Vuzix Corporationは、マイクロLEDディスプレイを開発するJade Bird Display(JBD)との提携を発表しました。両社はソリューションの相互供給を行い、超小型のマイクロLEDディスプレイエンジンを共同開発。Vuzixの次世代スマートグラスに搭載する予定です。
Vuzix社は、視界に情報を表示するスマートグラスを開発・販売しています。同社の「M400」をはじめとする「Mシリーズ」は、遠隔作業支援や倉庫・空港での荷物搬入といった産業用途が想定されています。
CES2021で発表
今回の発表は、CES2021での新製品紹介と併せて行われました。プレスリリースによれば、今回の提携の対象はJBDのマイクロLEDディスプレイエンジン、およびVuzixのウェーブガイドに係るもの。完成品(デバイス)は両社共に顧客への販売が可能で、リソースは互いに優先供給することを定めています。
共同開発が進められているのは、モノクロ・カラーのマイクロLEDディスプレイです。Vuzixの次世代スマートグラスに向けたもので、商用化が実現すれば、「世界最小のマイクロLEDディスプレイエンジン」になると期待されています。
この次世代デバイス向けマイクロLEDエンジンは、マイクロLEDパネルとバックプレーン(回路基板の一種)で構成。プロジェクターとウェーブガイドを接続しています。そして、これらを1セント硬貨(直径約19mm)よりも小さなサイズに収めるというものです。
製品リリースは2021年後半予定
VuzixはこのマイクロLEDディスプレイエンジンにより、次世代スマートグラスの小型化を後押し。まるで眼鏡そのものな外見・使用感を実現することを掲げています。同社の次世代スマートグラスは、2021年下半期のリリース予定です。
(参考)Vuzix