2021年2月にフェイスブックがローンチした、Oculus Quest(オキュラス クエスト)向けのアプリを配信・ダウンロードできる「App Lab」。同プラットフォーム上に、一風変わったVRゲームが公開されました。作品の名前は「The Unity Cube」。「App Lab」の審査基準をテストするため、意図的に低品質に仕上げられたタイトルです。
「灰色の立方体が浮いているだけ」のアプリでも認可
これまではOculus Quest向けのアプリを開発する際、フェイスブックの審査が設けられていました。VRゲームやアプリのクオリティが保たれる一方、審査に不合格となった場合は、Oculusストアでの配信が許可されない仕組みです。
一方、「App Lab」には厳密な規定は存在しないとされています。そこで開発者のTony “SkarredGhost” Vitilloさんは、インタラクトできない(反応しない)灰色のキューブが浮かぶだけ、という「The Unity Cube」をApp Labに提出。結果として、掲載がOKされました。
今回の“掲載成功”を受けて、Vitilloさんは「App Lab」の承認プロセスについての見解をまとめました。以下のものは米メディアRoad to VRが要約したものです。
・「App Lab」への提出は非常に“イージー”で、1時間程度で終了する。
・「App Lab」ストアページの要求は、アプリの審査前に満たしておく必要あり。これには5枚の異なるスクリーンショットも含まれる
・アプリの申請(使用許可)に含まれているにも関わらず、実際には使用されないもの(マイクなど)がある場合、当該箇所を修正するまで、アプリは承認されない。
・却下された場合の通知は、納得できる程度に詳細(バーチャルリアリティチェック(VRC)ガイドラインに基づく)。
・申請後のレビューには、5週間から6週間程度かかる。(Vitilloさんの場合)最初は技術的な要求を理由に申請が却下され、再申請した後、4日から5日で承認された。
(参考)Road to VR
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