Home » 「直感×アルゴリズム♪」が5Gで見せた世界とは? 東京国際映画祭イベントレポ


VTuber 2019.11.11 sponsored

「直感×アルゴリズム♪」が5Gで見せた世界とは? 東京国際映画祭イベントレポ

10月28日(月)から開催中の第32回東京国際映画祭。世界各国の有名映画が集合するこの祭典で、高速通信「5G」とVRを組み合わせたイベントが実施されていました。「Virtual×Real×Techライブ~featuring 直感×アルゴリズム♪~」です。

11月2日(土)と3日(日)の2日間、テレビ朝日側の野外会場「六本木ヒルズアリーナ」で行われたイベントでは、老若男女さまざまな参加者が訪れ、大きな盛り上がりを見せていました。一体どのような取り組みが行われていたのか、現地の様子をレポートします。

そもそも生放送アニメ「直感アルゴリズム♪」とは?

今回のイベントのメインを飾るのは、生放送アニメ直感×アルゴリズム♪に登場するバーチャルアイドル・キリン(Kilin)さん&シー(Xi)さんです。当日は彼女たち2人が、トークや歌、ダンスなどのパフォーマンスを披露する流れとなっていました。


(キリンとシー。キリンは日本サーバー、シーは中国サーバーの出身だ)

そもそも「直感×アルゴリズム♪」とは、ユーザーがバーチャルな世界の物語にリアルタイムに参加できるというコンセプトのアニメ作品。視聴者の反応によって物語が変化していく点が特徴です。キリンさんとシーさんは、どちらも日本語と中国語両方を話し、放送時には国内外の視聴者と広く交流しています。

気分屋で負けず嫌いのキリンさんとおっとりマイペースな性格のシーさん。対象的なふたりの掛け合いも魅力のひとつで、放送では力を合わせてさまざまなミッションに挑戦しています。MVでは混沌とした近未来的な舞台で彼女たちが軽やかにパフォーマンスを披露する姿が見られ、不思議な世界観に惹きつけられるファンも多い様子。そんな彼女たちが今回どのようなパフォーマンスを披露するのかが、事前の大きな注目ポイントでした。

ステージ横に立てられた高速3Dスキャナーの正体は?

当日、記者が取材に訪れると、そこにあったのは来場者による長蛇の列。よくよく見てみるとステージ横に白いテントが設営され、皆そのテントの入口へと並んでいるようです。

スタッフに話をうかがうと、ライブがはじまる直前まで高速3Dスキャナー「ANATOMe」による3Dスキャンする体験会を実施しているとのこと。一体どういったものなのか、内部を見せてもらいました。

高速3Dスキャナー「ANATOMe」とは、人をその場で立体的にスキャンし、3Dアバターを自動で生成できる装置です。機器の中央に立つと、スキャン装置が360°回転。画像データを取り込んでいきます。

そしてスキャンされた身体の方は、3Dアバターとなって会場のスクリーンに登場。BGMに合わせてバク転したりスキップしたりと、さまざまなアクションを見せます。スキャンに挑戦した参加者たちが自分のアバターの姿を見つけ、笑い合っていた様子が印象的でした。この3Dスキャンがライブ本番でどのように活用されるのでしょうか?

ふたりのカオスなしりとり合戦に、アメザリ平井氏も困惑


(最近ではVR上で漫才を行っている、アメリカザリガニの平井氏)

イベントがはじまると、漫才コンビ・アメリカザリガニの平井善之氏が登場。今回のイベントの趣旨や高速通信「5G」の情報、バーチャルアイドルについてを(ちょっと苦戦しながらも)分かりやすく紹介し、会場からは温かい拍手が送られていました。


(ふたりは黒いリムジンに乗って映画祭の会場に登場!)


(ふたりの独特な雰囲気の会話に振り回される平井氏)

「直感×アルゴリズム♪」のキリンさん&シーさんもスクリーンに登場。平井氏と出会うとあいさつもそこそこに、来場者とリアルタイムに話すための「会話しりとり」に挑戦します。シーさんの独特なテンポの会話に、平井氏は困惑しつつもフォローを入れ、なんとか会話をつなげることに成功していました。

ピコ太郎氏がゲスト出演! リアルからバーチャルへのワープに挑戦


(確定申告などの時事ネタを自由に披露するピコ太郎氏)

イベント中盤からはミュージシャンのピコ太郎氏が登場。トークには初対面のキリンさん&シーさんも交えて、会場を盛り上げます。ふたりにとってもピコ太郎氏は“憧れの存在”だったそうで、一緒に「PPAP」ダンスに挑戦することに。


(バーチャル空間での「PPAP」披露に、会場では歓声が上がりました)

するとピコ太郎氏が会場から不意に消え、スクリーン上に出現! 先程の「ANATOMe」でスキャンされたアバターとなって現れました。3人のダンスを会場にいた子どもたちが振り付けを真似しながら応援しており、次第に会場がバーチャルアイドルのパフォーマンスに馴染んでいく様子が見て取れました。

ふたりの描いた絵本世界がVR化! 5G通信で夢の世界へ

さらに、イベント終盤に差し掛かると、「直感×アルゴリズム♪」のふたりが制作したという絵本の世界をVRで体験することに。スタッフからVRゴーグルがひとりひとりに手渡されていきます。

参加者の中にはVRをはじめて体験する人が多いようで、戸惑っている方も多く見られましたが、無事に装着が終わると周囲の様子を興味深そうに見回していました。

ステージのスクリーンにも絵本の世界が映し出され、東京国際映画祭にちなんだムービーパロディ豊富な映像が。VRゴーグル利用者は5G回線によって、スクリーンと同じ映像をリアルタイムで観賞できるようになっていました。

こうした大容量のデータを大勢の参加者に一斉に送信できる点が「5G」回線の特徴。今回はその特性を活かした趣向だったといえるでしょう。参加者たちは体験後もVRゴーグルについての感想を口々に交わし合っていました。

そしてパフォーマンスの随所には、高速3Dスキャンで撮影されたアバターたちも登場し、「直感×アルゴリズム♪」のふたりとダンスを披露しました。バーチャルアイドルと対峙すると3Dアバターの生々しさが際立ち、映像自体が不思議な・独特の雰囲気に。キリンさんとシーさんの歌やダンスなどのパフォーマンスも相まって、アニメ「直感×アルゴリズム♪」特有の“混沌とした近未来的世界”が描き出されていました。


(クライマックスにはフラッシュモブも!)

イベントを振り返ると「直感×アルゴリズム♪」×「5G」×「ANATOMe」×「VRゴーグル」×「ピコ太郎」と、さまざまなトピックがふんだんに詰め込まれ、濃厚な1時間の体験になっていたといえます。裏を返せば、一見関連しないようにも見えるさまざまなトピックを技術的に結びつけ、あるいは「実はつながっているんだ」という見方を与えることで、ひとつのエンターテインメントを生み出せるようになったと捉えることもできるでしょう。

「直感×アルゴリズム♪」は11月1日(金)からこれまで公開したオリジナルソング全34曲を各音楽配信サービスより配信スタート。彼女たちの活躍は今後も広がっていきます。これからふたりがどのような未来を見せてくれるのか、引き続き追い続けたいところです。

「直感×アルゴリズム♪」の番組公式Twitterはこちらから。

© NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved.
©Tokyo International Film Festival All Rights Reserved.

取材協力:「直感xアルゴリズム♪」
執筆・撮影:ゆりいか


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード