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話題 2022.11.14

U-StellaがVRChat向けアバターの素体を無料配布 アバター制作やイラスト練習、教材など幅広く利用可能なデータに

U-Stella株式会社は、アバターシリーズ「プロジェクトソルシエル」の素体データを無料公開しました。アバター制作やイラスト練習など、多目的に活用することができます。

「プロジェクトソルシエル」は、U-Stellaが10ヶ月連続リリース企画として展開していた、「VRChat」向けアバターシリーズです。現時点で「レノン」「ノイ」「メロル」「シュウカ」の4体がリリースされています。

しかし、11月11日(金)にU-Stellaは「VRChat」向けアバター市場からの撤退を発表。「プロジェクトソルシエル」も、11月発売のリリースをもって展開中止が決定しました。

そんな中公開された「ソルシエル 素体」は、その名の通り「プロジェクトソルシエル」のベースとなる3Dモデルです。顔と身体のみの3Dモデルとなっており、VRCSDK3セットアップ済みの「VRChat」対応データとなっています。素体は既存の「プロジェクトソルシエル」アバターと互換性があり、衣装の着せ替えもできるとのことです。

特筆すべきは、利用範囲の広さ。「ソルシエル 素体」は、以下の用途での利用が許諾されています。

  • 素体を用いた3Dキャラクターの制作、および「VRChat」向けアバターモデルとしての販売(電子出版物、出版物、有体物、ソフトウェア組み込みは公式Discordチャンネル要問い合わせ)
  • 3D制作依頼時の素体利用(法人向け案件の場合は公式Discordチャンネル要問い合わせ)
  • イラストの素材としてのトレース(基本クレジット不要。同人誌発行の場合は「あるとうれしい」とのこと)
  • 「Clip Studio」への3Dとしての登録(アセットストア登録禁止)
  • 素体のメッシュの一部を他アバターへ使用すること(一度は要クレジットを求む)
  • 教育機関での教材としての利用(利用教育機関を公式Discordチャンネル要報告)
  • 素体が含まれたキャラクターのVTuber利用、および配信を通した収益獲得(要クレジット)

素体をベースにした3Dモデルの制作のみならず、制作モデルの販売や、イラストを描く際のトレースとしての利用や、教育機関での教材利用、さらに素体ベースのモデルを使ったVTuber利用まで認めているケースは異例です。「プロジェクトソルシエル」の展開は終了するものの、今後様々なシーンでソルシエルの流れを汲む3Dモデルが見られるかもしれません。

「ソルシエル 素体」は、U-Stella公式BOOTHストアにて無料で配布中です。ただし、11月14日時点ではデータ不具合が確認され、公開が一時停止中となっています。

(参考)U-Stella公式BOOTHストア


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