HTCは、マーカーの書かれた紙を持ちVR内で雑誌を読めるアプリ「Vivepaper」を発表しました。本アプリはPC/Android向けに10月31日リリース予定です。
本の世界に飛び込める「Vivepaper」
HTCは本アプリ及び製品を、「読書体験をより高める世界で初めてのAugmented-VR」としています。
「Vivepaper」はARマーカーの印刷されたブックレットを実際に手に持ち、VR上で印刷されたコンテンツを現実と同じように持ち上げたりめくったりできるというもの。
さらにページをタップすると雑誌上の風景が360°写真・映像として周囲を取り囲んだり、3Dモデルや臨場感を高める音声が流れたりと、本の世界に飛び込んだような演出も。
マーカーや手の読み取りは、Viveヘッドセット前面に搭載されたカメラで実現しています。
本アプリはPCとAndroid向けにViveportにて10月31日リリース、iOSも年内にリリース予定です。
https://www.youtube.com/watch?v=kXzo9jfxfSU
現実をVRに取り込むAugmented-VR
Vivepaperは、VRとAR、及びMRを一元化した新たなデバイスを代表するコンテンツと言えます。
HTCの語る「Augmented-VR」という概念は、Oculusも先日のOC3で取り上げていましたHoloLensといったシースルー型のMRデバイスと違い、現実世界を反映したVR体験を目指すものです。
また、Vivepaperで実現する読書体験は、出版業界にも変革をもたらすポテンシャルを秘めています。
「VR内のオブジェクトと触れ合う」方法が盛んに模索されている中、「Vivepaper」のように現実の“モノ”と組み合わせたAugmented-VRは、VRの新たな活用可能性として注目できそうです。
「Vivepaper」公式サイト
http://www.vivepaper.com/
(参考)
VRScout / HTC Introduces Vivepaper: A VR Magazine Stand(英語)
http://vrscout.com/news/htc-vivepaper-vr-magazine-stand/
※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。