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VTuber 2022.09.25

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(9月17日~9月23日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

ののの、FRENZ2022に出てみた!配信と会場の反応まとめ【#VTuber切り抜き #FRENZ_JP】

(実在しない)切り抜きチャンネルの新作がアップされました。このチャンネルの動画は、「VTuberの切り抜き動画」の体裁で作られている、実在しないVTuberの、実在しない切り抜き動画、メタフィクション作品です。

9月17・18日に行われたFRENZ2022に出展されたときの映像です。ここまでは事実。あとはどこまでがフィクションでどこまでがバーチャルでどこからがリアルかは、観てご確認ください。
映像を作るアーティストたちが集う祭典。そこに出演した(実在しない)VTuberの、のののはるひ。彼女が出展したのは…。VTuberというバーチャルな存在の、ちょっと特殊な、だからこそリアルよりも生々しい人間の本質を表現するこのシリーズ。第二シーズンの一発目です。今を切り取る作品として、注目したいところです。

【イカ】なんと、イカに挑戦?!【ですわ】

世の中では「スプラトゥーン」新作が出て盛り上がっていますが、壱百満天原サロメが挑んだのは、イカそのものでした。イカをさばいて食べるまでを実写で撮影する、直球動画です。
「お嬢様に憧れる一般人」の壱百満天原サロメが、わーきゃー言いながらイカをさばく、ということ自体が、とてもユニークなキャラクターショーになっています。壱百満天原サロメという存在がなぜ多くの人に愛されているのかは、この動画を見るとヒントが得られると思います。

彼女が初めてアップした歌ってみた動画は、アニメのお嬢様キャラによる楽曲のカバー。壱百満天原サロメのキャラクター性との相性は百万点ですし、高音を強めに響かせる声質にもぴったり。夏っぽいハッピーな空気感が彼女の明るさとマッチしています。掛け声にはにじさんじの面々が集っており、水着デザインは轟京子が手掛けているという、にじさんじの協力体制も観ていて楽しい作品です。裏話も配信されていますのであわせてご覧ください。

[ORIGINAL ANIMATION] Gawr Gura – Shark’d 🦈 #GawrGura

がうる・ぐらが自身のオリジナルアニメーションを公開しました。海にいた彼女が陸にあがり、ホロライブでデビューして配信活動を始めるまでを描いたもの。ホロライブのメンバーも映像内に続々と登場します。大空スバルの大空警察など、ホロライブに詳しいほどニヤニヤできる部分が盛りだくさんです。

日本のTVアニメさながらによく動く映像です。がうる・ぐらの感嘆の声以外のセリフはほとんどないサイレント演出が、華やかな映像とマッチしてきれいにまとまっています。特にがうる・ぐらの変身シーンは必見です。

これはがうる・ぐらの3Dライブにあわせて公開されたものです。ライブでは自身のオリジナル曲「REFLECT」のジャズアレンジバージョンなどを披露。自身のキュートな持ち味を最大まで活かす歌唱力を見せています。

【高校化学】化学結合ってなに?【すぽっと化学! #05】

明晩あるむがアップしたのは高校レベルの化学をわかりやすく紹介している動画です。今話題の「結合男子」を題材に、化学結合の仕組みと様々な種類について、とても観やすくまとめています。

図表とキャプションが見やすく、必要な情報選びもしっかりしているので、高校生以下でも見ればスッと飲み込めるレベルにまとまっています。化学に興味を持つきっかけの第一歩としても観やすい映像です。

【漫才】カフェ屋さん

概要欄で「一回もやったことないがあんまりに漫談の才能があると言われるので思い立ってきちんと漫才をしてみました」と語る九条林檎。その才能のほどはいかに…というのは見ればわかります。まさかの一人漫才。センスのよさがあふれまくっています。

立て続けに撃ってくるボケ役の九条林檎と、バリエーション豊富でタイミングが完璧な九条林檎。ボケツッコミどちらもできることを見せてくれました。ネタがしっかりしている上に、動画ではキャプションの演出も見やすく、かつ赤と黒・ボケとツッコミで画面構成もわかりやすい。かなりしっかり計算されている動画でした。

九条林檎とがんばるぅ子による「フライディ・チャイナタウン」のカバーMVもアップされています。80年代スタイルの映像構成と、ふたりの声質の違いを活かしたハーモニーづくりがとても心地のよい作品です。

にじさんじの奇怪な物語

赤羽葉子ギルザレンⅢ世による企画「にじさんじの奇怪な物語」が配信されました。にじさんじのメンバーが演じる、オムニバス形式のちょっと不思議な物語の数々。シナリオと動画編集もこのふたりが手掛けています。それぞれの物語ににじさんじライバーの本気の演技が詰まっており、ANYCOLORが絵コンテまで作成。映像演出もこだわりぬかれた大型企画です。

笑えるもの、不思議なもの、哀しいもの、怖いものとバラエティに富んだ構成です。「心療外科」に登場するレオス・ヴィンセント魔界ノりりむのように、自身の姿を模してはいるけれども全く別のキャラクターを演じている演劇もあれば、葛葉舞元啓介のようにライバーとしての自分自身を演じる映像もあります。
このあたり「バーチャル」なキャラクター・人格への当て書きとの面白さがシナリオに見られます。特に葛葉の「配信をやめられない!」は、葛葉本人のキャラクター性がそのまま乗ったパラレルな物語として演じられており、VTuberならではの生々しさがあります。
とはいえにじさんじの参加メンバーを全く知らなくても、ドラマとして楽しめるだけのクオリティなので、VTuber演劇の可能性の、大きな一歩として観ていただきたい配信です。
なお黛灰が演じる「観測者」は卒業前に撮影したもの。シナリオも演技も、黛灰にしかできない作品になっています。

限界まで月ノ美兎委員長を語ろう

バーチャル案内人ポディヨルノコロが行ったのは、9月24日に誕生日を迎えた月ノ美兎について、ファン目線で熱く語り合おうという配信です。2018年から月ノ美兎を追っているファンにはかなり刺さる内容がたっぷり。徹底的に月ノ美兎の魅力をイラストを交えて語っています。

60%以上が2018年から追っているファンだという視聴者にとったアンケートの結果はどれもこれもかなりコア。「委員長の影響ではじめたもの」「委員長のここがすごい!」「委員長の好きな企画」などを質問として答えてもらいながら、過去の配信や、話題に出てきたものの数々をたどっています。改めてファン目線で語り合うことで、彼女のエンタメの影響力がよくわかる内容です。月ノ美兎が生配信や動画活動再開を宣言した今こそ観てほしい、ふたりと視聴者の愛情のあふれかたが尋常ではない配信です。

「バーチャルYoutuberいつから見てた?」というタイトルの動画では、ふたりが2018年の様子を振り返っています。こちらもファン目線での2018年の前半の熱量を感じられる内容になっています。

【 #VRChat 】 ベスティちゃんのサキュバス御用大喜利 【 VRCイベントログ 】

七草くりむのチャンネルにアップされたのは、VRChatのサキュバスのみなさんを集めて行った「サキュバス御用大喜利」。司会はOKESO、判定者はベスティ。サキュバス的なネタを出し合い、無罪なら0点、普通なら1点、御用なら3点、やりすぎで天誅だとー5点…という、いかに際どいネタを出せるかのチキンレース大喜利です。

「BOOTHに出たら大バズり!新しく出たアバター、その斬新な機能(ギミック)とは?」のような、VRChatユーザーならでは、かつサキュバスならではの設問と解答の応酬になっています。
判定者がベスティひとりだからこその、文句を言えないざっくり感もユニーク。VR空間の使い方、撮影の切り替えのリズム、編集のキャプション芸、ギリギリを攻める下ネタも含めて、大喜利動画として楽しめる内容です。

幽夏レイ Kasuka Rei 『ever』 Music Video

幽夏レイの4thシングル「ever」が公開されました。「今まで二人ぼっちの僕らだったけれど こうして一人きりで大人になるんだね」という胸がギュッとなるような詞の数々を、遠く空の果てまで過ぎていくような透明感と、引き留められるような切なさの両方を感じさせる歌声で紡いでいます。

幽夏レイは夏とサイダーが好きなVSinger。今回もサイダーをモチーフに混じえながら、訪れては過ぎていく夏の様子を曲全体で表現しています。夏が過ぎ秋に差し掛かった、ちょっと寂しさを感じる今だからこそ聴きたい作品です。

【星降いく】Artificial【OFFICIAL VIDEO】

ベースがゴリゴリに効いたEDMサウンドが魅力の、星降いくのオリジナルソングが発表されました。ちょっとレトロでガーリーカラーなPC画面調と、PCが吐きまくるエラーに歌詞を乗せるアイデアがかなりユニークでポップです。

洋楽的メロディラインのこの作品を、しっかりKAWAII重視で歌う彼女の歌唱力は本物。ノリがいいだけでなく、繊細な表現もしっかりとらえてこなして表現しています。Vクラでかかったら間違いなくテンション爆アゲ間違いなしな作品、インターネット生まれバーチャル育ちなテイストも濃厚に含んでいるのが特徴です。

YuNi Original MV「Higher」

YuNiの新曲「Higher」のMVが公開されました。デビュー当初からポップス、洋楽、昭和歌謡などあらゆるジャンルに挑戦してきた彼女。次第にあらゆる曲のリズムや音づくり、歌い方の明るさからディープさまでミックスしていき、今では「YuNiのサウンド」としか言いようのない独自な作品を作っています。今回はその最たる作品のひとつです。

序盤から音はズンズンと重めのハードハウスミュージックスタイル。透明感抜群なYuNiのボーカルが入って、Bメロでは清涼感のあるメロディと歌い方に一気にシフト。その後サビでYuNiの歌声も、重めの音も、一気に高みに登っていきます。
深夜のクラブのあがっていくテンションを表現しつつ、ポジティブに「明日へと飛ぶ翼になる」と晴れ渡る空のような爽快感も含んだ作品です。
バーチャルアーティストYuNiと、リアルアーティストYuNiであるセルフプロデュースプロジェクトcyAnosの両方の音楽が蓄積されているかのような、軽快さと深み両方の詰まった作品に仕上がっています。

【オリジナル曲】烈火【#百瀬ヒバナ】

百瀬ヒバナの5曲目のオリジナル曲は、火傷しそうなほど情熱的なハードロックサウンドに、全編ダークレッドを基調に作られた、街を背にした彼女を映したMV。百瀬ヒバナというVSingerの生き様が刻み込まれています。

「歪んだ渇望しか 激情しか唄えない 燃え盛る これが私の証」という歌詞の通り、咆哮のような激しさと、祈りのような真摯さが入り交じる、とても耳に残るボーカルを浴びることができます。特にロングトーンパートの、感情が張り裂けんばかりにこもった表現は必聴です。

Surges – Orangestar / 町田ちま & ぴろぱる (Cover)

ぴろぱる町田ちまがアップしたコラボカバーMVは、爽快感抜群! 疾走感のある原曲を町田ちまの柔らかな声で歌い始め、サビに入るとその歌声は一気に突き抜けるように急上昇。力強くぴろぱるの歌声が入り、高音女声と中音男声の歌声の美しいハーモニーが生まれます。
二番ではぴろぱるがオクターブアップして高音男声パートを担当、疾走感が倍増ししていく感覚を味わえます。ふたりの歌声の魅力がお互いに引き上げられている作品です。

【歌ってみた】花の塔/さユり《リコリス・リコイル ED》 (covered by PashiRim)

PashiRim.Channel明葉ハシリ梨夢がカバーしたのは、先日最終回を迎えたばかりの「リコリス・リコイル」のED曲。原曲は一人で歌っている作品ですが、これをふたりで歌うようにアレンジしています。
今回のふたりは少女らしさをたっぷりと含んだ歌い方になっており、歌声の重なりで純粋さが強調されています。このまっすぐな歌い方が「リコリス・リコイル」が千束とたきなというふたりの少女を軸に描いた作品への愛情をしっかり表現。アニメ本編をリスペクトした、味わい深いカバー曲になっています。ユニゾンパートのまっすぐな響きの心地よさは、ふたりユニットとして活動してきたからこそ出せる歌唱表現です。

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