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VTuber 2023.11.06

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~11月3日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

リアルイベントの利益を全部、肉にしてみた【BBQ】

VTuberのとっても幸せそうな姿が見られる動画です。衛星ライトがアップしたのは、リアルイベントの利益を使って肉を買う、というものです。直球で清々しい、真剣にがんばったものが形になる、青春いっぱいな内容。観るとちょっと幸せになれます。

バーベキューの食材を買って、スタッフとみんなで食べる、それだけではあるのですが、それをVTuberが活動の元でしている、というのが素敵です。低周波治療器のネタなどで笑わせるのも含め、ひたすら衛星ライトもスタッフも楽しそう。さり気なくMRを駆使しているなどVTuberらしさが随所に出ています。
ファンとしても、応援したらこんなに美味しそうに肉を食べられるVTuberがいるかもしれない、と考えるとそれもまた幸せな気分になれます。

これフリー素材?こまるの写真?分からなければフリー素材使うな選手権!!!

あおぎり高校の暴走娘栗駒こまるによる企画は、自分が撮った写真とフリー素材の写真を並べて、どちらがフリー素材か当てる、というもの。さすがにわかるだろう、と思いきやこれが難問ぞろい。ぜひみんなと一緒に考えてみてください。

栗駒こまるの写真がうまいからこその内容です。写真のクオリティより、「こういうのがフリー素材として求められてそう」と考えるとわかりやすいかもしれません。ところで今回の参加者には本業カメラマンの石狩あかりがいますが…?

全メンバー登場のライブ「ミュージックあおぎり」も開催されました。普段のはちゃめちゃなノリと異なり、こちらはアイドル力炸裂。キュートでクールでパワフルなあおぎり高校の面々をたっぷり味わえます。

愛情は最高のスパイス!手作り塩vs高級塩どっちが美味いか検証!

ただの食レポはほとんどしない、ひとひねりが楽しいミミックの新しい動画のテーマは「塩」。愛情をかけた料理は美味しいと言いますが、だったら手間をかけて作った手作り塩は美味しいはずでは? 海水から塩を手間暇かけて(10時間)作るのがミミック流です。

実際にどうやって海水から塩を作ったかの様子も撮影されています。美味しい、まずい、だけではないミミックのおもしろ食文化体験。発想の時点ですでに切り口が鋭い、というのがミミックの動画の一番の強みです。

【Vtuber幸福論】ずんだもんと学ぶVtuberの幸せ(現役Vtuber解説)【174】

流暢な日本語で話す台湾のVTuberパンドラボックス黒がアップしたのは、VTuberとファンのポジティブな部分に光を当てた動画。VTuberはどんなところから幸せを得ているのか、ファンが感じる幸せはなんなのか、わかりやすく分類して提示しています。

マズローの欲求5段階説を取り上げている他、「人は幸せな人を見ると幸せになる」という心理のありかたを「ファンは推しを見ると幸せな気持ちになる」「推しは嬉しそうなファンを見ると幸せに有る」というプラスのループとして説明しています。
他にも色々な世界の研究をもとに「幸せ」だと感じる精神がどこから感じるかも分析。これが全ての答えではないかもしれませんが、少なくともここで語られていることを意識すると、VTuberもファンもとても前向きになれる内容の動画です。

のらひなで巡る 超スゴイVR宇宙博物館「コスモリア」!【のらきゃっと】【理原ひなり】

今VRChatで話題の宇宙博物館「コスモリア」。のらきゃっと理原ひなりがじっくり満喫する配信が行われました。初めて訪れる理原ひなりに、のらきゃっとが解説入りで案内。キモになる部分の説明から、かなり細かいうんちくまで、宇宙のあれこれを博物館をまわりながら聴くことができます。

聞き上手で好奇心旺盛な理原ひなりが、楽しそうに「コスモリア」を見て回る様子は、見ていて心躍ります。
宇宙博物館「コスモリア」は、原寸大のロケットや宇宙ステーションを配置していたり、擬似的に宇宙の距離感を再現したり、重力を体験できたりと、VRでしかできないような見せ方で宇宙と人類を観せてくれるとてもよくできた博物館です。ある意味リアルよりもリアルなサイズ感や規模感を感じることができる上に、展示量が半端じゃなく多く、遊んで学べる要素も多いので、この動画で興味を持った方は、是非VRで遊びに行って体験してみてください。

【マネージャー系Vになったよ】VTuberのマネージャーとは?【はやかわりんね】

はやかわりんねはかなり変わり種のVTuber。他の個人VTuberのマネージャーを務めているそうです。でも個人VTuberのマネージャーって一体何をするんだろうか? 普段語られない内容を細かく語ってくれる、貴重な配信です。

業務としては、事務作業もあれば、スキルの入る制作作業もある。ときには話を聴くメンタルケア役にも。かなり多岐にわたる仕事があります。
何でも一人でできる個人VTuberもすごいですが、個人事業主として人を雇って任せることもとても重要な時代になりました。個人VTuberの人、マネージャーをやってみたい人はもちろん、現在のVTuberの活動の裏側を知りたい人にはとてもおすすめの配信です。

BUTA – Akaihaato

入院と自宅療養で長い間休養を取っていた赤井はあとが、完全復活! その一発目としてアップされた「BUTA」は、作詞作曲が赤井はあと本人という非常に気合の入った作品のMV化でした。

復帰早々「記憶喪失でホロメンとの関係が思い出せない」という自身の物語性を配信のネタにするあたり、今までも多重人格など凝った背景を見せることが得意だった赤井はあとの本領がすでに発揮されています。
この「BUTA」はファンの「はあとん」との関係がよく出ている作品。聞き心地の良い英語の歌詞は、海外留学していた彼女ならではで、ホロライブENが発足する前から英語を頻繁に使っていた赤井はあとの実力が感じられます。
リズム感抜群、キュートなハッピーチューンです。メロディラインは赤井はあとの声が一番かわいく聴こえる音程をキープしつつポップで洋楽テイスト。赤井はあと自らが作ったからこその、自分の魅力を最大限ファンに観せるクオリティの高い作品として仕上げられています。

【MV】六道伍感さんぽ/戌亥とこ

戌亥とこの新作MVは、映像作家・最低やさいコーナーのドット絵調のレトロ感あふれるアニメーションが目を引く作品です。3D風で新しさを感じさせつつも懐かしさにあふれており、鬼たちの行き交う平和な地獄の中に、のんびり歩く戌亥とこの姿がきれいに溶け込んでいます。

パンチ強めな曲からしっとりした曲までなんでも歌いこなし、いずれも自分のペースに持ち込むのが得意な戌亥とこ。今回はオリジナル曲として、その自身の達観ペースが再現された作品になりました。散歩をテーマにすることで、しゃなりしゃなりと歩く、急ぎすぎない戌亥とこの歩みが、安定感のある歌声で表現されました。
戌亥とこの大人びた物腰と、ちょっとお茶目でかわいらしい様子の両方を盛り込まれています。のびのびとした声色が、世界を楽しんでいる様子をうまいさじ加減で歌い上げています。甘いことばかりではないけれども、苦味も受け止めゆっくり楽しんで行く姿勢を表現した歌詞は、戌亥とこの普段からペース乱さず落ち着きがある話し方に通じるものがあります。慌てず急がず地獄から、ケルベロスの戌亥とこが歌うことで生き方の深みがより強く出るこの作品。キャラクター性の強いVTuberボーカルならではです。

茜色ドラマチック オリジナル曲 | 夕影ミコト Twilight Dramatic Original Song | Mikoto Yuukage

夕影ミコトのオリジナル新作は、日本の情緒漂うレトロ歌謡曲風のとても凝った内容の作品です。和ジャズテイストのノリの良さにあわせて、ストーリー性を強く感じさせる歌が奏でられます。これに関しては夕影ミコトの「夕影奇譚」シリーズを読むとヒントが得られるかもしれません。

起きている物語に感情を盛り込みつつも、どこかストーリーテラー的に俯瞰した距離から見ているような歌い方が印象的です。客観的に物語る歌声は中性的な魅力があり、ポップスのように軽やか、かつ耳の中で響くような広がりがあります。3Dライブも行われるそうなので、こちらも楽しみです。

宗谷いちか『 アオイロテイル 』:Official MV

宗谷いちかセカンドシングルは、自身の描いたイラストと彼女らしい青色で彩られた、爽やかさいっぱいの作品です。歌詞にでてくるのは不安など少しネガティブな単語が多めですが、それを全部ひっくり返してポジティブに、しあわせになろうとできるのが、宗谷いちか流。

悲しみや失敗を否定せず、うまくやらないといけないと考えなくていいことを語る歌詞もまた、宗谷いちからしいスタイルのポジティブさかもしれません。ポップな曲調の作品を明るく、でも優しく温かみを持って歌う宗谷いちか。力強くかつ繊細さを持っている歌声は、彼女の魅力のひとつです。

砂時計の魔法 – 東 雪蓮

東雪蓮の新作オリジナル曲MVはかなり物語性の強い作品です。マンガスタイルのMVはセリフが一切ありませんが、歌詞とシンクロすることで感情を伝える構造になっています。この作詞は東雪蓮本人によるものです。

物語の中で描かれている少女の繊細な心の内を、東雪蓮は丁寧に、儚げなウィスパーボイスで紡いでいます。そのまま作中の人物の息遣いに通じるかのようなブレスの使い方も素敵。余韻の作り方もよくできているため、一つのお話を読み終えたかのような満足感が得られる作品になっています。

ザムザ / covered by 肆ノ島 來世

肆ノ島來世がアップした新しいカバーMVは肆ノ島來世という存在の深みを知るのに非常に大切なものになっているかもしれません。「ザムザ」の原曲が持つ意味合いを再解釈した上で、自身の物語を投影させて繊細に歌い上げています。マンガタッチで描かれるMVでは苦しく、美しく、グロテスクで、切ない生い立ちを観ることができます。
自身の人生そのものを表現しているため、歌声からとめどなく感情が流れ出しており、聴いていてどんどん引き込まれる作品です。特に心に押し込めた苦しさの表現が巧みで、映像の中の肆ノ島來世の表情とシンクロしています。
「シノシマ様」という都市伝説である肆ノ島來世の物語が、今後さらに明かされていくのか、都市伝説から神様になれるのか。この壮絶な生き方のMVを観たら、興味がわくこと間違いなしです。

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