新型コロナウイルスの感染拡大により、国内の商店街や施設に大きな経済的影響が生まれる中、VTuber(バーチャルユーチューバー)が動画で基金やクラウドファンディングなどの支援を呼びかける動きが始まっています。この記事ではひとつひとつの事例を紹介します。
根間うい 沖縄物産プロジェクトをスタート
沖縄県のご当地VTuber根間ういさんは店と人を繋ぐための沖縄物産プロジェクトをスタート。販売先のない商品を通販で届けるサポートを展開しています。さらに観光向け商品を卸売りしている「南西産業」の事業者にインタビューを実施し、観光地の様子や売上の変化などを詳しく紹介しています。
でびでび・でびる 小規模映画館への
基金を呼びかけ
にじさんじ所属のでびでび・でびるさんは映画監督の深田晃司氏と対談。自粛中の小規模映画館のための「ミニシアター・エイド基金」への協力を呼びかけました。でびでび・でびるさんは普段から配信やnoteで映画レビューを積極的に発信しており、今回の支援呼び掛けは映画文化を守るために実施したようです。
文野環 愛媛道後商店街の魅力を紹介
にじさんじ所属の文野環さんは同僚のモイラさん、渋谷ハジメさんとともに、愛媛県の道後商店街を応援するため、商店街のおみやげ店「ひめや」の栗原さんともに名産品を紹介。文野環さんの自由奔放なトークで話が何度も脱線しつつも、観光地の魅力が分かる内容となっています。3名は以前「ニコニコ町会議全国ツアー2018」で愛媛にお世話になったことに縁を感じて、支援配信を実施したとのこと。
VTuber事務所 会場へのクラウドファンディングを呼びかけ
支援呼び掛けの動きはVTuber事務所にも見られます。北海道札幌市でVtuberリアルイベント「Vtu”Bar”」を開催しているプロパキャストは、会場として利用しているバー「Understanding」への支援をクラウドファンディングで募っています。「北海道リアルイベント発祥の地を守りたい」という思いから実施したとのことで、クラウドファンディングに賛同したVTuberたちのコラボグッズがリターンに設定されています。
今後もVTuberを起点とした支援の輪の広がりが予想されます。これからの動向に注目です。