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VTuber 2024.03.04

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~3月2日)

【名古屋グルメ】名古屋のヤバすぎる喫茶店!喫茶マウンテン【VTuber/裏名古屋奇譚】

名古屋をディープに紹介するチャンネル、裏名古屋奇譚。今回は色々な意味で有名な喫茶マウンテンに突撃しています。どうしてもこの名前が出てくると謎メニューを期待してしまう人は多いと思いますが、もちろんそのあたりしっかりおさえて、期待に答えてくれます。名古屋外の人たちから見ると不思議さ満載なお店ですが、地元名古屋の人からはこのお店をどう見ているのでしょうか…?

裏名古屋奇譚のチャンネルの魅力は、生粋の名古屋住民の視点から、あらゆる食やおもしろスポットをレポートしてくれるところ。非常に濃い名古屋への愛情があるからこそ、名古屋のネタを取り扱う際の発言ひとつひとつに説得力があります。
特に今回のラストの発言は、地方独特のものを楽しむ際の姿勢を見せつつ、でもマウンテンならではの感想も交えつつ語られています。なぜこの店がいつまでも人の心を掴んでいるのか、根本の部分でふたりが把握しているので、楽しく最後まで楽しめる動画になっています。

衛星ライトが撮ったマルチバース映画の裏側

衛星ライトが撮ったマルチバース映画の裏側|衛星ライト|pixivFANBOX

動画配信者の撮影裏話は聞くと解像度があがって面白いもの。衛星ライトがアップした「マルチバース」映像、ひいては映画的内容の裏話は、映像の内容がトリッキーなこともあって、かなり興味深いです。

出演者はおむらいす食堂のおむ、ヘアピンまみれ稲荷華奈。みんなでおむにドッキリをしかけようというのが基本の流れです。これだけならVTuber定番の面白ネタなのですが、衛星ライトの「おむ日の出」ドッキリ、ヘアピンまみれの「おむ番出口」、そして稲荷華奈発案で別次元の自分たちと入れ替わるという「マルチバース」のイメージを盛り込んだことでスケールが一気に大きくなります。

かなり強引に、ドッキリどころじゃないゴリ押しで進んでいくのも面白いところ。今回のネタのために相当な労力がかかっているのは見るとすぐにわかります。
「おむやんけ」は衛星ライトがこのために作ったアバター。ネタものとしてはクオリティがかなり高く、このあとVRChatではアバターが配布されていました。それをファンがクローンし、大量の「おむやんけ」で埋め尽くされる事態が現在もしばしば見られます。とてもバーチャルで、ある意味マルチバース。
4人が映画館で見直す副音声制作秘話では、おむの鋭いツッコミがガンガン入ることでとても楽しい配信になっています。

今回出てくる面々はみんな、動画のためにクリエイティブな自身の技術を注ぎ込む、創作者たちです。その才能がネタ全振りなものに突っ込まれることで、VTuberならではの楽しい映像が生まれています。このあたりが裏話記事や配信で語られているので、本人たちがいかに楽しんでいるのかに触れてみてください。感想配信のラストでは、誰もきづかなさそうな、やらなくていいところまでこだわる衛星ライトのエンタメスタイルも観ることができます。

全編無料配信】HACHI Birthday Acoustic LIVE 2024 #HACHIAcousticLIVE2024

RK MUSICライブユニオン所属のHACHIが行ったアコースティックライブは、これが無料で観られていいのかというレベルの、VTuberライブとしてかなりハイクオリティなものでした。
本編が始まると、生演奏のバンドをバックに、現実世界にHACHIが存在している様子が観られます。これにはコメント欄のファンから驚きの声続出。カメラアングルが頻繁に動く中、確実にHACHIはそこに実在していると確信してしまう映像が続きます。
薄暗い空間の中で、ろうそくやシャンデリアのほのかな光でバンドメンバーとHACHIが照らされている様子はとても神秘的。ライティング技術の細かさは必見です。

HACHIは繊細な感情を表現するエモーショナルなボーカルを得意としているVSingar。MVのバリエーションも多彩で、本人の姿やイラストを用いたものはもちろん、アニメーションや歌に合わせた実写短編映像などもあります。自身の表現のためにあらゆる手法を用いてきた彼女だからこそ、今回のライブでも彼女が同じ次元に存在する映像には強い説得力がありました。
感想配信では、やりたいと思ったことを運営に話して全部やらせてもらった、と話しています。舞台とミュージシャンが豪華だからこそ、自分自身は100%を越えていかなければ失礼だと語るHACHIは、新しい表現を常に見据えて、常に全力で挑戦し続けているようです。

VRChat「Groove Truck 」ライブアーカイブ 2024.2.24

Vラッパー托 a.k.a. TokkyがVRChatで行われている週一イベント「Groove Truck」で行ったライブの様子をアップしました。

托 a.k.a. Tokkyは日々の中で湧き上がる感情を、ときに泥くさく、ときに情熱的に、まっすぐ言葉にするラッパーです。リズミカルで耳に残りやすい韻の踏み方は、リリックにこめられた感情をすっきり心地よく伝えてくれます。

特に「無冠の才能」は今回のライブでも顕著で、トラック付きのパートではこの曲が持つ熱さと親しみやすさを、アカペラになってからは彼の言葉の持つ迫力を感じられます。曲を変えてダンサーたみとのコラボをする流れも、見ていてテンションがあがります。VR空間での、実力を持つ人たちが集う場のエンターテイメントが観られます。

「Groove Truck」というイベントはVRDJのjentagawaによって開催されており、HIPHOPカルチャーである「MC」「DJ」「グラフィティ(VRのスプレーでリアルタイムに絵を描くイベント)」「ダンス(VRダンサーによるダンスパフォーマンス)」、そして音楽ライブをぎゅっと詰め合わせたバーチャルストリートイベント。バーチャルダンサーの海夏青など、多くのVRダンサーも参加しています。

かなり多彩なジャンルのパフォーマーが登場しており、ワールドの雰囲気もお客さんのノリもとても開放的なため、初心者でも参加しやすいイベントのひとつです。

【 オリジナル楽曲 】人蛸姫の独葬歌【 Pomméfy / めんだこちゃん】

めんだこちゃんの新作オリジナルMVは、このまま「みんなのうた」で放映してほしいくらいに、歌声と映像の世界観が完成している作品です。静かで温かい歌かと思いきや、同時にビターなのも魅力的です。

「人蛸」と書いて「にんしょう」と読みます。海底に住んでいるめんだこちゃん自身の存在を活かしながら描かれる映像と、変化していくSEは、明るい海面から静かに海深くまで潜っていくかのよう。光の届かぬ中、生と死の匂いがまじったような海の生き物の描き方はセンス抜群です。
めんだこちゃんの歌声は序盤、可憐さと無邪気さの混じった表現がキュートです。しかし後半になるにしたがって、歌声は陶酔的に昇華されていき、歌詞の内容とどんどん絡み合っていきます。大サビの高音ボーカルが魅せる情感表現は物語の強烈さを突きつけてきます。リスナーのイメージをぐいぐい刺激してくる、VSingerめんだこちゃんの歌唱力を感じられる作品です。

オリジナル曲ではキュートさいっぱいのポップな作品から、耽美性やゴシック感の強い作品まで披露しているめんだこちゃん。いずれも「かわいい」に対する表現意識が明確なボで、蛸の吸盤のように心を掴んで離さない歌声の個性があります。

【オリジナル曲】苦笑い / 雅楽代 アマネ

愛の歌を歌っても、するりとかわされ苦笑い。男子の真剣な恋と、女子の小悪魔感が織りなす物語を雅楽代アマネがオリジナル曲で紡ぎました。とても歯がゆいラブストーリーがMVで描かれており、最後まで読めない内容のため、ヒヤヒヤしながら見入ってしまいます。

男子の翻弄されっぱなしの恋を切なく真剣に、それでいてむず痒くちょっと滑稽さも交え、絶妙なバランスで雅楽代アマネが歌い上げています。
雅楽代アマネの歌声はとても繊細で、女子の蠱惑的な読めない瞳が画面に出るたび、戸惑いがじわじわ滲み出してくるようにすら感じられます。かっこよさが引き立つギターロックサウンドが、ボーカルの表現する男子の空回り感をより強く感じさせるのも見事。苦笑いするしかないブルースなラストも含めて、とても丁寧に作られた楽曲です。

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