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話題 2022.03.31

MMORPGで人生を救われた人物が、メタバースで利用できるメンタルケア企業を立ち上げ

MMORPGで人生を救われたと語る人物がメタバース関連事業を立ち上げたことで注目を集めています。その人物とは、Very Real Helpという企業のCEO・Noah Robinson氏。現在はバーチャル上で、うつ病や不安神経症、その他の精神疾患を持つ人をサポートする事業を展開しています。

Robinson氏は、自身が13歳の時から「Runescape」というMMORPGを約1万時間以上プレイしていたとのこと。当時、自身が同性愛者だと自認し、深く悩んでいたそうですが、ゲームの中で友人を作ることができたこと、クランのメンバーがカミングアウトを受け入れてくれたことなどが、うつ病から立ち直るきっかけになったそうです。

そんなRobinson氏が立ち上げたVery Real Helpという企業は「Help Club」と呼ばれるVR対応アプリを展開。利用者はアバターを使ってプラットフォームに参加できる仕組みとなっており、バーチャルな環境で健康やメンタルヘルスの改善が目的とされています。アメリカの国立衛生研究所、国立科学財団から資金援助を受けています。

2021年10月のベータ版のリリース以降、数千人がアプリを利用。重度の社会不安やうつ病だったメンバーがトレーニング修了後、他メンバーを助けるために行動している事例も見られたそうです。

Robinson氏は、将来的にメタバースが実現すれば、「Help Club」のようなサポートグループの利用が、より容易になると考えています。またメタバースという場所について、更なる研究が必要としつつも、「逃避の世界へ誘うのではなく、癒しへと導いてくれる場所であってほしいと願っています」とコメントしています。

「Road to VR」ではNoah Robinson氏の寄稿記事が掲載されています。詳しくはこちら(※記述は英語のみ)
https://www.roadtovr.com/the-metaverse-saved-my-life-very-real-help-club/

(参考)Road to VR

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