Home » この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(4月2日~4月8日)


VTuber 2022.04.10

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(4月2日~4月8日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)やバーチャルで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【大喜利】小学生ラッパーの間で密かに流行していることとは?- 前編【#ひとなつおおぎり】

Vラッパーのひとなつおもいが行った大喜利は「小学生ラッパーの間で密かに流行していることとは?」というお題。ラップあるあるをピュアな小学生にいかに重ねるか。テクニックが問われるこの問題に、多数の解答が寄せられました。

ラッパーならではの文化があるからこそのユニークな動画になっています。多少用語や意味がわからなくても、ひとなつおもいによるツッコミでだいたいわかるようになっているのもうまい。同時にひとなつおもいと参加者のラップ文化への愛もよくわかるまとめ方になっています。

ひとなつおもいは数多くのオリジナルラップ動画をアップしています。攻めつつも身近感のある印象に残りやすい言葉選びが特徴的で、ユーモラスさも混じえて聴かせてくれる作品が多いです。

絶滅寸前!文庫本の「ヒモ」、語らせてくれ…!【赤月ゆに】

赤月ゆにがとりあげたのは、文庫本のしおりヒモ(スピン)。本好きに深く愛されると同時に、興味がない人はむしろ邪魔かもしれない、絶妙な立ち位置のヒモが絶滅しかけていることについて、その理由や現状を解説しています。

文庫本の上の方がガタガタしている「天アンカット」についても解説。そこに趣を感じるか感じないかは人次第ですが、文化として存在していることは知っておいて損はないです。加えて新潮文庫の文庫本へのこだわりについても紹介。職人的こだわりとプライドを感じられるのでぜひ観てみてください。

なかなか話題としてまとまることがないコンビニ本についても解説。一見チープに見られそうですが、読む価値があるポイントを知識人として説明しています。

【#12】夢のコラボ実現!!響木アオちゃんと方言クイズ

中野市魅力発信VTuberの信州なかの響木アオと初めてのコラボを行いました。信州のご当地VTuberであることを活かし、最初はほぼわからない方言クイズからスタート。
ここでポイントになるのが、響木アオも京都弁を話せるということ。ふたりの方言クイズ合戦がはじまるのですが、びっくりするくらい何を言っているかわからない。「わからない」ということは「その地域に興味がわく」ということでもあります。

後半は信州なかのが出した、写真とイラストの大喜利クイズ。いい具合にふたりがスタッフをいじっているあたりに、現場のほがらかさが出ていて楽しいです。
なかなかご当地ネタでコラボをやるのは難しいものですが、ふたりがしっかりさじ加減をおさえており、エンタメとしてしっかり作られているため、大人も子供も楽しめる内容になっています。もう一本コラボ動画が出るそうなので楽しみです。

信州なかのの動画には、市長が登場したこともありとても全体的に地域密着型かつフランク。市の話題を楽しく広げる情報発信を続けています。

【沖縄出身アニメキャラあるある】沖縄の子ってこんな感じ?!

沖縄ご当地VTuberの根間ういの「沖縄あるある」動画シリーズ。今回は漫画やアニメに出てくるタイプの沖縄出身アニメキャラあるある。つまり現実ではない「イメージ」として記録されがちなあるあるです。

褐色だったり「なんくるないさー」と言いがちだったり…出てくるあるあるは現実ではないかもしれないけれども、沖縄への憧れが反映されているということではあります。実際今回の動画を観ていると、沖縄出身キャラは強めに魅力度高く描かれやすい気がします。ぜひ普段のあるある動画(つまり現実)と比較しながら観てみてください。

【360度動画】バーチャルお花見膝枕【EN Sub】

ミライアカリがたまに出す360度動画は、どれもこれもシチュエーションにこだわっているものばかり。今回はVRゴーグルまたはスマホを準備したら、寝る位置も確保してから必ず横になって観てください。お花見をミライアカリの膝枕で体験できます。
他愛も無い内容ながらもおだやかな気持ちにさせてくれる、柔らかな話し方はミライアカリの360度体験動画シリーズの良さのひとつ。今回もエモな感情を刺激するトークを、ゆったりと時間をとって語りかけてくれます。今までも二回ほど膝枕360度動画は別シチュエーションでアップされています。

おおはしゃぎで、ソリッドなネタもガンガンぶっこみ続けている普段のミライアカリ。そして真剣に、朗らかに、自身の思いを語る360度動画のミライアカリ。こちらに語りかけてくるようなファンへの思いは、手紙のようでギャップが魅力的です。

イラストレーターとみる!アイドルマスターシャイニーカラーズ 【しぐれうい】#シャニマス語り

イラストレーターとしての高い評価を得続けているしぐれういが、大好きな「アイドルマスターシリーズ」の中の「シャイニーカラーズ」を案件で配信。今回は作中のイラストの持つすごみを技術者視点で語っています。イラストを描く人には、描画技術の具体例として必見な内容になっています。

どういう色味にすると相手に印象を与えることができるのか、どういう順で視点を動かしてキャラクター性を引き立たせるかなどをしぐれういがひとつひとつ「シャニマス」の絵に使われているテクニックで解説。そのまま使える技術の話から、「普通はできない」という手の届かないレベルの技術の話まで、実際に描いているからこその話を詳細に聞くことが出来ます。
同時に彼女をもってしても「絶対に描きたくない」と言わせるレベルの作品も続々登場。良さのジャンルごとに話題をまとめているので、アーカイブも観やすいです。「シャニマス」だけでなくソーシャルゲーム全体に通じる話題としてもオススメの配信です。

軍資金一万円で本屋に行ってきたコラボ|ゲスト:うさ耳帽子のるいかちゃんさん

書三代ガクトうさ耳帽子のるいかちゃんが行ったのは、ちょっとお金はかかりますが、本好きなら一度はやってみたくなる内容。1万円をそれぞれ握りしめて本屋にいき、本を価格分買ってくる、というものです。制限があるゆえに、その人の趣味嗜好の本質が強めに出る企画です。

一万円、というのが絶妙。冊数がほどよい感じになります(とはいえ後半めちゃくちゃオーバーしている場面も)。あくまで「欲しい物」で、嗜好は出るけど既に読んだ愛好本のおすすめではない。もともと読みたかった本、作家についての知識、ジャンル傾向、本の話題性、表紙の好みで購入しつつ、ふたりで本の話題を広げています。
ビブリオバトルとはまた異質なスタイルのこのコラボは、読書好きなら並んだ本とVTuberの性格を考えるだけでもワクワクすると思います。本を書店で見ながら買う楽しさを思い出させてくれる内容でした。

Lonely Girl / HACHI 【Official MV】 #LU_ALBUM

HACHIの新曲はシティポップの曲調と2STEPのリズムをミックスしたような跳ねるメロディに、大人びたボーカルが乗るムード溢れる作品。気だるさの中に熱を含んだ表現はHACHIの十八番。「only」「lonely」で幕が開いた時に自身が輝く様子を、「論理」を捨てて情熱で表現しています。

感情を丁寧にパッケージングし、作品として表現することに長けているHACHI。何度も聴くほど味わいが出る、深みのある楽曲表現クオリティはオリジナル曲・カバー曲ともに彼女の魅力です。V-Carnivalへの出演も決定し、Vシンガーとしての彼女の活躍は広がり続けています。

【MV】NHOT BOT / 明日君の手を握れたなら

神楽めあ緋赤エリオ花園セレナの三人が挑んでいるバーチャルシンデレラプロジェクトは、指原莉乃、Sony Music、bilibiliが共同で企画している、バーチャルアイドルを育むプロジェクトです。3人は日本でも人気ですが、bilibiliでの人気がとても高く、日本と中国でのアイドルとして活動をスタートしました。今回アップされた「明日君の手を握れたなら」はその3人のユニット「NHOT BOT」の1stシングルになります。普段はこのチャンネル内の動画でも大はしゃぎ&大暴れな3人ですが、歌動画での清楚アイドル感はバツグン!

むしろ普段の動画で大暴れな分、真摯でキュートなギャップにやられそうです。歌詞は指原莉乃が書いており、バーチャルアイドルの感情の解像度が高い仕上がりになっています。「明日 君の手を握れたなら そう願って 画面の前で恋する」「君を想った この気持ち 回線に乗せて届け!なんて わがままだね」というのはVTuber・Vアイドルとファンの間で何度も感じられ続けてきたもの。でも今の技術では、握手をすることは叶いません。この切ない思いと、それでも愛を届けあおうとする相互の思いこそ、とても愛しい。3人の歌声と魅力がファンに届いた時、ファンは彼女たちに何を届けられるのか考えるのも、このプロジェクトが持つ体験の一部のように感じます。

花雲くゆり「メアピリカ」MV

花雲くゆりの3rdシングルのMVがアップされました。疾走感のあるピアノが印象的なメロディに乗せて、みずみずしい歌声を響かせているのが印象的です。基本的にメロディも心地よく歌声も爽やかなのですが、その裏に秘められた切なさや苦しさの表現が絶妙です。

間奏で入るセリフや絶叫にどきりとさせられます。この曲は昨年8月に花雲くゆりのチャンネルで行われていた恋愛シミュレーションゲーム風の謎解きストーリー「KUYURI EIGHT」の主題歌です。毎日投稿する動画を見て事件を解き明かしていく非常に凝った内容で、分岐でBAD ENDも存在します。

1日目から30日目までのプレイリストはこちら。まとめて観ることができるので、ぜひ今回アップされたMVとあわせてご覧ください。エンディングで流れる「メアピリカ」の動画も、MVと違う味と緊迫感があります。3Dで繊細に動く花雲くゆりの姿や、変わりゆく空気感の細かい演出など非常に丁寧な作りになっています。ヒントはたくさん出てきますが、謎解きはかなり難しいです。

向日葵と虹/岩手大好丸feat.古川ノブ(original)

詩・岩手大好丸、トラック・古川ノブのポエトリーリーディングは、とても泥臭く実直で、美しい作品。夏の向日葵と虹について語りながら、本当の美しさについてとても力強く、大地に根ざした言葉を綴ります。

ビジュアルで用いられている雪原と、岩手の北上山地を彷彿とさせる山々が、冬の厳しさを感じさせます。その中に雄々しく立つ岩手大好丸の姿そのもののような、力強く信念に満ちた語りの声は、上へと伸びる向日葵のようにまっすぐです。

ガチャガチャきゅ~っと・ふぃぎゅ@メイト -covered by VIVID DIVA【歌ってみた】

一度聴いたら忘れられなくなる電波ソングの名曲をVIVID DIVAあかな四条ユリ白雪ましろ白雪こころの4人がカバーしました。ハッピーであっけらかんとしたノリのこの作品を、キュート全振りで歌っています。電波ソングへの愛情が、4人のノリのいいリズム感から伝わってくる楽しい作品です。

スピード感がある、ポップなフォントの飛び交う動画も、電波系音楽ならでは。最近あまり使わなかった「萌え」の感覚を取り戻してくれます。それぞれのめざす「かわいい」の表現の細かいこだわりも、ピンポイントで入る赤面シーンも、「萌え」満載です。

VIVID DIVAはかわいいもの大好きな電波系ボーカルユニットで、かなりの人数のVTuberが参加しています。電波系を軸に活動しているグループはVTuberでも比較的珍しいため、ぜひ今後もオタク心くすぐるようなボーカル曲を披露してほしくなります。

あかなは普段美少女プラモ情報を中心としたチャンネルで活動しており、発売情報の更新頻度がものすごく高いため、とりあえずここを観ておけば大体何が発売されるか一通りおさえられるレベル。それぞれのプラモの説明にも愛がこもっており、ミニコーナーでは視聴者制作プラモ紹介も行っています。

【歌ってみた】Rapport / キタニタツヤ【Covered by ジュン・エクソン】

入りの一発目、がなり混じりの歌声でガツンと心を掴んでくるジュン・エクソンのボーカル。低音の響かせ方と高音のツヤっぽさで、曲本来が持っている感情を見事に表現しています。聴かせたいポイントをしっかり聴かせる技術に長けた歌い方です。

ジュン・エクソンは男性5人のボーカルグループV-Lamのひとり。それぞれの歌唱力に味がありバランスがよく、ビジュアルは千差万別。個々のチャンネルでのボーカルはもちろん、グループ内でも色々なユニットを組んで曲を披露しているので、プレイリストからぜひ聴いてみてください。

魔法少女とチョコレゐト ♡ 星川サラ&紫咲シオン【歌ってみた】

いつも元気で明るさ満点、周囲に笑顔を振りまく星川サラ紫咲シオン。ふたりがカバーした作品は元は初音ミク一人が多重で歌っていたソロ曲。これを二分割し、同じキュート方向でもかなり声色が違うふたりが歌声を重ねたことで、音の厚みのみならず作品の空気感もオリジナリティのあるものになっています。

普段はキュートな幼さとやんちゃさが溢れており、歌うと大人っぽくアンニュイな少女性も鋭く表現できる紫咲シオン。普段ははつらつとした明るいパワーを持っていて、歌うと無邪気でキラキラした少女らしさも表現できる星川サラ。ちょい病み感と、魔法少女のガーリー感両方がバツグンに活かされた作品になりました。

binary biotope – mawari / Covered by 日暮 – HiGURE -【歌ってみた】

日暮がアップしたのは、リズムのとり方や英語パートをとらえつつ表現するのが難しい作品「bibary biotope」。かなりハイスピードながらも全体的に音に浮遊感があるため、力を乗せすぎず軽すぎずというさじ加減が必要になりますが、歌唱力でしっかりクリア。歌詞の意味を捉えて、自身の感覚を絶妙な表現力でアウトプットしています。

ゴリゴリに感情を込めた表現も、聴いていてドキッとするほどに見事。ポエトリーパートの情感表現は本人の体温をダイレクトに感じさせる生々しさ。感情の乗せ方の強弱を巧みに使い分けるバーチャルアーティストです。

過去のおすすめ記事はこちらから:
必見!今週のおすすめVTuber


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード