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VTuber 2024.03.19

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~3月15日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【VR】外出中に地震が起こったらするべきこと【 #彩まよい 】

彩まよいのこの動画は、学校や家庭で流してほしい永久保存版な内容です。防災訓練としてどう災害に対処すればいいかを、室内と外のふたつにわけて解説しています。かなり具体的な上に「なぜそうするのがいいか」を必ず付け加えているので、冷静に頭で考えて行動できるようになる訓練にもなります。

今回の動画のポイントのひとつが、全てVRChat上で撮影されているというところ。災害はありとあらゆるところで起きるものなので、ちょっと想像しづらい場所でのシチュエーションもどうしてもあります。けれどもVRChatなら一通り、エレベーター内から釣り中まで、シチュエーションが揃えられます。これをひとりではなく複数人で撮影できているというのも高ポイント。複数の人数だとパニックが起こりがちなこともいろいろなワールドで再現し、それがいかに危険かも見せてくれます。
バーチャル空間ならではの防災対策の撮影手法は、自分の取るべき行動を楽しく学ぶことができるので、何度でも観てほしいです。
加えてコラボアイテムとして防災グッズが発売されるそうで、自分の家の防災グッズを考え直すきっかけにもなりそうです。

【 #爆誕後夜祭 】Vの宴2024 feat.さなのばくたん。に行くみんなへ

名取さなの生誕イベント「さなのばくたん。」の翌日、「Vの宴2024 feat.さなのばくたん。」というクラブイベントが行われました。直接名取さながステージで歌い続けるとかではありません、あくまでもクラブイベントです。
名取さなファンにはクラブイベント初参加の人もいます。そこで作られたのがこの動画です。

初めての人だけでなく、クラブイベント常連の人でも思い出しておくべき内容がまとまっており、これひとつあればある程度クラブイベントのルールがわかる、という非常に優れた動画です。むしろクラブ慣れしている人に、初心者への気遣いも促しています。なかなか言われることのない部分なので、これはかなり丁寧な作りです。
難しいとは思いますがこのスタイルの動画を全国のクラブで流してほしいほどしっかりとまとまっています。名取さなファン以外が見てもわかるような内容でまとまっているのも見事です。
もちろん名取さなファンがニヤッとできる内容も多数です。今回の案内人が西郷・R・いろりというあたりから特別感があります。
名取さなの動画を観ると、自身のエンタメをいかに見やすく楽しんでもらうかを常に考えているように感じられます。企業と違って会社からの方針発表がない分、個人勢として自由に注意事項を表現できるというのは、活動の一端として興味深いです。

今年のライブで発表された新曲も、切り抜きライブMVとして公開されています。音源版とだいぶ違うので、聴き比べてみるのも面白いはず。

最高のイベント行ってきた!!!!【さなのばくたん。-王国からの招待状- ライブレポと食レポとグッズ開封】

藤林檎がアップした名取さなのライブイベント「さなのばくたん。」のレポート動画は、ライブレポのみならず、コラボフード、グッズ開封などもあわせた、ファン活動の隅々までを撮ったVlog的内容です。こんなに全力で楽しめたらどんなに幸せだろう!と感じさせられる充実度でいっぱい。楽しいことであふれている人の上手なプレゼンテーションは、こちらも楽しくなってしまうのを体感させてくれます。

藤林檎の動画の上手いところは、本題になるライブ部分だけでなく、自身の行動まで詳細に語っているところです。ライブとかイベントとか旅行は、行くときもワクワクがあるし、帰るときも感動を抱えているものです。その全てをひとつのコンテンツとして組み上げて見せてくれているので、まるで起承転結のあるひとつの物語のような映像になっています。
だからこそ、藤林檎が感動したところでは、観ている側も感動できます。楽しんできた自分を人に見せるための調理をしているので、するっと動画が観られます。VTuber・YouTuberならではの構成づくりのテクニックが取り入れられている動画でした。

湊あくあ、反抗期すぎる!!!!!!!!!!【hololive/宝鐘マリン】#shorts

宝鐘マリンのアップしたショート動画の凝り方を観ると、彼女のセルフプロデュース能力の高さを痛感させられます。この動画は完全撮り下ろしのショートアニメーションで、こういうテレビ番組があっても全然おかしくないレベルの、ハイクオリティな日常コメディものに仕上げられています。一応、宝鐘マリン自体は自称17歳でしたが、最近は湊あくあのお母さんキャラとして定着しつつあり、今回のアニメに至っては完全に親子です。

宝鐘マリンの年齢いじられネタは活動初期からありましたが、それを創作としてのネタに昇華して、ファンが何度でも観て楽しめるエンタメに仕上げています。どう自身をプロデュースしたら「宝鐘マリン」というキャラクターが映えるか「ホロライブ」という箱を活かせるか、よく考えられた内容です。パラレルワールドに湊あくあと常闇トワを巻き込んでセリフも入れてもらい、ふたりの魅力もぐっと押し出しているのが見事です。
ショートアニメスタイルは最近、VTuber以外のYouTubeの様々なチャンネルで作られています。それらの作品を見慣れた、ある意味宝鐘マリンを、VTuberを知らない新規層にも楽しめる明解でかわいい内容なのもうまいところ。

他にもキャラクターソング的なオリジナル曲、ショート動画前にアップしていた横長サイズの短いネタ動画、アニメーション入りのMVなどで、普段の配信と別の単発の楽しみ方を用意し、試行錯誤を続けている宝鐘マリン。加えて時折見せるエモーショナル作品もアート性が高く、ファンの心を掴んで離さないものばかり。世界的人気になった宝鐘マリンの努力の一端が、あらゆる動画の数々で観られます。

【#スクールオブチューブ春期公開授業リレー配信 】3月9日8時から開催!VTuberと楽しく学ぶ公開授業リレー配信!【#Vtuber】

専門分野を持つVTuberが集まって公開授業をする「スクールオブチューブ春期公開授業リレー配信」が実施されました。一覧はこちら
諸星めぐるのホームルーム、白亜マウルの理科、ながのりょうじゃこにゃーの社会科・法律、天宵家の家庭科、きら子ゾンビ先生の給食、古書屋敷こるのの国語、雨声シトの保健体育、みゃもの図画工作と、バラエティ豊か。
いずれかの興味があるチャンネルから観てもOKですし、学校を追体験するように1時間目から観るのも楽しいです。
それぞれの授業は趣向を凝らしたものが多く、たとえば古書屋敷こるのの国語だと近代文学における「恋」「ときめき」を中心に据えているので、好奇心を満たしてくれる内容でもありますし、ちゃんと勉強として役立つものでもあります。みゃもの図画工作は画面構図の話しになっており、写真やイラスト、サムネイル制作にすぐ使えるものなのも魅力的です。
専門分野を持ったVTuberは多くいます。今回のような大規模コラボは、新しい専門知識VTuberを知るチャンスでもあるので、さわりだけでも観てみると新しい発見ができるかもしれません。

作品 / 夕月ティア【MusicVideo】

コンスタントにオリジナル曲を出している夕月ティアの新作は、何かを作ったことのある人なら、胸に刺さるであろう鋭い作品です。人の心を感動させるような、救えるようなものを作りたい、届けたい。そんな思いで「作品」を作って見せるものではあるけれども、当然届かないこともありますし、誰かに批判されることもあります。なのになぜ作品を作ってしまうのか?夕月ティアは「誰に何と言われようとこの人生は僕の物だから」と歌います。

歌詞では歌を歌うことについて書かれていますが、MVイラストでは絵画なのも興味深いところです。表現の根本は全て同じで、作品を残すことの心理は通じるものがあります。
夕月ティアはその思いを激しく情熱的に歌っています。それでいてどこか落ち着き冷静さも含んでいるのが聴いていてぐっとくるところ。最初から自分の中で決意していて、誰にも揺るがされない確固たるものがあるから、なのかもしれません。非常に頑強な、絶対作品を作り続けるのだと感じさせるボーカルです。

この歌が彼女の決意表明的作品なのは、今まであがっている多数のオリジナル曲を見れば十分にわかります。これだけの量のオリジナル曲とMVとアルバムを作るのは、個人VSingerでは生半可な覚悟ではできません。
現在2ndワンマンライブに向けてクラウドファンディングを行っていますが、こちらも4月30日までの期限でありながらもすでに100%達成済み。ファンが彼女の熱意に押されて、そして彼女を信じて、動いています。

Soranji / Mrs. GREEN APPLE covered by CLOHAN

2人ユニットで抜群の歌声を聴かせてくれるVSingerデュオのCLOHAN – 黒斑 –。ふたりの声質のバランスも、安定した美しい響きのハーモニーも際立っており、話題が広まりつつあります。
今回アップした曲は、原曲にすさまじい高音パートがあるのですが、そこを完全に歌いこなして自分のものにしているのに驚かされます。しかもそのパートでのハモリが絶妙で、同時に感情をぶつけてくるような迫力すらあります。原曲がひとり歌唱だったところをうまくふたつにわけて、和音で思いを倍増させる作りになっているのも見事です。
韓国語ソングなども披露しており、あらゆる曲をデュオの和音でより華麗に引き立てるのが得意なCLOHAN。今後の曲のチョイスも、歌声の響きも、とても楽しみな二人組です。

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