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VTuber 2023.02.12

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(2月4日~2月10日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【Stellar Stellar】圧倒的歌唱力の星街すいせいを歌唱分析したらヤバすぎた【カラオケ/歌い方】

ボイトレ系VTuberのみかん先生が、星街すいせいの作品「Stellar Stellar」の歌い方を徹底分析する動画をアップしました。今回は「FIRST TAKE」での歌い方を分析している、とのことです。
一語ずつ、表現のポイントを掘り下げ再現しているので、非常に勉強になる内容。正直これを観ればすぐに歌がうまくなれる、というのはちょっと難しいハイレベルな部分の解説なので、歌がうまくなりたい人は、今後のプラスアルファテクニックとして観ておくと役立つはずです。

細かい部分でのテクニックが大量に入った星街すいせい節。どんな技が使われているかを知ってから星街すいせい作品を聴くと、発見がたくさん出てくると思います。
それを論理的な手段で実際に歌って説明しているみかん先生のボーカル技術は目を見張るものがあります。テクニックの仕組みが伝わるように歌い、解説しているので、聴いていてものすごくわかりやすいです。優れた技術とトーク力を持つボイトレの先生なので、是非他の解説動画や歌枠も御覧ください。

練習用ボーカルノートもアップされています。難しい曲ですが、うまく歌いたい方にはとても参考になると思います。

vlog |西荻窪でお嬢様ですわ!|desuwa

びるちゅあるよーつーべー(VirtualYouTuber)お嬢様比良坂芽衣の魅力がよくわかるVlogシリーズ。今回は西荻窪です。極端に変わったものを見に行くわけではなく、本当にお散歩感覚。ゆったりとした時間の中、比良坂芽衣嬢の独特な口調のくつろぎを観て楽しむことができます。

セリフの抑揚とキレのよさ、ちょっと変わった決めセリフのテンポは歌舞伎のよう。独自のリズムでしゃべるのが楽しい比良坂芽衣がこういう静かな街で、一緒に歩きながら話してくれたら楽しいだろうな、という感じさせてくれる、彼女の飾らない魅力が詰まった動画です。

彼女の他のVlogも、視点の切り口、ざっくりした感想、独特テンションのお嬢様トークがたっぷり詰まっています。それでいてせわしなさはなく、じっくり楽しめる構成になっているので、彼女のキャラクター性を知る上でも、また独特の口調を把握する意味でも、入門編として最適な動画になっています。

【注意勧告】Vtuber界隈を狙う粘着荒らしに対しての対応策を解説【VTuberクエスト】 #アニメ

VTuberクエストはVTuberの活動についての話題を配信や動画で扱っているチャンネル。今回は最近問題になっている、VTuberへの荒らし行為についての説明と対策の動画です。VTuberはもちろん、よく視聴しているファンも自己防衛としてチェックして損はありません。

この動画は変に不安を煽ったり、荒らしを晒したりするのではなく、ごく一般的に行われる荒らし対策について冷静に解説しているので、安心して見られます。荒らしについて調べるとそれだけで杞憂が増えて気が滅入るものですが、現在の必要最小限の概要と対策だけわかれば十分なので、不安な人は色々検索せずにこの動画単体で見て対策を練ることをおすすめします。

月ノ美兎 VS 剣持刀也

月ノ美兎剣持刀也による壮絶な戦いが繰り広げられました。負けたほうがメンバーシップを解禁する、という壮絶なものです。
ふたりは5年活動してきましたが、YouTubeメンバーシップを開設していませんでした。意地をはっているというよりは、タイミングをのがした、という状況。でもそろそろメンバーシップで同時実況とかやってみたい気持ちも…いやいや、一度言ったことは曲げられない! そこで「負けたほうが」解禁するという試合が行われたわけです。ふたりがどちらを望んでいるかは、お察しの通りです。

「無意識下でリスナーを差別するような気がして怖い」と言っていた月ノ美兎。「視聴者に色を付けたくないんです」と言っていた剣持刀也。その志を守るべく、絶対に負けられない…。
勝ちの押し付け合いが楽しいふたりのバトル。普通にメンバーシップを始めても誰も文句言わないはずですが、引っ込みがつかないこの状況をイベント化するあたりに、ふたりのエンタメ魂がよくわかります。マンガ「かぐや姫は告らせたい」のメンバーシップネタ版のような頭脳戦を、バーチャル男子高校生とバーチャル女子高校生が繰り広げてくれます。

【獣医師&弁護士解説】動物病院トラブルについて語る

獣医師のすぐる先生が現役弁護士Vtuberの永野亮を招いて行ったのは、動物病院でのトラブルについて、法律的にどうなのかを検証していくという内容。獣医師がペットに噛まれたときの責任の所在など、ペットを飼っている人なら誰もが直面しそうなリアルな問題に触れています。

とっても気になる、治療費の話も出ています。どの時点で獣医師が支払いの請求が行うようになるのか、想定外の金額が来たらどうなのか。保険に入れないペットの治療は高額になりがちなので、焦りすぎないためにも、法律面ではどうなのかを知っておいて損はないです。今回のお題からさらに、法律としてどうなのかの疑問は次々出てくるので、また次の機会で話を聴くのが楽しみです。

【MV】 Butterfly Dream / 千代浦蝶美 あおぎり高校 【オリジナル曲】

あおぎり高校の千代浦蝶美のオリジナル曲は、20世紀から21世紀に渡ってロボットアニメが好きだった経験がある人のアンテナを刺激するような、熱い作品。
概要欄に「20年以上前のロボットアニメのOPにあるような 世界観のMVに仕上げていただきました」とあるように、当時のワクワクが詰まっています。オープニングロゴがババーンと地球の影と一緒に入り、巨大な宇宙船のステージで歌う。海に沈んだり、鏡の中の自分と見つめ合ったり、お約束が続くとこんなにもワクワクする! 画面を4:3にする徹底っぷり。

ボーカルは当時のロボットアニメを意識した、アクセント強めの歌い方になっているあたりも芸が細かいです。こういうテクニックを使えるのは、しっかりとした歌の地力があるからでしょう。歌への愛とロボットアニメへの愛が結実した、壮大な作品です。ここでだけは彼女のことを、超宇宙の歌姫、銀河のシンデレラ、などと呼ばせていただきたくなります。

メデューサの心臓 / Projrct:NI_R

シンフォニックなハードコアEDMにあわせ響く、官能的な高音ボーカルと、激しいスクリーモ。名無瀬雨犬凪キョウのユニットProject:NI_R(ぷろにあ)の新曲は物語性の強い作品です。感情の起伏で曲にも起伏が生まれ、ストーリーの本質に迫るほどに激しくなるメロディは、視聴者を飲み込む迫力があります。

キャラクターの感情を一手に引き受けているボーカルが、すごい勢いで視聴者に襲いかかって来ます。それを演出する、展開が早くこだわりの多いMVも必見。是非最後の最後までお見逃しなく。

【Original Song】ルカミ(Look at me) / lovechan(loveちゃん)

かわいさやかっこよさをMVで見せてくれていたloveちゃんが、新境地で攻めた作品をアップしました。タイトル「ルカミ」は「私を見て」の意味。曲はノリがよく、それでいて面白いクセもあってライブ映えもよさそうですが、歌詞は激しい独占欲全開です。

この地雷系スタイルな歌詞も、ファンのコメントを見ると「Loveちゃんらしい」という感想多め。ほんわか優しげな彼女が持っている、裏のパワーはファンにはよくわかっているようです。その圧がぎゅぎゅっと詰まった歌詞は必見。歌声の生々しさ、赤裸々感が新たなファンをつかむであろう、魅力あふれた作品になりました。

一見真逆に見えるのが、以前発表された桃井はるこ作詞作曲のオリジナルソング「love♡chance -らぶのおんがえし-」。こちらはloveちゃんのあふれる愛が歌われたポップチューンです。
しかし二曲両方を聴いてみると、愛の形が表裏一体なのも見えてきます。こちらの曲の歌詞「わたしのすべて君にあげる」の意味も、愛を受け取り過ぎてブルーバックでPCが落ちる演出も、深いものになりそうです。

Twilight Stream / 龍ヶ崎リン:Official MV

ハスキーな声が魅力のVボーカリスト・ラッパーの龍ヶ崎リンによる、大人びたムードのR&B;スタイルの楽曲が公開されました。実写映像を用いたMVはとてもオシャレ。龍ケ崎リンは小さなディスプレイ内でしか登場しておらず、周りにはお酒やラジオやミラーボールなど、多数の楽しくてシックなアイテムがあふれています。ここに映し出される歌詞のセンスもGOODS。

しっとりとしたムードで歌う龍ケ崎リン。その声は、自身の思いをリスナーに伝えたくてたまらなく、溢れ出したかのようです。歌詞にある内容は、彼女が配信で木曜深夜にラジオRSRをやっていたり、金曜日に歌枠をやったりしてきたこととシンクロしているのも、ファンとして嬉しい所。歌が龍ケ崎リンそのものになっています。
2月6日には「⿓ヶ崎リンのTwilight Radio」が774inc.初の地上波FMラジオの冠特番として放送されました。こちらは2月13日までの限定公開ですのでご注意ください。

【オリジナルMV】VALIS − 021「熱愛フローズン」【VALIS合唱】

サムネイルからして強烈なビジュアルで話題に。VALISの妖しく美しいバーチャルサーカスとしてのコンセプトがフルに生かされた蠱惑的な作品が誕生しました。6人のダンスの骨格が浮かび上がる映像は、彼女たちのむき出しの魅力とも取れますし、視聴者側から見世物になっている少女解剖官能性とも見られそう。かなり挑戦的な映像で、VALISが新しい表現手法に踏み出しました。

6人の息の合ったダンスと歌声はすっかりベテランの域。特にK-POP的なダンスのシンクロ度はどのカットを見ても、完璧に、かつ艶めかしく6人でひとつのものとして決まっています。TeddyLoidのエレクトロニックなダンスミュージックも6人の魅力を最大限に生かしています。
彼女たちのサーカスのクオリティはあがりつづけ、幅を広げ続けるばかり。視聴者を虜にする彼女たちの表現は、どこまで上り詰めていくのでしょうか。

勿忘/Awesome City Club covered by 千疋さく&橘香

橘香千疋さくによるカバーMVは、男女ボーカルそれぞれの歌がハイクオリティだからこそ成し遂げられたことがとてもよくわかる作品です。千疋さくの男性ボーカルの切なさと哀愁の表現は非常に繊細で、人の感情に入り込むような迫力があります。橘香の女性ボーカルは儚さと痛みの表現はまるで涙がこぼれる寸前でこらえているかのようで、つられて泣いてしまいそうな力があります。
このふたりのボーカルがサビでふわっと重なる。きれいにハーモニーが奏でられていて、花びらのように美しく重なっているのに、だからこそ歌われているふたりの思いは重なり合わないのだろう、と感じさせる歌唱力の高さ、感情の盛り込み方、見事です。ギター一本というシンプルな構成だからこそ出る、包み隠すことのない生身の歌の迫力を聴かせてくれる作品です。

ふたりそれぞれのカバーソングも必聴です。橘香の歌声はイメージや感情を表現するのに長けていますが、同時に技術面でのロジックもしっかり抑えているのが感じられます。千疋さくの弾き語りはシンプルであるがゆえに、声に乗っている感情がビリビリ伝わってくる表現力があり、問答無用で視聴者の心を揺さぶるパワーがあります。

バンドマンが歌うギターと孤独と蒼い惑星【オリジナルMV】

このカバー曲を聴いて、ロック慣れした歌い方であることに気づいた人もいるかもしれません。というのもカバーしているVtuberの魔法少女826は、別次元では魔法少女になり隊というバンドで活動しているのを明かしている、現役ボーカリストだからです。パワフルな歌声とノリのよさが、この原曲のマインドにしっかりマッチしています。
今まで自身の動画で使用していたアニメーションも用いて、自らを作品に重ねながら熱唱する様子は、「ぼっち・ざ・ろっく!」のギターの高ぶりともシンクロします。何者かになりたい、という歌詞のニュアンスもまた、魔法少女になりたいという次元を超えた思いに重なり、彼女の歌として聴くこともできる、熱いカバーMVになっています。

【歌ってみた】きっとパルケエスパーニャ\cover【周央サンゴ】

現在志摩スペイン村と周央サンゴのコラボイベントが行われています。それにあわせてアップされたのが今回の歌ってみた動画。志摩スペイン村のテーマソングで、彼女が配信で幾度となく歌ってきた曲です。

お客さんだけが足りない志摩スペイン村、と志摩スペイン村のガラガラっぷりを述べつつ、その中でいかに素晴らしいエンターテイメント精神を持ってスタッフが運営しているかを、二度にわたって延々と配信で語っていた周央サンゴ。その語りの熱がTwitterのバズを生み、志摩スペイン村に伝わり、ファン以外の間でも話題再燃。今回の大型周央サンゴコラボまで怒涛の勢いで盛り上がりを増していきました。
始まったばかりのコラボイベントに行った人たちからは、圧倒的高評価がTwitterであがっており、満足の声がいっぱい。Twitterトレンド一位に上り詰めるほどでした。かつて志摩スペイン村が大賑わいだったことを知っている人も、当時のことを懐かしんでいるようでした。愛情のループが沢山の幸福の実を生みつづけ、さらに幸せな話題の輪をつないでいます。
今回のコラボソングでは志摩スペイン村の見どころが写真と鏑谷のイラストで紹介されており、これを観れば細かいところまでよくわかるガイド映像になっています。ボーカルは周央サンゴのキュートな歌は配信のときのままに、かっこいい彼女の低音ボーカルも入っているという、技術と愛のこもった豪華版です。
周央サンゴと志摩スペイン村の関係性は、ひとりのVTuberの熱意が社会を大きく動かした例として見逃せない出来事になりました。その集大成のひとつとして、是非観てほしい動画です。

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