「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今週は2020年11月29日~12月5日の間の関連ニュースが対象です。
目次
1. VR対応フライトSTG「Project Wingman」Steam、Humble Storeで発売
2. ジェットコースターVRアクション「Coaster Combat」日本語対応アップデート実施
3. 「スペースチャンネル5 VR」Steam版の発売が12月9日に決定
4. 「Medal of Honor: Above and Beyond」マルチプレイモード紹介トレイラーが公開
5. VRFPS「Solaris Offworld Combat」の最新アプデ「Squad Update」配信
6. 巨大メカ内部が舞台の新感覚VR脱出ゲーム「A Rogue Escape」発表
7. VRパズルADV「Rhythm of the Universe: Ionia」が発売延期
VR対応フライトSTG「Project Wingman」Steam、Humble Storeで発売
2020年12月2日、SteamとHumble Storeで「Project Wingman」が販売開始となりました。価格はSteamが税込2,570円、Humble Storeが24.99ドル。日本語を含む8言語に対応しています。
「Project Wingman」はオーストラリアのインディーディベロッパーSector D2開発のフライトシューティングゲーム。現実とは異なる世界線の地球を舞台に、プレイヤーは戦闘機のパイロットとして対地対空の多種多彩なミッションに挑みます。
バンダイナムコエンターテインメントの「エースコンバット」シリーズへの強い影響が見える作りで、Steamストアページの紹介文によれば、お手軽なシミュレーターではなく、目まぐるしく展開するやり甲斐満載のフライトアクションゲームをお探しの方にぴったりの1本。通常のシングルプレイのほか、ローグライクのようなRPG、ランダム要素を兼ね備えた「コンクエストモード」が収録されています。
さらに全編がVRに対応。Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)のヘッドセットを装着し、専用コントローラ(HOTAS周辺機器)も活用すれば、思わず身体ごと動かしてしまうこと間違いなしのドッグファイトが堪能できます。
ジェットコースターVRアクション「Coaster Combat」日本語対応アップデート実施
過去にGear VR、Oculus Go向けに発売されたVRゲーム「Coaster Combat」のOculus Quest版に日本語対応アップデートが実施されました。
「Coaster Combat」はスリリングなジェットコースター要素を織り交ぜたVRアクションシューティングゲーム。プレイヤーはコースターに登場し、ピストルや魔法の杖を使って宝箱や宙に浮いた宝石を撃ち、得点を稼いでいきます。
海賊たちの聖地、呪われた古城など、多彩なステージを収録。道中では敵との戦闘も発生し、相手の攻撃を手持ちの武器で撃ち落としていくことが要求されます。最終的にゴールへと到達できればステージクリア。稼いだスコアはローカルのほか、オンラインへのランキングへもアップロードされ、フレンド同士との得点争いも楽しめるようになっています。
(参考)Oculus Store
「スペースチャンネル5 VR」Steam版の発売が12月9日に決定
リズムアクションゲーム「スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー」のSteam向けPCVR版の発売日が2020年12月9日になることが発表されました。価格は24.99ドルで、日本国内価格は執筆時点で未定。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Windows Mixed Realityです。
「スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー」は1999年にセガよりドリームキャスト向けに発売されたリズムアクションゲーム「スペースチャンネル5」のVR向け完全新作。25世紀の宇宙テレビ局「スペースチャンネル5」の新人リポーターとなり、先輩リポーター「うらら」と一緒に謎の宇宙人「モロ星人」とダンスで戦い、ヘンテコに踊らされてしまった人々を救出しながらリポートすることに挑みます。
「スペースチャンネル5」の独特な世界観とビジュアルを忠実に再現したVR空間、コントローラーを手に持って実際に体を動かしてダンスするVRならではのプレイスタイルがセールスポイント。執筆時点ではPlayStation VR、Oculus Questのほか、Vive Infinity専用のHTC Vive版が販売中。2020年7月にはバーチャルシンガー「初音ミク」とコラボレーションしたダウンロードコンテンツ「スペース39 miku パック」も販売されました。
SteamのPCVR版は「スペース39 miku パック」をあらかじめ収録した内容になるとのことです。
(参考)UploadVR、「スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー」公式サイト
©SEGA ©GROUNDING INC. © CFM
「Medal of Honor: Above and Beyond」マルチプレイモード紹介トレイラーが公開
2020年12月11日の発売が予定されているVRミリタリーFPS「Medal of Honor: Above and Beyond」のマルチプレイモードを紹介する最新トレイラーが公開されました。
In addition to Above and Beyond’s single-player campaign, you can master the distinctive handling of a host of WWII weapons and test yourself against opponents in five multiplayer modes on sites across Europe.
Charge into history when Above and Beyond launches Dec 11. pic.twitter.com/RO3z21h5Cm
— Medal of Honor (@medalofhonor) December 2, 2020
併せてマルチプレイモードの全容も発表。以下5つのプレイモードが搭載されるとのことです。
◇Mad Bomber
爆弾の設置、その解除を巡って争うモード。◇Deathmatch
参加者同士でキルポイントを競い合う伝統的な対戦モード。◇Team Deathmatch
前述「Deathmatch」のチーム戦。◇Blast Radius
ロケットランチャーを駆使し、占拠したポイントに敵を寄せ付けないよう防衛するモード◇Domination
チームを組んで陣地争いをするモード。
また、トレイラーでは船、村の役場、要塞化されたバンカー内などの新しいフィールドも紹介。さらに飛んできた手りゅう弾を掴んで投げ返したり、ハシゴを登りながら片手で銃撃したり、遮蔽物に身体を隠した状態からの銃撃(ブラインドファイア)と言ったVRならではのアクションが可能であることも明らかになっています。
「Medal of Honor: Above and Beyond」は2020年12月11日(※日本時間2020年12月12日)にOculus Store、Steamで発売予定。対応ヘッドセットはOculus Rift(Rift S)、HTC Vive、Valve Index。言語は日本語を含む6言語をサポートします。エレクトロニック・アーツ傘下のRespawn Entertainment開発の新作で、プレイヤーは戦略諜報局(OSS:Office of Strategic Services)のエージェントとして、第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線へと参加。フランスのレジスタンス支援、ナチスへの妨害工作を始めとする危険なミッションに挑んでいきます。
(参考)VRFocus、Medal of Honor公式Twitter
VRFPS「Solaris Offworld Combat」の最新アプデ「Squad Update」配信
Oculus Store(Rift / Quest)で販売中のVRFPS「Solaris Offworld Combat」の最新アップデート「Squad Update」が配信開始となりました。
「Squad Update」では、かねてよりプレイヤーから多くの要望が寄せられていたフレンドとのチーム作成機能が実装されます。
また、近接戦闘に焦点を当てて設計された新マップ「Fury Major」のほか、デイリーXPボーナス&ウィークリーチャレンジの新要素も追加。高速移動時に消費される「スタミナ」のクールダウン判定に関する変更と、それに伴うバランス調整、軽微なバグの修正も行われています。なお、開発のFirst Contact Entertainmentいわく、フレンド機能はまだ初期段階の完成度にある模様で、今後のアップデートを通して改善を図っていくことを示唆しています。
「Solaris Offworld Combat」はPlayStation VR(PSVR)専用タイトル「Firewall Zero Hour」で知られるVRゲームスタジオFirst Contact Entertainmentの新作で、4人1組のチームの一員で動く対戦型VRシューター(FPS)。広大で入り組んだ施設内を駆けながら銃火器で相手を打ち倒していきます。現代戦イメージの「Firewall Zero Hour」とは打って変わって世界観はSF調で、武器もそれに準じたラインナップを用意。ゲーム全体のスピードも底上げされており、1プレイ5分以内に決着するハイテンポな作りになっています。
(参考)VRFocus
巨大メカ内部が舞台の新感覚VR脱出ゲーム「A Rogue Escape」発表
イタリアの個人開発者Andrea Interguglielmi氏が、VRゲームスタジオSylphe Labsの協力を得て開発した新作「A Rogue Escape」が発表されました。
「A Rogue Escape」は巨大メカ内部を舞台に展開されるVR脱出ゲーム。同じくメカのコックピットを舞台にしたアドベンチャーゲームで、Interguglielmi氏の作品でもある「Nauticrawl : 20,000 Atmospheres(以下、Nauticrawl)」の流れを汲む新作で、プレイヤーは地球外の惑星から逃れるため、巨大なメカへと搭乗し、内部の計器類を操作しながらその反応を確かめつつ、メカを起動させて脱出の道筋を立てていきます。
Interguglielmi氏によれば、「Nauticrawl」をリメイクする貴重な機会を得て制作に至った作品とのこと。VR専用タイトルへと生まれ変わったことによって没入感が飛躍的に向上し、本当に巨大なメカの中にいるような感覚で楽しめる作りになっている模様です。床の高さの調節オプションも搭載されているため、どちらでもプレイ可能。激しい動きは必要とされないため、狭いスペースでも問題なく楽しめるようです。
2021年内にSteam、Oculus Storeで発売予定。対応ヘッドセットはOculus Rift(Rift S)、HTC Vive、Valve Index、Oculus Quest(Quest 2)で、Steamストアページによれば日本語を含む全10言語をサポートするとのことです。
なお、本作の前身「Nauticrawl : 20,000 Atmospheres」は、Mogura VRとMoguLiveの姉妹サイト「もぐらゲームス」にて紹介記事も掲載されています。
(参考)VRFocus
VRパズルADV「Rhythm of the Universe: Ionia」が発売延期
2020年第4四半期の発売が予定されていたVRパズルアドベンチャー「Rhythm of the Universe: Ionia」が、2021年第2四半期へと延期されることが発表されました。
「Rhythm of the Universe: Ionia」はシングルプレイ専用のファンタジーパズルアドベンチャーゲーム。古代遺跡を探索し、音楽を奏でる魔法を発見しながら、舞台となる「イオニアの森」の守護神「ハルパ」と森に住まう動植物たちを侵略軍の魔の手から救うべく、冒険を繰り広げていきます。
音楽(リズム)をテーマにした謎解きが多く登場し、楽器を用いて曲を演奏したり、特定のリズムを取ると言ったユニークな仕掛けが立ちはだかるのが最大の特徴。ストーリーも魔法がもたらす癒しの力を森全体に及ぼすのが最終的な目標で、戦闘要素はほぼ皆無。謎解きに特化したゲームデザインが図られています。
マサチューセッツ州ボストンのVR開発スタジオROTU Entertainmentが開発。7つのエピソードに渡って展開され、発売後、半年のペースで最新エピソードを提供していくことが告知されていましたが、今回の延期でそれらの計画にも影響が及ぶことが予測されます。なお、今回の延期と同時にPlayStation VR(PSVR)、Oculus Quest / Quest2版の発売が新たに発表されています。
(参考)UploadVR