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VTuber 2021.07.04

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(6月26日~7月2日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

一万円以下でキミもVTuberデビュー✨【事前準備編】

VTuber活動は、お金をかけようと思えばいくらでもかかるもの。でもそれじゃハードルが高すぎる。かと言ってケチりすぎでは問題が起きそう。最低限何があればいいんだろう?というのを三輪フタバチャンネルももぐまふたばが紹介しています。

今回は一万円以下しばりで紹介。Vroidで作っているので3Dアバターは無料。機材そのものは上を見たらきりがないのですが、今回の動画は「この値段だとこのクオリティ」という目安としてわかりやすいです。
是非見てほしいのは必要なアプリ類についての説明。この解説部分と概要欄に書かれている追記を見るだけでも十分なほどにしっかりまとまっています。またVroidでモデルを作る際にパーツを買ってつける場合の注意点など細かいところも説明されています。
このシリーズは続くようなので、VTuberをはじめたい人のみならず、アバターが動く仕組みを知りたい人には必見の内容になりそうです。

弦月藤士郎に質問したい10のこと!

マシュマロ職人なファンとの攻防に定評のある魔界の一般人シャレトン。今行われているシリーズでは、他のVTuberに対して視聴者からマシュマロで質問を募集して、それをシャレトンが10個選択、本人にぶつけて答えてもらう、というもの。ここだけ聞くと平和な企画ですが、鍛え上げられたシャレトン視聴者こと「お前ら」が普通の質問をするはずがない。今回答えてくれるのは弦月藤士郎

イケメンアーティストとしても人気がある彼。今回は全力でこの企画に向き合い、シャレトンすらも圧倒されるようなネタで打ち返してエンターテイナーの底力を見せてくれています。弦月藤士郎ファンも質問を投稿しているのですが、「お前ら」が送った質問との差が大きすぎるのも面白い。なお次回は風見くく。この企画ができるのはシャレトンと「お前ら」しかいないと思うので、シリーズ化に大いに期待です。

発達障害は犯罪者になりやすい?

発達障害と犯罪の関係。繊細で触れるのが難しい質問について、懲役太郎ADHD先生黒井が対談で切り込みました。このふたりなら、安心して聴けます。なにせ懲役経験者で多くの犯罪者を見てきた人間と、実際にADHDとLDを抱えて生きてきた人間。推測の話ではなく経験談から、精神発達と犯罪の問題についてリアルに語っています。
ADHDとしての悩みを語る黒井先生に共感できるコメントもあります。また懲役太郎の落ち着いた言動に対しての視聴者の評価も書き込まれています。鬱にハマってしまう二次障害の心の傷の難しさ、それが起きてしまう犯罪者周囲の人の問題。問題の深さと根が見えてくる内容です。
一方でふたりの感覚が全く違う瞬間があるのも興味深い。懲役太郎がADHDの人が持つ能力のすごさを語るシーンもあります。普段考えない角度の思考を知ることができ、人間を見る際の解像度があがる内容です。今回のように犯罪やADHDについての現実を少しでも知ってもらうため、ふたりは活動をしています。

歌い手を始める君が最初に買うべき機材に迷ったら【歌い手養成所】

VSingerの詩川天楽(うたがわ・そら)が、歌を収録する際何から始めればいいのかをわかりやすくまとめる動画シリーズ「歌い手養成所」をアップしています。
特に機材まわりは知識がないと何から手を付ければいいかわからないもの。パソコンに音を取り込む仕組みからはじまり、具体的に何を買えばいいか解説。取り上げられている機材は、いわゆるコスパがいいものばかり。オーディオインターフェースやケーブルまで一通り説明しているので、これをそのまま買ってはじめるのもおおいにありです。
ちなみに彼が中学のころにやってしまった話は、黒歴史じゃ済まない背筋が凍るものがあります。無知であることは人生の損。この動画などの情報を見て、知識を身につけるのが大事なのもわかる動画です。

【Live2D初心者講座⑥】顔のXYのモデリング【Facerig/VTuberの作り方】

Live2Dの話題を中心に活動2周年を迎えたフィルの新作は、「Live2D初心者講座」の6回目。VTuberを見ていると驚かされる左右(X軸)上下(Y軸)の自在な動きについて、絵からどう表現するとそれらしく見えるかのコツを解説しています。

一見かなり難しそうなのですが、理屈がしっかり通っているのと、実際に動かしながら見せてくれるため、非常にわかりやすいです。イラストセンスというよりロジックで調整できる手法を見せてくれるのは、初心者にはありがたい内容。
実際に作らない人でも、これを見てから他のVTuberの動きを見ると、どのような技術が盛り込まれているのかわかって面白いと思います。

【YAGOO】桐生会事務所に社長を呼び出してみた【桐生ココ/ホロライブ】

7月1日にホロライブを卒業した桐生ココが、卒業を目前にカバー株式会社の社長である谷郷元昭を自身の3Dルームに呼び出し、ぶっちゃけな質問をぶつけまくる配信を行いました。今は「YAGOO」の名でホロライブメンバーと世界中のファンに愛されている人物です。しっかりとした社長としての見解が語られていますが、桐生ココがいじりまくっているので、ちょっとおちゃめな人物としても楽しく見ることができます。

興味深いのは「ホロライブ採用で大事なことは?」という質問。やる気があるかどうかを見るのはもちろん、経験や得意分野の重要性を語っています。経験者かどうかはあまり語られなかった部分なので、ここはホロライブのみならず色々な企業VTuberになりたい人には参考になるはず。
後半になるにつれ、シビアに切り込んだ質問も。一方で自身の共演NGラインについては「そこ!?」という内容でかっ飛んでいる辺り、さすがホロライブの社長。桐生ココと社長のコントのような、楽しい内容にまとまっています。

今回の騒動につきまして

ぎょっとするようなタイトルが流れてきて、身構えた人も多いかもしれません。天神子兎音がアップした「今回の騒動につきまして。」は、謝罪動画……のタイトルをネタにした、今のYouTube時代を蹴飛ばす痛快な作品。風刺ネタ満載の歌詞を、彼女が培ってきたゴリゴリの歌唱力でぶつけてきます。

この曲は4ヶ月前に発売された2ndシングル「Autonomy」のカップリング曲なので、既にサブスク配信中です。信者(ファンネーム)は待ってましたというところでしょう。
過激な動画をあげたらすぐに袋叩きにされてしまうYouTuberやVTuber。そんな相手に対して、適当に買ったスーツを着て中指をこっそり立てながら「さーせん」と土下座。頭を下げるなんて安いものとぶちまけながらも「画面越しのあんたらと同じように心があるんだわ」とシャウト。顔で泣いて心で笑って吹き飛ばす、ヘビーなネタを音楽でぶちまける。これぞロック魂。この曲が7月28日発売のメジャーファーストアルバム「RESIST」のラストのトラックなの、かっこよすぎじゃないですか?

【Renewal】夢追翔 MV「弱きに寄り添う」(Kakeru Yumeoi – Align With The Weak)

夢追翔というアーティストは「頑張れ」と言いません。彼は一貫して、人間の弱さと傷ついた心を受け止める作品を作り続けています。そして今回発表されたMVは、2018年に発表された曲のリメイクMVで、まさに彼のスタンスである「弱気に寄り添う」思いそのもの。歌詞の言葉選びがとても繊細なので、是非テロップを追いながら見てください。

思いっきり引きの構図で、彼がぽつんと映されるシーンが多いのは印象的です。自分で自分を責める苦しみを歌い、泣きそうな時は泣けばいい、無理に笑わなくていい、と語りかける彼。だれか弱っている人に寄り添えるのなら、自分の弱さに意味がある、という思想が彼の言葉として刻まれています。
過去に作られた作品はほとんどがリメイクされており、サブスクでの配信も解禁されましたので、是非聴いてみてください。

【Original Song】『最終列車ノヨル』 [1521] feat.狛茉璃奈【オリジナル曲/VTuber】

作詞作曲 [1521]による狛茉璃奈の新作MVは、窓の外に景色が流れる列車の中での収録が印象的な作品。「誰もが幸せを 追いかけてるのに 幸せの比率が こんなんじゃ割に合わない」。悲しみが押し寄せる中最終列車に乗り、終着駅で悲しみの終わりを願う様子を描いた、絶望一歩手前の苦しみの吐露がつづられます。それでも一筋の光を信じようとする様子を、激情的なメロディで表現しています。

悲しみで保ちきれなくなった心と寂寥感を、狛茉璃奈の緩急の有る歌声が表現しています。特にサビの高音パートは、祈りに近い渾身の歌声を聴かせてくれます。

狛茉璃奈は今までも多数オリジナル曲を出しており、二枚目のソロCD「西洋菓子店 Ciel de Miel」ではキュートさ全開の曲の数々が詰め合わせになっています。声優としても様々な動画を出しており、多彩に活動の幅を広げているアーティストです。

【オリジナル曲】Internet Night Party / 越後屋ときな【Templime】

新潟出身のVTuber越後屋ときなのオリジナル新曲は、夜のフロアでガンガンにかけたいダンスチューン。タイトルのように、インターネットを通じてみんなをハッピーなパーティーに連れて行ってくれる作品です。音楽はKBSNK(TEMPLIME)。名前を見ただけで身体が踊りだすVTuber音楽好きは多いはず。

キーボードとハイハットの弾むリズムが特徴。かわいらしさ満点な曲をさらにかわいらしく歌って踊って飛び跳ねる越後屋ときなの姿は、インターネットを自在に楽しむ妖精のよう。
この作品は「TOKINA “Fly High!” Project」の第一弾とのことなので、今後さらなる彼女ならではのオリジナル曲を楽しめそうです。

【オリジナル曲】Lady Strong【305】

ギュインギュインなメロスピを作るVTuber佐々野ささきと、ハードな歌声の圧がすごい酒飲みVTuber今酒ハクノが、魂のこもりまくったオリジナル曲をアップしました。安酒のアルコール臭が漂うハードコア楽曲の歌詞を担当したのは今酒ハクノ。佐々野ささきの作る曲は酩酊感がオーバードライブしっぱなし。今酒ハクノのパンチのある声で歌われれる「死ねば同じ骸だとしても」の歌詞に合わせて入る、高速ビートのバスドラとヘビーなギター音は、生き様を刻みつけるかのよう。この曲を聴いてからもう一度今酒ハクノの動画シリーズを見ると、もしかしたらこの生き方こそ勝利の美酒なのかもしれない、と感じさせられます。

武田鉄矢 さんと ギラギラ 歌ってみた【 声真似 】

花琴いぐさが武田鉄矢のモノマネでしられるうると一緒に「ギラギラ」をカバー…どうしてそうなったのかわからないのですが、オープニングの「絶対中の子かわいいからさ、投げ銭2万しちゃった」「VTuber中身ないんで」というコントだけでもう面白い。花琴いぐさが本気で上手い歌を歌っている上から、勝手に歌おうと挟まってくる偽武田鉄矢の「歌がまんメーター」が気になって仕方ない。

途中から花琴いぐさの歌と偽田鉄矢語りが重なり、展開はめちゃくちゃなのにぴったりとマッチ。ユニゾンが完璧で美しい音になったり、サビのパートはがっちり力強かったりと、ふたりの歌の技術は確実に高い。なのに、終始コントになっている構成は見事。最後の最後まで気が抜けない、ユニークかつ聴かせどころ満載のMVになっています。

【歌ってみた】十面相/YM【にじさんじ/空星きらめ】

空星きらめが活動一周年記念に歌ったのは名曲「十面相」のカバー。多才なエンタテイナーっぷりがここでも発揮されており、それぞれの人格にそった「空星きらめ」が次々登場するパートは見どころだらけ。どの人格もいいけれど、10人目の人格がまさかの…!

基本的には少女感の強いキュートな歌声の彼女ですが、後半加速してからの歌い分けにはハッとさせられます。数多くの人格の声の使い分けも合わせ、彼女の芸域の幅がよくわかる作品になっています。

誰がその鐘を鳴らすのか?- 歌ってみた【ヤベージャーズ】

Lamurilさめのぽき子比良坂芽衣Limeの4人は以前から「ヤベージャーズ」として活動を続けていました。今回は4人であることと個々の歌声を最大限に活かして、欅坂46の曲をカバーしました。
それぞれ個性がある声質でパートを分けて歌い、高まりながらクライマックスでひとつになっていく様子は、力強さと相まって本当にアベンジャーズのよう。ひとつひとつの言葉の意味と音が強めの欅坂作品を、4人が一言一言噛み締めながら歌っているため、音とリズムに迫力がある作品です。

【歌ってみた】とても素敵な六月でした/Eight【Covered by 水瀬 凪】

6月末にアップされた「とても素敵な六月でした」のカバーは水瀬凪の作品。数多くのMVをアップしている彼女ですが、いずれもサムネイルが青や水色が基調なので、YouTubeチャンネルトップ画面を見ると統一感の美しさにドキッとさせられます。
原曲は鬱めの空気感の強いオルタナティブロックです。この感覚をしっかりフィーチャーしつつも、作品の持つ言葉の響きも重視しながらとらえて再解釈。青みの強いイラストや華やかなタイポグラフィとあわせることで、日本語の美しい響きを持つ曲として表現することに成功しています。

みきとPの作品のカバーも連続でアップしています。MV自体は原曲のリスペクトなのですが、彼女自身が青みを帯びているため、元の作品よりも夜風を感じさせるものに。気だるさが心地よい歌声をうまく演出するものに仕上がっています。

「蛍」 Hotaru – Fujita Maiko (Cover by Lumi Celestia)

インドネシアのVTuberLumi Celestiaが披露したのは、切なさが抜群に強い「蛍」のカバー。この曲に蛍の動画を付けたことでグッと和の空気感が強い作品に仕上がり、日本的なわびさびの切なさもうまく再現されています。残響音が耳に残るような発声の歌声が印象的で、柔らかい原曲の歌詞を、夏の夜の風のように表現しています。
彼女の所属する「MAHA5」はインドネシアのVTuber事務所で、他にもAndi AdinataAlia Adeliaなど人気VTuberが活躍中です。現在は日本で「MAHA5JAPAN」が展開されはじめている真っ最中です。

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