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業界動向 2019.08.26

注目作揃いの「VRクリエイティブアワード 2019」受賞5作品が発表

一般社団法人 VRコンソーシアム(VRC)は、VR作品コンテスト「VRクリエイティブアワード 2019」の受賞作品、5作品を発表しました。

「VRクリエイティブアワード」は2015年に開始された、今年で第5回目となるVR作品コンテストです。これからのVR業界を牽引するVR作品やクリエイターを発掘し、認知度向上や活動の支援を目的としています。

「VRクリエイティブアワード 2019」受賞作品は以下の通りです。
公式サイトでは各受賞作品に向けた審査員のコメントも見ることができます。

受賞作品

最優秀賞:MOWB

「MOWB」は、VRヘッドセットを通して手描きVRアニメーションを体験できる作品です。本作は「鏡写しの母娘」を象徴しており、一本のへその緒でつながれた親子は命のやり取りをしながら、母は吸収され娘は母の命を引き継いで成長していく様子が描かれています。

作者:東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 YuharaKazuki

一般 優秀賞:けん玉できた!VR

「けん玉できた!VR」は、VRで遊ぶけん玉トレーニングゲームです。玉がゆっくり動くVR空間でけん玉を遊んでもらい、玉の速度を少しずつ現実に近づけて慣れることで、現実のけん玉の上達を目指すというもの。お手本のモーションをマネできる機能によって、ヒザを使用する大事さを直感的に理解できます。

本作をゲームを通じて実際にけん玉のできない技ができるようになった人数はこのVRCアワードの展示で1,000名を突破。本作品には初心者だけでなく、中上級者も楽しめる技も追加されています。

作者:株式会社CanR 川崎仁史

学生部門 優秀賞:地震列島VR

「地震列島VR」は、過去に発生した全国各地の大規模地震をVRデバイス「Oculus Go」でバーチャル体験できるVRアプリです。大地震の経験がない子どもたちや未災地の人々が大地震のリスクを「自分のこと」として実感できることを目的としています。

体験できる地震の揺れは、気象庁ホームページで公開されている強震観測波形データに基づいて再現。Oculus Goを利用することで、低コストで多人数同時に体験が可能となり、避難訓練や防災イベントで活用されているとのことです。

作者:愛知工科大学板宮研究室 平川俊貴

大川ドリーム賞:STYLY

「STYLY」は、VRで多彩な空間を構築できるVRクリエイティブプラットフォームです。Webブラウザで動作可能であり、プログラミング不要で制作できます。主要VRヘッドセットや裸眼立体視ディスプレイ「Looking Glass」に対応しています。今後HoloLensへの対応も予定しているとのことです。

作者:株式会社 Psychic VR Lab 藤井明宏

デジタルハリウッド賞:memex「Cloud Identifier」Music Video + Virtual Creation Studio

本作品は、バーチャルアーティストmemexの楽曲「Cloud Identifier」のための、ミュージックビデオおよびバーチャル空間内リアルタイム撮影制作システムです。ソーシャルVRサービス「VRChat」内に複数人数での演出の検討・編集・再生を行うことができる制作環境を構築。空間の直接編集や自由なテレカメラ、複数人での同時編集といった専用のインターフェースが実装されています。

作者:memex+ars

(参考)VRクリエイティブアワード2019


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