ソーシャルVR「VRChat」では、毎日様々なイベントが開催され、新たなトピックが次々に生まれています。しかし、あまりにも多くの出来事が起きているため、「今なにが起きているの?」となっている人も多いはずです。
「週刊 気になるVRChat」では、筆者が個人的に注目したVRChatのトピックを一週間単位でピックアップ。話題になった「VRChatのいま」を、ざっくりとお伝えいたします!
目次
1. 二丁の銃で未来をつかめ。人気ボードゲーム「ガンナガン」がVRChatでいつでも遊べる!
2. VRChatに”現実”を持ち込む!? 「Meta Quest 3」の思わぬ使い方に注目集まる
3. バーチャルタレント・東雲めぐとゆかりのキャラクターが、3Dアバターとなって登場! サイリウムも振れちゃうぞ
4. デフォルメアバターに最適。共通素体「Mike Tech Body」と対応アバターが発売!
5. 君だけの装甲を纏え。共通素体「A.I.S.Core」発売!
6. 「ホテル・カデシュ」で大活躍。映像撮影向けギミック「Dolly-M」無料配布!
7. 【ミニレポ】ダンスで「アイドル」を表現! アイドルダンスショーケース「VRPアイドル宣言」できらめくステージを体験!
二丁の銃で未来をつかめ。人気ボードゲーム「ガンナガン」がVRChatでいつでも遊べる!
「引金はふたつ、未来はひとつ。」
二人対戦型カードゲーム「ガンナガン」が、VRChatに登場! ゲームワールド「ガンナガン ⁄ GUN AND GUN」が、10月10日に公開されました。
「ガンナガン」は、いわゆるデッキ構築型のボードゲーム。「機銃(ナガン)」と呼ばれる特殊な銃を二丁携えた「銃士(ガンナー)」となり、相手を”撃ち”倒すゲームです。デッキ構築型といっても、「ドミニオン」のようにプレイ中に組み上げるのではなく、開始時点でカードを決定し、二丁拳銃のように2つのデッキを配置して遊ぶのが大きな特徴です。
公開されたワールドでは、この「ガンナガン」をいつでもプレイすることができます。サイバーな一室には、4つの卓が設置されており、同時に4組8人プレイできるようになっています。雰囲気はまるでカードショップの対戦スペースです。
カードを手に持ち、場に置く、といった自分の手で遊べるゲームになっており、二人で会話しながら遊ぶ光景はまさにアナログゲーム。そして、「相手に攻撃する」というフェーズは、”卓上の銃で相手を撃つ”というVRならではな体験が用意されています。
公開直後からワールドには多くの人が詰めかけており、公開より5日で10000visitsを記録するなど、初動は好調の様子。ルール自体は「ちゃんと読み込む必要アリ」なものなので、できればルールに詳しい人といっしょに遊びに行くとよいかもしれません!
ワールドへのアクセスはこちら(PC Only)。
https://vrchat.com/home/world/wrld_4aebef30-f891-4cec-9fa9-d13599732f9b
(参考)プレスリリース
VRChatに”現実”を持ち込む!? 「Meta Quest 3」の思わぬ使い方に注目集まる
10月10日に発売された新型VR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」。いまでも多くの人が愛用する「Meta Quest 2」の後継者ということもあり、VRChatユーザーも手に取る人が少なくありません。
そんな中、注目されているのが「クロマキーを用いたMR合成VRChat」。「Virtual Desktop」に実装されたクロマキー機能を用いて、VRChatの光景の一部を現実の映像にしてしまう、という活用です。
VRDJの多くが夢見た事が出来るようになったぞ!
VRCをしながら手元だけビデオパススルーしつつハンドトラッキングも!
やり方はツリーに下げます pic.twitter.com/d1soXwzNoK— Mazzn1987(VRC:Mazzn1987)@DJ/メタバースDJ (@Mazzn1987_TRPG) October 11, 2023
DJや楽器演奏者が手元だけを映す手軽なものから、ワールド全体をクロマキーで切り抜き、パススルーで映る現実の部屋にアバターだけ映すという「Mixed Reality」なものまで、使い道は様々。MR的な使い道が、まさかVRChatで花開くとは……! 新たなVRChatの楽しみ方が生まれそうです!
バーチャルタレント・東雲めぐとゆかりのキャラクターが、3Dアバターとなって登場! サイリウムも振れちゃうぞ
🌟VRchat初心者の方必見❣🌟
東雲めぐ、たくあんマン、とらんぴの3DモデルがBOOTHなどで販売決定しました🎉🎉
アバターのアップロード方法の説明動画付きなのでVRChat初心者の方にもおすすめです✨ #VRChat pic.twitter.com/Rkgsz9xfRG— 東雲めぐ@平日朝7:30~SHOWROOMで配信中! (@megu_shinonome) October 11, 2023
VRChatの人もご存知の方は多いであろう、バーチャルタレントの東雲めぐさん。時折VRChatでも活動しているベテランの一人ですが、なんとVRChat向けの公式アバターが10月15日に登場しました!
「ファンの方との交流をもっと楽しみたい」「ファンの方同士のつながりを生み出したい」という想いから、株式会社Vさんとともに制作されたのは、「ちびめぐさん」「たくあんマン」「とらんぴ」の3種のアバター。ちっちゃな東雲めぐさんに、東雲めぐさんと言えば欠かせない存在、たくあんマンととらんぴと、まさにファンの人に向けたアバターとなっています。
さらに、10月29日開催予定の東雲めぐさんソロライブに備えてか、各アバターにはサイリウムを取り出すギミックまで搭載されているとのこと。ファングッズとして手元に置くだけでもよいと思いますが、やはりアバターならばぜひ袖を通したいところ。そんな東雲めぐアバターの最初のお出かけ先にぴったりな場として、ソロライブ同時視聴会場に行ってみるのもよいでしょう!
各アバターの販売ページは以下の通り。
■ちびめぐさん
https://vworld.booth.pm/items/5154625
■たくあんマン
https://vworld.booth.pm/items/5154666
■とらんぴ
https://vworld.booth.pm/items/5154698
(参考)プレスリリース
デフォルメアバターに最適。共通素体「Mike Tech Body」と対応アバターが発売!
「アバター向け共通素体規格」の流れが、デフォルメアバターにもやってきました。その名も「Mike Tech Body(ミケテクボディ)」。初動の対応アバターとして「アンジー」「もべ」「エプロナ」が発売され、同時に素体データの無料配布もスタートしました。
VRChatアバター用素体、Boothで無料です。
概略
・アバターに組み込んで販売が可能です。
・貫通対策用シェイプキー数:11
・UV展開済み
・スキニング済下記同梱してます。
・FBX
・Blendファイル
・仮テクスチャ同梱
・UVマップ同梱MTBody https://t.co/Y6FjgZnysU #booth_pm
— みけじん (@mikeningen) October 10, 2023
三頭身ほどの身体に、大きめにデフォルメされた手足。ポップなデザインのちっちゃめなアバターを作れる素体です。この素体を組み込んで販売もOKというのがうれしいところ。貫通対策シェイプキーも組み込まれているのもポイントです。
「アンジー」「もべ」「エプロナ」の3体も、それぞれコンセプトの違うアバターとなっています。さらに、アバターだけでなく、それぞれのアバターの衣装も別個販売されています。部位ごとのバラ売りまでされているのはめずらしく、気に入った一体を軸に、お衣装だけ拝借して着せるということもしやすく、改変をやりこむ人にもうれしい売り方です。
複数人のクリエイターによる「アバター向け共通素体規格」は、昨年12月発売の「まるぼでぃアバターズ」で火がつき、先日には少年素体「+Head」も発表されたばかり。素体の共通化は、アバター制作も対応衣装制作もしやすくなることで、結果的にアバター流通が加速し得る一手。この流れはさらに加速しそうです。
各アバター、およびの「Mike Tech Body」素体の販売ページは以下の通り。
■「Mike Tech Body」素体
https://powermohumohu.booth.pm/items/5159074
■アンジー
https://powermohumohu.booth.pm/items/5159785
■もべ
https://tkmon044.booth.pm/items/5156251
■エプロナ
https://demitass.booth.pm/items/5159334
君だけの装甲を纏え。共通素体「A.I.S.Core」発売!
【Booth更新のお知らせ】
被甲連合が送る新しい共有規格アバター、A.I.S.CoreをBoothにて公開したぞ!
別売りの衣装をMAで組み合わせてかっこよく武装しよう!
アーマーは随時発表予定なのでぜひ期待しててくれよな!https://t.co/dpe1pP1BSm #AISCore_VRC #被甲連合 #VRChat pic.twitter.com/NuXb1tcIFE
— 被甲連合 (@GasMusk_Force) October 10, 2023
「アーマーを装着する素体」というコンセプトの共通素体規格も始動しました。ポストアポカリプス系電子傭兵集団「被甲連合」による、共通素体規格「A.I.S.Core」です。
コアとなる素体「A.I.S.Core」に、対応するアーマーを上から装着するという規格となっており、プラモデルで例えるなら「フレームアームズ」が近いでしょうか。世紀末な世界で生きられそうなアバターを送り出してきた「IspTec Company」が手掛けるだけあり、突入できそうな重装甲や、ガスマスクをかぶった装備など、好きな人は好きな方向性の装甲が初動として2つ発売されています。
「A.I.S.Core」の対応パーツについては、制作クリエイターを絶賛募集中とのこと。興味のある方は制作者のIspVitaminさん、および「被甲連合」まで問い合わせてほしいとのことです。
「A.I.S.Core」素体、および対応アーマーの販売ページは以下の通り。
■「A.I.S.Core」素体
https://ispvitamin.booth.pm/items/5160153
■第1弾「SWAT Armor」
https://ispvitamin.booth.pm/items/5160196
■第2弾「Freedom Jacket」
https://ispvitamin.booth.pm/items/5170226
「ホテル・カデシュ」で大活躍。映像撮影向けギミック「Dolly-M」無料配布!
◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢
#ホテルカデシュ ストア
🎁新アイテム登場✨◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢#VRChat 映像クリエイターに朗報!!
手ブレゼロ&距離無制限の
カメラ移動システムを無料配布✨難しい歩行やアクション、
バレットタイムもカンタン撮影!!▼STORE▼https://t.co/eQndY1jgMH pic.twitter.com/vhMzHfHCA3
— HOTEL QADESH (@HOTELQADESH_VRC) October 13, 2023
数多くのVR映画を手掛けてきた「ホテル・カデシュ」が、撮影カメラの違和感のない移動のために開発・運用していたギミック「Dolly-M(ドリーム)」。その存在は「バーチャルマーケット」の特別展示などで紹介されていましたが、なんと10月13日に一般公開されました! しかも無料配布です。
カメラの直線移動や回転を、様々な設定とともにスムーズに実施できるギミックとなっており、手ブレなし、距離無制限という特性も相まって、移動をともなう躍動感あるシーンの撮影に大きく貢献するはずです。VRChat映像撮影文化がさらに発展しそうですね!
「Dolly-M」配布ページはこちら。
https://hotelqadesh.booth.pm/items/5166670
【ミニレポ】ダンスで「アイドル」を表現! アイドルダンスショーケース「VRPアイドル宣言」できらめくステージを体験!
いまVRChatでアツい「アイドル」を、ダンスで表現する!ダンススタジオ「VRP Dance Studio(VRP)」と、ダンスチーム「FUN☆FUN☆FRIENDS」による、アイドルダンスショーケース「VRPアイドル宣言」が、10月14日に開催されました。
本イベントには6チーム・22名が出演。アイドルイベントとしてはけっこうな規模です。そして、いずれのチームにもグループ名が決まっており、かつチームのロゴまで用意されているという徹底ぶり。会場もこの日のための特設ワールドで、チームごとに転換するステージや、出演者それぞれのうちわまで用意されているこだわりぶりです。
今回、筆者は招待いただき本イベントを観覧しました。結論から言えば、見ごたえ100点満点の楽しいイベントでした!
VRPインストラクターがアイドルデビュー!「NecoMaid」3人チーム「Dizzy 4 Busy」。
イケメンの宝石箱! 男性アバター5人チーム「Gemmarius」。
愛くるしすぎて卒倒しそう! ちびっこアバター4人チーム「U May Chu」。
これぞ王道かわいいアイドル! 女性アバター3人チーム「はるいろプリンセス」。
ラグジュアリーなお姉様方。女性アバター4人チーム「マスカレイド」。
かわいいダンスのインストラクターユニット! 女性アバター3人チーム「ねこねこきつね」。
と、どれもコンセプトがしっかり違うユニットとなっており、全く異なるステージが広がりました。そのいずれも、ダンスのクオリティ高し。まさに動きで魅せるアイドルの姿がそこにありました。
80人上限の会場が常に満員。熱気もすさまじく、特にフレンドがステージに立っている人ほど、普段見せないアイドルの姿に釘付けになっていました。晴れ舞台に立つ友人、そりゃ推しちゃいますよね……!
10ヶ月の準備期間を経て開催されたという「VRPアイドル宣言」。初回開催ながら、ハイクオリティな楽しいイベントに仕上がっていました。次回以降の開催もあるかもしれないとのことなので、気になった人は公式アカウントをチェックしましょう!