中国のシャオミ(Xiaomi)は、一体型VRヘッドセット「Mi VR」を発売しました。Mi VRは、Oculusが2018年5月頭に発売した「Oculus Go(オキュラスゴー)」を中国国内向けにしたモデルです。
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中国版Oculus Go
Oculus GoはスマートフォンもPCも使わない、単体動作可能なVRヘッドセットです。日本円で23,800円からという低価格。ハイエンドのVRヘッドセットで可能なポジショントラッキングなどの一部機能を備えていないものの、品質の高さと瞬時にVR体験が可能になる手軽さから日本でも話題を集めています。
中国メディアYivianによれば、Mi VRの価格はストレージ32GBモデルが1,500元(約25,000円)、64GBモデルが1,800元(約30,000円)とのこと。
Mi VRの性能はOculus Go(オキュラスゴー)と同等、プロセッサ(SoC)にクアルコムのSnapdragon 821を搭載しています。2560×1440(538ppi)のfast-switch液晶パネルを搭載しています。コントローラーは回転だけを取得するリモコン型コントローラーです。
Oculus Goとの外見的な違いは、Oculus Goが全体的にグレーで構成されているのに対し、Mi VRは側面が白、コントローラーは白とやや暗めのグレーとなっています。Oculusのロゴの代わりに、フロントパネルにはシャオミのロゴが記されています。
(写真左:Mi VR 写真右:Oculus Go)
最大の違いはプラットフォーム
Mi VRとOculus Goの最大の違いは、コンテンツを配信するプラットフォームになります。Oculus GoはOculusが運営するOcuus Storeに対応しており、モバイルVRヘッドセットGear VR向けのコンテンツを含む1,000以上のVRコンテンツがダウンロード可能です。
一方、Mi VRは中国向けに独自のプラットフォーム「Mi VRストア」を新たに展開することを発表しています。シャオミはこれまでにもスマートフォン向けのVRプラットフォームを展開しており、コンテンツ開発を行う企業とは一定の関係を築いているものと推測されます。
すでに明らかになっているコンテンツパートナーには、iQIYI VR(中国版Netflix)、Youku(中国版YouTube)、Jaunt Chiuna、Within、日本からはアスミック・エースなどが名を連ねています。
またMi VR向けの開発にはOculus Goと同じくOculus SDKを使うことができ、Oculus Go向けに開発されたコンテンツをMi VR向けに配信することが可能となっています。日本からは株式会社MyDrearestのVRノベル「Innocent Forest」などが配信されます。
(参考)Yivian、Road to VR
Road to VRはMogura VRのパートナーメディアです。