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VTuber 2023.07.02

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(~7月1日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

後輩ボコる!悶絶足ツボマッサージ!【VTuber】【東野幸治 ノブコブ吉村】【リアクション芸】

芸人の東野幸治と平成ノブシコブシの吉村崇が、VTuberになって体当たり芸を見せるというYouTubeチャンネル「東野・吉村のVTuberはじめました!」。ゴムパッチン、鼻毛脱毛、電気アンマなど芸人定番の身体を張った芸を、女の子の姿「ひがみ(使用モデル・シアーシャ)」「よしみ(使用モデル・あのん)」というキャラクター性を持ったバーチャル存在になって見せるチャンネルです。ベテラン芸人なだけあって、リアクション芸の見せ方、パワハラ芸の面白さは一流。バーチャルアバターを介することでビジュアル的にはソフトでファンシーに、その分やることは過激でもOK、というテレビとは別ベクトルの面白さを作っています。

一応動いている本人の実写画像もたまに入るので、そのギャップも面白いのですが、基本的にバーチャルアバターだけで見せるバランスの作りなあたりに、制作者の「VTuber」へのこだわりが見えます。ゲストも登場するのですが、中身が変わってもアバターが同じで、名前も変わらず「まんみ(使用モデル・トラス)」というあたりのメタ笑い感覚も、アバター文化に通じているからこそのネタ。撮影場所はぽんぽこ、おめがシスターズ、AllGuysなどの個人VTuberがモーションキャプチャーしていることで有名な「バーチャルのメディア ( バチャメ )」です。
最初は東野幸治も吉村崇も、ただアバターをかぶっただけ、という様相だったのですが、特に吉村崇が自然とかわいらしいポーズを取れるようになっているのはかなり興味深いところ。中身がアバターに引っ張られている可能性もありえそうです。
芸人のはちゃめちゃがキャラクター性として受け止めやすいので、VTuber好きならすんなり楽しめると思います。すでにファンアートもたくさんアップされていました。
最近だと吉本興業からVTuber安曇むぅがデビューし、運営会社がバチャメと業務提携もしています。これからの新しい吉本の動きとして注目したいところです。

【ひろこハマコ】プールに行くおばあちゃん達の秘密【メタばあちゃん】

メタばあちゃんのひろことハマコが対談をしています。どちらも美少女アバターですが、年齢は85歳と83歳。特にハマコは先日「100カメ」にも出演しています。注目を集めているおばあちゃんたちの会話は、とても見ていて癒やされるものがあります。

「メタばあちゃん」のいいところは、人生の先輩としての落ち着きと思いやりを持ちつつ、高齢トークを楽しく聞かせてくれるところ。ふたりの会話は対談というよりも井戸端会議的で、足腰の衰えとプールの話、戦時中の学童疎開の話、学校に行けなかった話など、長く生きているからこそ語れる話題が続きます。お互いをリスペクトしているからこそできる、人生経験豊かなおばあちゃんたちのほんわか対談です。

【ザ・フィクション】トー横、グリ下に次ぐ新勢力「狸イチ界隈」とは【札幌の片隅で生きる子供たち】

中毒性が高い独特なセンスが魅力のVTuber、またはぬいTuberの浦見魔子。今回はトー横キッズならぬ札幌の狸イチキッズを取材する、というノンフィクション系テレビ番組のパロディ映像をアップしました。

浦見魔子のとぼけた空気が下準備の上で徹底されているのは、エンタメとして非常に高クオリティ。ひとつひとつのボケのネタの濃度が高めで、視聴者にツッコむ隙を与えまくっているのも楽しいです。加えて編集技術がものすごく高いため、ネタを見せるテンポも良く、最後まで飽きずに観ることができます。

ライブ配信の歌枠では、某番組をベースにしながら、数多くのパロディMVを連発。歌枠というレベルを遥かに超越した、浦見魔子エンタメ時空をたっぷり味あわせてくれます。尖ったネタを、とても手の込んだ準備と仕上げで見せてくれる、ユニークなVTuberです。

【激ムズ】VTuberの笑い声なら簡単に分かる予定だったのに…

VTuberに詳しい自信のある人は是非チャレンジしてほしいのが、HIMEHINAのクイズ企画。VTuberの笑い声を聴いて誰か当てるという、シンプルながらも難しい問題です。
簡単にわかるように感じるのですが、いざ聴いてみると一択にできずに「どっちだっけ?」の連続になること間違いなし。引っ掛けはそこまでないのですが、VTuberに詳しいほど混乱してしまうトラップはあります。実際HIMEHINAのふたりも、VTuberが大好きであるがゆえに引っかかってしまっています。

HIMEHINAは色々なVTuberを、個人・企業の枠を越えて題材にしてクイズ企画にしている、珍しいスタイルを展開しています。VTuber好きならクイズの誤答も含めてニヤニヤできる内容なので、是非チェックしてみてください。

【企画配信】みんなの名乗り口上を集めた #Vの挨拶が知りたい 【#新人VTuber #泡沫六花】

新しくVTuberを探したいという人にはぜひともおすすめしたいのが、泡沫六花の行った新企画。VTuberの名乗り口上をTwitter上で募集した「Vの挨拶が知りたい」です。

挨拶・口上はVTuberのキャラクター付けで重要な部分のひとつ。一発でそれぞれのVTuberの魅力がわかります。凝った自己紹介を掲載している人も多いので、VTuber好きならたっぷり楽しめるはずです。
泡沫六花の朗らかな笑い声や軽快なツッコミが、数多くの自己紹介をより楽しいものにしています。取り上げたVTuberひとりひとりのいいところを、彼女が自身の視点で改めてしっかり紹介しているので、かなり見ごたえがあります。

【ChumuNote】#第1期ちゅむ主総会 【2023年7月1日】

VTuberってどうやってやりくりし、どう今後の生き方を考えているんだろうか。ファンとして気になる所をChumuNoteは「第1期ちゅむ主総会」で、時系列に出来事を並べ理路整然と解説。非常に資料性の高い、VTuberの経営に興味がある人なら見て損のない配信になっています。

目を引くのは活動収支報告。ChumuNoteは今までの経歴がVTuberの中でも特殊中の特殊で、白紙ボディの時期があったり、MIXなど音楽活動を積極的に行っていたり、兼業だったりと注目ポイントが多いです。
マネージャー本人も挨拶でしっかりと登場。質疑応答の場ではかなり掘り下げた質問にも答えています。現在活動している細かい部分に関しても、どのような人が関わり、何をしているのかひとつずつ明示。メンバーシップや3D化決定など明るいニュースを公開しつつ、それらの理由と運営方法をかなり真面目に説明しています。
自身のことを分析し説明すること自体、彼女を応援する誠実なファンが見て楽しめるコンテンツになることを理解しているからこそできる配信でした。トークが面白くて頭がよく、論理的かつ客観的に物事を捉え、地に足をつけつつ新しい挑戦をする人物、という彼女の魅力が伝わるのは、このような配信でしっかり自身をブランディングできているから、というのも注目したいポイントです。

春猿火#31「台風の子」【オリジナルMV】

抜群のかっこよさを誇っているシンガー・ラッパーの春猿火が、新衣装「纏 其ノ肆 -昭和三色-」で大幅にイメージチェンジ。今までの赤と青のイメージを踏襲しつつ、かっこよさとかわいさの両方を兼ね備えました。

繊細なパートからはじまり一気に台風のような激しいボーカルに。そこから情感たっぷりなポエトリーリーディング、ラップが入り、春猿火の言葉の使い方の技術が全開で披露されます。
今までの春猿火の熱気と、新たな春猿火の表現力がミックスされた、新生春猿火にふさわしい一曲に仕上がっています。

[Original]ミルキーウェイ/七篠さよ-Music Video –

七篠さよの新作オリジナル曲は聞いて驚く人も多いハズ。大人びたジャジーな曲なのですが、途中のサビから一気に難しいリズムとメロディが絡み合う、難曲になっています。この難しさこそがまさに流れる流星、天体の天の川のようだからこそ、真剣な向き合い方が必要になる作品です。
音程の上下幅も非常に大きく、輝きの力強い表現、儚さの繊細な表現の機微も求められるこの作品。しっかりした基盤のできた歌い方と、広がるような声量で歌い上げ、その歌唱力を見せつけてくれました。複雑なリズムを滑らかに歌うことで、波を乗りこなすような軽快さを感じさせてくれます。
七篠さよは7月6日からNaNaFes.Vol.2-UTAE!!-を4日間に渡って開催するそうで、大人数の歌枠リレーなどが実施されます。最終日の7月9日にはclusterでの3Dライブも行われます。

【MV】スーパースター / 空星きらめ【オリジナル曲/にじさんじ】

空星きらめが活動三周年を迎え、3Dミニライブの実施とオリジナル曲の公開をしました。オリジナル曲のタイトルは「スーパースター」。といってめちゃくちゃパワフルな曲というわけではありません。等身大の空星きらめという女の子を表現したような作品です。

「けんけんぱ 延々跳ねて いけたら良いけどね 膝にだいぶ来るって あと飽きるって」「傍観者気取りで言ったんだ 「どうせ」「いいです」全て塗り替えて」など、気になるワードが特徴で、空星きらめが歩んできた道のりとシンクロさせて考えざるを得ない歌詞です。今までの困ったり悩んだりした様子を再現するかのように、歌で感情の機微を表現しています。
自分のペースで爽やかに歩んでいく様子を歌う彼女の姿は、間違いなくきらめくスーパースター。空星きらめという人物がなぜ魅力的なのかがよく伝わる一曲に仕上げられています。

【オリジナル曲】shadow actor/曇音ルカ

曇音ルカによるオリジナルの新曲MVが公開されました。曇音ルカ自身による作詞作曲のこの曲は、激しく歌うほどに自分の影に向き合うことになる痛烈な作品。苦悩を感じさせる歌詞を体力を削りながら歌っているかのようなハードなこの作品ですが、特に「ってやめてよ……うるさいな… もう勝手にやっから 黙ってろ!!!」という絶叫のパートは、歌詞に心がシンクロすればするほど歌うのがしんどくなりそうです。曇音ルカは真っ向から自身の歌詞にぶつかりあって歌っているため、尋常ではない迫力があります。

青玻一哉による振り付けの、歌詞を表現するような激しいダンスがとても印象的です。全員を使ったダンスに気を取られていると、中盤にそれがテレビの中の存在で自身は椅子に座ってうつむいている、という表現が入ってぎょっとさせられます。どこまでが自分でどこからがshadow actorなのか。音楽と映像両面で興味をそそってくる作品です。

今日も雨 / 倉橋ヨエコ【歌ってみたby二星ぼに】

二星ぼにがカバーしてアップした倉橋ヨエコ楽曲は、本人の声質と歌い方の味が強すぎて、歌唱がものすごく難しい作品です。どうしてもものまねになってしまいがちなのですが、二星ぼには原曲の味を最大限リスペクトしながら、自身の声質に音を調理して、自分の表現として見事にアウトプットしています。これによって歌詞の解釈も深められているので、原曲と意味合いが似ながらもオリジナリティをたっぷり含んでいるのも見事です。

伸びやかで明るい歌声が印象的な二星ぼに。明るい楽曲では空を突き抜けていくような爽快感を感じさせてくれます。一方でかっこいい曲も得意としている彼女、数多くの歌ってみたMVがアップされているので、是非チェックしてみてください。

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