや優しさ、過去の記憶や今の想いがよりダイレクトに伝わってくるというか……さらに内面をさらけ出したものになっていて完全に食らっていました。

あと歌っている時の動きの情報量が多くて!! こんなに激しく歌う姿もあったんだ、と新鮮な気持ちになりました。本当に5曲とも惹き込まれて……なんて言ったらいいかわからないんですが、既に全部に共通する廻花ちゃんらしさがあって……「不可解参(狂)」の時に発表されたシンガーソングライターの誕生を目の当たりにしました。

でもMCで喋り出すとやっぱり花譜ちゃんでもある、しかも昔のちょっと緊張していた頃の声を思い出して、なんかもうMC含めて全部が一連の音楽のように感じて。

言葉からも切実な気持ちがひしひしと伝わってきたので、たくさん悩んでみんなで考えた結果がこの選択なんだな、と……! 自分は割と会場で受け止めていました。花譜ちゃん・廻花ちゃんの想いが伝わったのか、MCを聴きながら涙を拭っているファンの方も周りにいました。

不可解シリーズ後、「花譜ちゃんはこれからどんな音楽を紡いでいくんだろう?」と思っていましたが、その答えが「あらゆる歌を自分らしく歌う花譜」「自分自身の手で歌を創る廻花」(※プロデューサーであるPIEDPIPER氏のnoteから抜粋)の2つを同時に存在させることだったのかなと思いました。

最後の方は会場のみんなと一緒にとにかく「ありがとう〜!!」と何度も叫びました。勇気を出してくれたことなのか歌を聴かせてくれたことなのか、色々と混ざり合っていてわからないけど、でも「ありがとう」って伝えたい!今言わなきゃ!!という気持ちが強くありました。

ライブの最後まで廻花ちゃんの姿でいたのを見て、これは本当に花譜ちゃんの新しい出発なんだ、一時限りの存在じゃなくこれからは廻花ちゃんとしても踏み出していくんだ…!と思いましたし、1度しかないこの誕生をこの目で見届けられて良かった、声援を届けられて良かった、とも思いました。

廻花ちゃんに対して、本当にただの1ファンの感想ですが、僕はとても応援していますし、新しい挑戦としても楽しみにしています!

常に新しいことに挑戦する神椿スタジオが好きなのと、何よりライブで聴いた歌がとても心に残ったので、廻花ちゃんの歌や活動もどうなるか期待が膨らみますしすごく気になりますね。

VTuberでありVTuberファンの自分からすると、「バーチャルとリアルの姿両方で活動します!」という話はここ1〜2年で増えてきたように感じますし、最近はVTuber界隈の中でも新しいスタイルとして受け入れられていると思います。(神椿スタジオでも同じような方針のアーティストはいらっしゃいますし。)

でも今回は「オリジンは同じでシームレスな存在だが、名前も姿も分けるし歌う音楽も異なる」という複雑な状況ですよね。存在が分岐したことで改めて「自分は花譜ちゃんの何を愛していたのか」「それはバーチャルまたはリアルである必要はあるのか」みたいな問いを、花譜ちゃんを好きだからこそ突きつけられる人もいるのかなと……難しい……。

でも花譜ちゃんっていう存在がバーチャルで自由だからこそ、観測している側の受け取り方も自由だと思うんですよね! ライブ後の花譜ちゃんやPIEDPIPER氏の発言にもありましたが「好きだからこうしないといけない」とかはないわけで。廻花ちゃん自体も新しい可能性への挑戦なわけだから、どう観測したり好きになっていくかはこれからを楽しみにしてもいいのかなと思ってます。花譜ちゃんもこれからも活動してくれるわけですしね!

個人的には、変わることを恐れない神椿だからこそ応援したいですし、選択の結果を見届けたいです。それにしてもこんなに多くの人を考えさせて夢中にさせる花譜ちゃん、廻花ちゃんはすごいです。僕はこの答えがない混沌みたいなものも含めて花譜ちゃんを好きだなと思うし、廻花ちゃんがどんな世界を見せてくれるか楽しみです。応援しています!

そしてこの意見ってマジでただの1ファンの意見でしかないので!! 記事にはなっていますが正しいわけでも代表的な意見でもなんでもないということをご了承ください!!! 長々と語ってしまい本当にすみません!!!!!

――2日間でさまざまなサプライズニュースが発表されましたが、個人的に特に気になったニュースはどれでしょう?

INFORMATIONが多すぎて会場では「Pさん休んで〜!!」の声が飛び交ってましたね(笑)。(休んでください本当に!!)

全部気になる情報ばかりでしたが、特にテンションが上がったのは『神椿市建設中』のTVアニメ化(どの時点のストーリーになるんだろう……)、バーチャル舞台劇『御伽話』の開幕(ついに見られる!物語も演出も気になる…!!)、リアル会場ライブシリーズの『神椿戦線』(あと3枠伏せられてたけど今から楽しみすぎる)です。

音楽を軸に色んな体験を展開してくれるからファンとしても追いがいがあります!

――今後、KAMITSUBAKI STUDIOに期待したいところはどういったところでしょう?

僕はもう「このまま突き進んでほしい!」ですね。「深化 Alternativeってなに!?」とか全然わかってないところも多いんですけど(笑)。

でも間違いなく素晴らしいシンガーやクリエイターを育てているスタジオですから、どんどん新しい世界を見せていってくれることが楽しみですね。ライブ以外の展開にも期待しています。

でもスタッフさん達はちゃんと休んでほしい!!!(ファンの願い)

VRやってるVTuberとしては、CIELちゃんのVRChatライブも凄かったので、観客も入れるVRライブは期待したいものの、やっぱりリアルライブの良さもあるし。いっそ「月でライブします!」とか言われても武道館のノリで「すげえー!」って受け止めてしまいそう(笑)。

そんな風に「こんなことやってほしいな〜」という期待も色々とあるのですが、挑戦していく姿勢自体にワクワクしているので「応援しています!」の気持ちが強いです。今出ている情報だけでも楽しみなことだらけですしね!

もう本当にただの1ファンの想いですが、花譜ちゃんやV.W.Pのメンバーがどんどん色んなことを叶えている様子を見ていると、応援していてよかったな〜、自分も頑張らなきゃ!って思えるので。アーティストさんもスタッフさんも健康に生きてほしいとか、それくらいかなと(笑)。本当にいつもありがとうございます!

神椿代々木決戦」公式サイトはこちら


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